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今際の国のアリス〜今際に込められた2つの意味とデスゲームが示す日本独自のモチーフ〜

今際の国のアリス。
「今際」の意味がダブルミーニングになっていることがわかり、日本のデスゲームコンテンツクオリティの高さが改めて理解できた

・あらすじ
ゲームばかりして定職に付かない主人公がある日渋谷で仲間と待ち合わせし、花火が上がったと思いきや東京が一変、デスゲームの街に変わり、生き残りをかけてゲームをしていく話

・考察
解説すべきことは特になく、ゲームの複雑さもデスゲーム好きにとっては複雑性が担保されそれなりに面白い。
考察したいのは最後のオチ。
結局デスゲームの街となったのはどういうことだったのか。
ここに至るまでに何度かトラップがある。
仮死状態のまま残り何千年後の世界に着いた説、全て主人公の妄想だった説、この世界こそが真の世界だった説。
いずれもDr.STONE的な設定、シャッターアイランド的な設定、マトリックス的な設定の借り物だったか、と思わせて、実は違う。
渋谷に隕石が落ちて、街は崩壊、主人公は生死を彷徨っていた、まさに「今際」の世界にいた、と。
今際というのは、単に主人公がデスゲームで戦っていたという意味の今際だけでなく、そもそもその戦い自体が現実世界で生死を彷徨っており、三途の川を渡るかどうかの瀬戸際だったというダブルミーニングになっているのが見事。
韓国のイカゲームはデスゲームを格差社会に見立てていたが、本作は隕石=震災をモチーフにしているあたり、日本の独自性を出せているのと、まぁ要は君の名は。ということ。
日本のデスゲームの最新の想像力は、君の名は。に寄せた震災的なものである、と言える

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