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【利益確保】正しいシフトコントロールのやり方とは? 安易なアルバイト人件費(シフト)の削減は、店舗全体の意欲減退を招きます

おはようございます。
本日は、ちょっと早いですが年明けからのお話をしていきたいと思います。毎年のことですが年末年始を過ぎて1月も成人の日を過ぎると落ち着きます。売上が上がり、忙しかった時期とは一変、今度は売上が下がる時期ですから、利益を確保するために今度はシフトコントロールをしなくてはなりません。「入るお金」が少ないなら「出ていくお金」を最小限にしなくてはならない、ということです。
ただ、このシフトコントロールですが、安易にやってしまうとスタッフの信頼を薄れ、お店に悪影響を及ぼす可能性も十分にあります。
そこで今回は、適正なシフトコントロールの取り組み方について私のノウハウをご紹介したいと思います。

①シフトコントロールのメリット

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そもそものお話になりますが、なぜ多くのお店が経費削減を考える際にシフトコントロールを優先するのでしょうか…?それは「簡単だから」です。「今日は思ったより売上が厳しい…じゃ、アルバイトを早く帰すか…」
ということで、当日入っているアルバイトに呼びかけます。
「ゴメン!今日ちょっと早く帰ってくれないかな?」
―これでコスト削減が完了します。食材費だとそうはいきません。一旦、仕入れた食材を売上が悪くて残ったとしても返却できないからです。
この「削減しやすさ」が、シフトコントロールの大きなメリットといえるでしょう。
しかし、このメリットばかり見てしまって、そのデメリットを考えることなく削減してしまうと当然ですが危険です。
シフトコントロールにはデメリットもあるからです。

②デメリットは「浮気」「退社」「帰りが遅くなる」「欲しい時に協力してくれない」なにより…

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「浮気」とは、アルバイトが他の勤務先とかけもちすることです。
さらには「浮気先」のほうが稼げるなら、そちらに移り、辞めてしまうかもしれません。
また「早上がり」をし過ぎると、店長・社員だけで閉店作業をすることになるため帰りが遅くなります。
さらにシフトを削減し過ぎてしまうと、いざ忙しくなった時に、誰もシフトに入らない事態も起こりやすくなります。
なにより、アルバイトと店長との間のコミュニケーションが減ることで、店長とアルバイトの気持ちに距離が生まれることが、大きなデメリットです。
まず、これらのメリット・デメリットを十分に頭に入れましょう。

③時間帯を「3つ」に分けて優先順位をつけてコントロールする

シフト優先順位

それでは、ここから私流のシフトコントロールの手順を説明していきます。(1)まず始めに着手するのは営業前のシフトです。
営業前は(ホール掃除時間+キッチン仕込み時間)と2つに分解できますが「清掃時間>仕込み時間」として、掃除より仕込み時間を優先して削減します。なぜなら仕込みは営業中でもできますが、掃除は営業中にはできないからです。
(2)次に営業後のシフト削減となりますが、これは店長・社員の負担を考慮した上で、やり過ぎないようにしてください。彼らの帰りが遅くなり過ぎれば、その疲れが翌日のお店のパワーダウンを招くからです。
(3)最後に営業中になりますが、これはどちらかと言うなら「サービス>調理」として、ホールのシフトを重視する方が良いでしょう。ホールの人手が足りないと、案内や会計、また料理提供もできませんし、料理が遅れた時などのお客様への対応も不十分となり、クレームに発展するからです。
ただ、営業中のシフト削減は、お客様への直接的な影響が出ますので、削減するより暇な時間にやる仕事を決めておく方が望ましいです。その仕事とは、掃除でも良いですが「明日からの売上になる仕事」を推奨します。具体的には、お礼状・DMを書くこと。その際には「1枚○分」と時間内の作成基準も決めておきます。

④重要なのは、普段からのコミュニケーションによって信頼関係を築いておくこと

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先の手順でシフトコントロールをしていけば、無理のないコスト削減が可能となるのですが、忘れてはならないことがあります。
それは今まで以上にアルバイトとの会話を心がけることです。
会話によって、今まで以上にお店の経営について知ってもらうのです。
それができれば、彼らの心に納得感が生まれ、シフトコントロールに対しても、必ず前向きな気持ちで協力してくれるようになるはずです。

ということで、さっそくアルバイトとの会話をする「きっかけ」として…
例えば、この原稿の内容を彼らに話してみるのはどうですか?




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