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アカデミーは成功してる?チェルシーアカデミー傑作選手推移(2018年比較版・後半)

一部ではイングランド最高のアカデミーとの呼び声も高い(筆者盲目)チェルシーのサッカーアカデミー。

30代の選手の単年契約延長を徹底するなど、若年層を育て、使うなり売るなり、のアヤックスに代表される高コストパフォーマンスサイクルを形成しようともがいているチェルシー。

ブルーズファンの「いやもうよくない?いい30代は臨機応変に残そうよ」という声に耳を塞ぎ続けている強硬策は果たして成功に向かっていると言えるのだろうか?

今回はGoal.comさんの2018年4月の「イングランド最高のアカデミー?チェルシー期待の若手10選手とは」を基に各選手の過去の期待値と現状のギャップを、前後半に分けて探っていきたいと思います。

チェルシー期待の若手からブリストルの主軸へ、ジェイ・ダシルヴァ

だシルバ

2年前(当時20歳) → チャールトン所属(レンタル移籍)44試合出場 現在(22歳) → ブリストルシティ所属 25試合出場

2017年のU-19ユーロで優勝したイングランド代表のメンバーの1人。ユース年代の黄金期を支えるなどトップチームでの活躍を期待された左SB。

170センチと小兵でありながら力強いアップダウンでチームに貢献できる、日本で言うところの長友のような選手。

去年夏にレンタル先のブリストルシティに完全移籍が発表された。2年で55試合出場とチームからの信頼も厚い。今後ライバルとして牙を向けられる日が恐ろしい選手だ。

エイブラハムの元相方はブルースの希望になれるか、アイク・ウグボ

ウグボ

2年前(当時19歳) → MKドンズ所属(レンタル移籍)17試合2得点  現在(21歳) → ローダJC所属 28試合13得点

アカデミー時代にエイブラハムとのコンビで一時代を築いた万能型ストライカー。これまでバーンズリー、MKドンズ、スカンソープ・ユナイテッドとイングランド下部リーグでの武者修行を経験。

しかし3チームを渡り歩いて3ゴールとストライカーとしては満足いく結果とは言えなかった。

昨シーズンはオランダ2部ローダJCで海外リーグを経験。28試合で13ゴールと結果を出した。シーズンオフでトップチームで結果を出せれば、あるいはエイブラハムとの再タッグもあり得るか、、?

高ポテンシャルの生え抜きCB、マーク・グエヒ

グエヒ

2年前(当時18歳) → チェルシーアカデミー             現在(20歳) → スウォンジー所属(レンタル移籍) 14試合出場

U-8カテゴリーからチェルシーに在籍する生え抜き。2017年夏のU-17W杯では全試合に出場し優勝に大きく貢献した。

キャプテンシー、高い身体能力、セットプレー時の得点能力などポテンシャルの高さはピカイチ。昨シーズンはトップチームで3試合を経験。才能の片鱗を見せた。

今冬からスウォンジーにレンタル移籍。14試合出場と早くも好発進を果たしている。今季終盤に浮き彫りになったCB問題を解消する希望の星となれるか。

兄と同じくトップチーム定着は夢物語か、ジョージ・マクイクラン

マクイクラン

2年前(当時17歳) → チェルシーアカデミー             現在(19歳) → カンブール所属(レンタル移籍) 2試合出場

同じくチェルシーアカデミー出身で10年から12年まで在籍したジョシュ・マクイクランの弟。兄は2年で11試合のみの出場と不本意な結果になってしまった。

プレースタイルも兄と似通ったものがあり、卓越した左足と走力を活かしたチャンスメーカー。

今冬からオランダ2部カンブールにレンタル移籍するも2試合の途中出場に留まっている。今夏にはツィエク、ヴェルナーがトップチームに合流するなど今後も兄同様厳しいシチュエーションが続きそうだ。

チェルシーを背負う右SBへ、リース・ジェームズ

ジェームズ

2年前(当時18歳) → チェルシーアカデミー             現在(20歳) → チェルシー所属 38試合2得点2アシスト

今シーズンランパード政権を象徴するアカデミー出身プレイヤーの1人。右SBが主戦場だがWB、ボランチでも高水準でのプレーを魅せるなどの器用さも持ち合わせている。

U-6カテゴリーからの生粋のブルースでユースチームではキャプテンも務めた。

2年前は「ユースチームのキャプテン」というだけで注目度は高くなかったが、そこから1年間レンタル先のウィガンでチーム年間MVPを獲得など大きく飛躍。ユース世代の個人的下克上を体現してみせた。


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