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最近 アルバイトの当日欠勤が増えている!?考えられる3つの要因

飲食店でアルバイトをする人は、様々な理由や目的を持っています。学生や主婦など、他にも生活や学業がある人も多く、アルバイトは副業やお小遣い稼ぎとして捉えている人も少なくありません。
そのため、アルバイトに対する責任感やモチベーションは人それぞれ。しかし、飲食店の現場において、アルバイトの欠勤はその日の営業に大きな影響を及ぼします。
営業中のお客様の対応や料理の提供に支障が生じるだけでなく、営業外の清掃や在庫管理など、一人でも欠けると他のスタッフに負担がかかり、お店の売上や評判にも悪影響を与えます。
では、なぜ飲食店でアルバイトの当日欠勤が増えているのでしょうか?ここでは、想定される3つの要因を挙げてみました。


1. コロナ禍による教育体制の崩壊

新型コロナウイルスの感染拡大により、飲食店は大きな打撃を受けました。今年5月にはコロナが5類になりましたが、それまでは緊急事態宣言や自粛要請により営業時間や客数が制限されたり、テイクアウトやデリバリーに切り替えたりするお店も多くありました 。
これにより、アルバイトのシフトや仕事内容が変わったり、勤務時間が短くなったりもしました 。また、感染リスクによってアルバイトを辞めたり休んだりする人もいました。
このように、コロナ禍はアルバイトの働き方や働く意欲に大きな影響を与えました。
さらに、コロナ禍はアルバイトの教育体制にも影響を与えました。飲食店では、ベテランアルバイトが新人アルバイトを教育する伝統がありました 。これは、仕事の技術やマナーだけでなく、「当日欠勤をしてはいけない」という意識やお店への愛着も伝える効果がありました。
しかし、コロナ禍でこの伝統が途切れてしまいました。
アルバイトが辞めたり休んだり、アルバイト同士の接点が減ったことで、新人アルバイトの教育が不十分になったり、教育する人が変わってしまいました 。
これにより、新人アルバイトは仕事に対する知識や技能だけでなく、「当日欠勤をしてはいけない」という意識やお店への愛着も十分に身につけることができなくなっています。

2. アルバイトの採用難

コロナ禍だけでなく、近年は若者の就職意識や働き方の多様化により、飲食店でアルバイトをする人が減っています 。特に学生は、就職活動や資格取得などに力を入れる傾向が強く、長期的に安定した収入を得れる仕事を求めています。
また、インターネットやスマートフォンの普及により、自宅でできるオンラインの仕事や、ギグワークなどの副業も増えました。
これらの仕事は自分の好きな時間に働ける上に、時給も高い場合が多くあります 。このように、飲食店でアルバイトをするメリットが減っていると感じる人が多くなっています。
これにより、飲食店のアルバイト採用が難しくなっています。
アルバイトの応募者が少ないため、店長はアルバイトの採用基準を下げ、採用後の教育やフォローを省略したりすることがあります。また、アルバイトの離職率が高いため、店長はアルバイトの定着や育成に力を入れられないことがあります 。
これにより、アルバイトは仕事に対する知識や技能だけでなく、「当日欠勤をしてはいけない」という意識やお店への愛着が薄まっているようです。

3. アルバイトと店長のコミュニケーション不足

アルバイトと店長とのコミュニケーション不足も当日欠勤の一因となっています。
アルバイトはシフト制であることが多く、店長と顔を合わせる機会が少ないことも多く、また店長はアルバイトの管理や教育だけでなく、お店の経営や売上などにも責任を持っています 。
そのため、アルバイトの悩みや要望に対応できないこともあります 。
このようにアルバイトと店長との距離が遠くなると、アルバイトは店長に対する信頼や尊敬の気持ちが薄れてしまいます 。
また、店長もアルバイトに対する理解や配慮が足りなくなります 。これにより、アルバイトは欠勤の連絡をしなかったり、店長は欠勤の理由を聞かなかったりすることが起こります 。


以上が、飲食店でアルバイトの当日欠勤が増える3つの要因として考えられるものです。これらの要因を踏まえて、アルバイトの欠勤対策を考える必要があります。例えば、アルバイトの評価制度の導入や採用方法の変更、待遇の改善などが挙げられます。

しかし、これらの対策を導入する前に、私は個別面談をすることを強く推奨します。面談という「点」の活動は勤務中の合間を縫って定期的に全員へ実施することが望ましいです。

その上で、アルバイト同士のコミュニケーションやチームワークを促進することを目的に、アルバイト同士の交流会やミーティングなどの「面」の活動を実施します。

この「点」→「面」の活動によって、アルバイト1人1人の意識と価値観をそろえたうえで、アルバイト同士で仲良くなったり、助け合ったりすれば、お店に対する愛着や帰属感を強めることができます。
結果的に、これらの活動が当日欠勤をなくすだけでなく、お店全体の品質や売上にもプラスになり、店長・社員の労働時間の短縮にも繋がると思っています。

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