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苦痛を歌う天使になりたくて。#1

皆様、こんにちは。24歳女、カヤノです。

2021年12月12日、北仙台ペニーレーンさんにて行われた「SENKAN NIGHT」というイベントに出演したお話をさせて頂きます。

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#1 出演の経緯 (今回はこちら)
#2 なんていうか孤独
#3 私にとっての「ぶちかます」こと
#4「アイドルなのに歌上手いんだね」

「苦痛」も歌いたい

普段、アイドルをしている私には一種のフラストレーションが溜まっていました。

「なんていうか……もっと歌いたい!」

わたくし、歌は好きなれど、お恥ずかしながらダンスが大変苦手です。

振りを覚えるのも遅ければ、基礎も知らない……
つまるところ素人でございます。

約1年の候補生時代と、グローティアとして活動してきた約半年で、なんとか藻掻もがいた結果が今。

しかしやっぱり、ダンスをしながら、私の思う完成された歌を歌うことは未だ叶っておりません。

ほんと、24歳は踊るので必死で……という情けない言い訳。

そんな姿を、お金を頂いて皆様にお見せしていることは、ふとしたときに心苦しい。
いつも全力で取り組んでいたとしても、でも。

歌だけなら、私はもっとやれるはずなのに
、と身勝手な感情ばかり生まれるのです。

どちらも頑張ってパーフェクトで、ようやっと胸を張れるというのに。

歌う機会が増える中、自分なりに課題を見つけたり、それに対する練習を工夫してみたりすることで、さらに新しい扉が開きかけているような感覚はありました。

だからこそ今一度、ちゃんと歌だけで勝負してみたい、と思っていたのです。

更に私は、グローティアでやる「人を元気付けるような音楽」だけがやりたい訳では無かった。

もちろん、皆さんが幸せになるためにポジティブな明るい言葉を届けるのは私にとっての悦ですし、それが結果として、私の内に潜む暗雲とした思いを払拭できる方法のひとつとなっていて、楽しくこの生を謳歌する上での方法のひとつになったと思っています。

でも、受け取る側によっては「元気だして!」という言葉は時にあまりにも眩しくて、明かりの前で自分に落ちた影を見た時に、その暗さのギャップに打ちひしがれてしまう人がいることを、私は過去の自分から知っていて。

だから私はグローティアという枠のちょっと外で、ずっと輝いていられる訳じゃないってことを歌ってみたかったのです。

そしてそれが、今までに培ってきた私という人間のリアルな別の姿を見せることのひとつだと思いたいのでございます。

出演の経緯

わたくしは、グローティアのメンバーになる前は素敵な縁に恵まれ、バンドのボーカルを務めておりました。

そんなバンドマン時代に出来た友人に「今の自分を推し量るためにも、本当は歌だけでのライブをしてみたい」と、もはや嘆きめいた話をしたところ、

「じゃあ、やれるか聞いてみようか?」と友人が聞いてくれた相手が、SENKAN NIGHTの主催者、黒やんさんでした。

(ちなみに黒やんさんともバンドマンの頃からの知り合いです

黒やんさんはめちゃくちゃに優しい方で「それなら、元々やりたかった企画があるからそれをやろう!」と仰って下さいました。

そのイベントが「黒やんさんの思う、戦艦級の超すごいアーティストを集めた」SENKAN NIGHT。

……待て待て。

わたし、ソロでのイベント出演は、初めてなんだけど…

戦艦級?超すごい?

そんな人たちと、わたし、ちゃんと見劣りしないくらいやれるんだろうか。

ここから、私の孤独な戦いが始まることになるのでした。

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次回は「なんていうか孤独」をお送りします。

かしこ。

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