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マスク不足は防げる? 新型コロナの感染拡大を予知していた民主党政権

今回は短めに。

新型コロナウイルスの感染拡大が大きな問題になっています。そんな中、マスクや消毒用アルコールの不足が深刻化していますね。花粉症の時期とも重なり、困っている人も多いでしょう。感染拡大にも繋がりかねない問題です。

実は、2009〜12年の民主党政権はこうした事態を予見していました。そして2012年に制定された「新型インフルエンザ等対策特別措置法」の中に、混乱による物資不足への対応策を盛り込んでいたのです。

現在のマスク等の不足は、主として、不安による買い占めと、高額で転売するための買い占めによって起きています。

この法律では、物資の「買い占め」を制限できると定められており、加えて、物資の「固定価格の設定」や「上限価格の設定」が可能となっています。

これを行えば、転売をしようとしても価格が政府によって低く固定されるので、高く売れません。転売する意味が無くなり、転売は大幅に減るでしょう。買い占めも制限され、必要な時に必要な数だけを買うことになります。マスクや消毒用アルコールといった物資の不足は大きく緩和されるのです。

この法律では他にも、イベントの中止や休校の「指示」(現在は「要請」しか行えない)、緊急の経済対策や融資の実施、物資の輸送の指示、臨時医療施設の確保などが行えます。いずれも「全国的かつ急速なまん延のおそれのある新感染症」が発生した後に「緊急事態宣言」を行えば適用可能となります。新型インフルエンザだけでなく、新型コロナウイルスにも適用できるのです。

もはや新型コロナウイルスの感染拡大は、その社会的混乱から見れば、国難とも言うべき状況です。そんな時に、このような優秀な法律が用意されていながら、なぜ政府は「緊急事態宣言」を行い、法律の適用を行わないのでしょうか。

民主党政権の作った法律を活用することがプライドに反するのでしょうか?「悪夢の民主党政権」というレッテルが剥がれるのが怖いのでしょうか?あくまで、時間をかけてでも新法を作り、自分たちの手柄を積み上げたいのでしょうか?

もしそんな動機なのであれば「恥を知れ!」と申し上げたいところです。そんなこと考えている間に、社会不安は進み、感染は拡大し、不要な不幸が生まれているのです。ぜひ、プライドは捨てて、正義のために、緊急事態を宣言して欲しい。それは今日にも可能なのです。

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