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お久しぶりです。ここのところのいわゆる近況などを、だらりと。(懸賞小説の話がメイン)

「黙れ小僧! 近所に唯一存在していたラーメン屋がコロナ禍のあおりで当然閉店し、ラーメン難民になってしまった中途半端な田舎の悲哀が貴様に分かるか!?」(挨拶)

と、いうわけで、フジカワです。こっち(note)を更新するのはかなり久しぶりなんですが、忘れ去られてはいてほしくないなあ、と都合のいいことばかりを思う日曜日、皆様いかがお過ごしでしょうか。

さて。タイトルの話を。去年(ラノベの賞である)MF文庫Jに応募し、コテンパンに酷評された講評が届いたのが、2月の頭の話でした。

いやもう、詳しく晒すと怒られる(違反)なので、まさか全文は書きませんけど、ほぼ全否定に近しく、逆によくこれで一次だけとは言え突破したなあという有様でした。

で。約1ヶ月半程へこんで&腐っていたんですよ。もうこの作品は、なかったことにしようかな? という程度にまでは落ち込みました。

が。2週間ほど前のことです。「メッギャーーン!!」と、荒木飛呂彦先生ばりの擬音を添えたいほどの強烈な毒電波を受信しまして。どわあっ! と(改稿のための)アイデアが浮かんできたんです。

そりゃあ確かに、世界観や設定の根本は変えられません。なんせ「その土台があってこそ成り立つ必須エピソード」とか、「書き手として訴えたいこと」があるわけですし。

ですが、その他の「悪い」と言われたポイントについては、修正できると思いました。なので、その日から早速魔改造開始。

僕はものを書いている時に、大変な集中力を発揮できるのはいいのですが、文字通り寝食を忘れるんですよね。はい。その改稿作業開始当日も、必死になって直していたら、気が付いたときには午前3時でした。

ただ、そんな大掛かりな改稿作業が、ほんの1日で終わるわけがない。結局、その後の丸一週間を費やし、「大まかな流れ」こそそのままですが、その他の箇所は可能な限り加筆修正しました。指摘されていたのは「説明不足」と「盛り上がりに欠ける」ところでしたし。

いや、その改稿作業中の一週間は、何回徹夜しかけたか? って話で、それでなくても基本ステータスが病人なんですから、心身への負荷は半端なかったです。

結果的に、MF文庫Jに応募した時は、規定フォーマットで101ページだったのが、終わった頃には130ページに増えてました。400字詰め原稿用紙換算だと、だいたい106枚程度の増加です。1週間(7人日)でこれかと。時間差でやってきたのは、猛烈な他人事感。文字通り人格がスイッチしたとしか思えません。

んで、その後何度も何度も改稿版を読み直して、n回目を終えた頃、僕自身で自作に愛想が尽きそうだったので、今度は電撃文庫の方へ応募しました。当該懸賞の応募規定は、「80~130ページ」ですので、上限ギリギリです。

なるほど確かに、根本の世界観からして「ありがち」と一度は評された作品ですから、改稿して別の賞に出そうが、箸にも棒にもかからないかもしれません。そういう意見も頂きました。

ただし、それは(語弊のある言い方ですけど)僕としてはどうでもいいんですよ。もう。とにかく「アイデア」が浮かんだ以上、形にせずにはいられなかったってだけの話ですので。

どこまで行けるかは、まるっきり分かりません。天下の電撃文庫(競争率が半端ないところ)ですので、もしかしたら今度は、一次すら通らない可能性だってあるわけです。

でも、手垢にまみれきった言葉ではございますが「やらずに後悔するより、やって後悔したほうがいい」とも申します。

要は「やりたかったから、できる限りをやった」だけです。しかしながら、何らの希望も持たずには、いかに僕とて、ここまで集中できませんでした。「あわよくば」までは行きませんけど、「もうちょっと善戦して欲しいな」という一心で。

その後。去年の末頃には別の長編を電撃文庫には応募してたんですけど、2作目としてアップロード(応募)完了。「だはあ」ですよ。それが先週の日曜日あたりの話でした。

真っ白に燃え尽きていた、のは、1日間だけでした。実は「持ち弾」がまだ手元にございまして、ネタそのものは去年の夏頃からあったものの、書けてなかった短編の素案が1つ。

こちらは、その去年の夏に、アメリカ発の最高にクールと言うか素晴らしい美談のニュースを知って「こいつぁグレートだぜ!」と、東方仗助ばりに感動した勢いでガーッとプロットだけ書いてたんです。

短編を受け付けてくれる懸賞は、電撃文庫のみです。下限は規定フォーマットで15ページから。(電撃文庫の)締め切り自体4月10日なんですから、慌てることはなかったのですが、テンションが持続しているうちにと思い、翌月曜日から執筆開始。

結果、2人日で上がりました。それも、下限の15ページ(原稿用紙換算で、だいたい55枚程)にピターッと収まって。いや、まるで狙ってなかったにせよ、ストンとキレイにまとまってくれました。

当然、その短編も、しつこく推敲。自分で自分にイライラしてプッツンする寸前で「もういいか!」と思い、電撃文庫へアップロード(応募)完了。

そんなわけで、電撃文庫には、長編2作+短編1作の、合計3作を応募しました。思い入れだけで生きてるよーなタイプの人間なので「人事を尽くして天命を待つ」なんて器用なマネはできないんですけど、だからって、もう後戻りはできません。

そもそも「無駄と分かりつつの努力」なんて、誰がしますか? 何のためにドチャクソに無理をして、ない頭を捻り倒したのか?

なるほど、変に期待するのは確かに間違ってます。まさか僕も、「受賞しなきゃおかしい!」なんてぇトンチキなことは絶対に吹聴しません。

まして、僕も曲がりなりにも前職がプロのライターだった身です。プロの世界は「結果」が全て。「これだけ努力したから認めて?」などというタワゴトは通用しません。「面白いか、つまらないか」の二択です。

選考過程が気にはなるんですけど、さりとていち応募者に知るすべもなく。確実なのは「気にしすぎると自爆する」ことですね。

これで、少なくとも「ラノベの」賞に応募するものは、全部出し尽くしました。代償は、疲労困憊の心身です。

今はちょっと小休止中なんですけど、次の目標はもう決まっています。10年ほど前に一度、最終選考まで残った事がある、秋田魁新報社主催の「さきがけ文学賞」へのリベンジです。

原稿自体の初稿は実はもう上がっているので、こっちも後は推敲だけです。締切は6月末の消印有効。2ヶ月ちょいはあるわけで。そこまで焦ることでもないかと。

さらにそれが過ぎたなら、ラノベのネタが後2つ、一般文学賞向けのネタが後1つあるので、そっちを。ただし、まだ「ネタの断片」レベルのものなので、それこそ焦る必要もなく。ただでさえ無理が効かない身なんですから、自分で自分をいたわりつつ。

つうわけで、もうすぐ47歳になる、おっさんワナビの近況でした。

んじゃまた、電撃文庫の選考が進んだ頃に。

サポートして頂けると、泣いて喜びます。『打てど響かず』というのが、創作者にとって一番哀しいことでございますので。人助けと思って、よろしくお願いいたします。