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「クリエイティブ業界の最先端で起きていること」CTOの美大での講義レポート

どうも!DSCL Inc. デザイナーの村上です。

弊社DSCLでは、10年ほど前から年に一度、多摩美術大学の情報デザイン学科の学生に向けて、「情報デザイン基礎1」という授業の中でゲスト講座をさせてもらっています!

「情報デザイン基礎1」は、情報デザインの概念を理解することや、デザインの基礎スキルを学ぶことを目的とした1年生向けの講義です。現在は、情報デザイン学科のOBでもある、取締役の小島と小橋がゲスト講師として参加をしています。デザインの現場で働くデザイナーとして、実践的な視点も踏まえてデザインについて伝えています。

 全4回の授業の内容
・情報技術入門:デジタル表現とコンピュータの仕組み(小島)
・地域とデザイン:相模原で起業する(小橋)
・コンピュータ入門:コンピュタネットワーク基礎とセキュリティを学ぶ(小橋)
・情報技術入門:先端テクノロジ&スクリプトプログラミングを学ぶ(小島) 

ぼくにとっても、母校である多摩美術大学。(学科は違うけど) 今回は、大学生に混じり「情報技術入門:先端テクノロジ&スクリプトプログラミングを学ぶ」を受講してきました!ぼくなりに感じたこと、学んだことを記事にしたいと思います!


「情報技術入門:先端テクノロジ&スクリプトプログラミングを学ぶ」を学ぶ

1. 最新の技術をどう捉えるか。

この授業内容の中で、最初のセクションを「**先端技術の事例や表現との関係」**と題して、ChatGPTに代表されるAI、VR(仮想現実), AR(拡張現実), MR(複合現実)、ブロックチェーンなどの最新技術について語られていました。

主眼は、「先端技術の定義」「先端技術を使った最新のプロダクトや作品」「先端技術がアートに及ぼす影響」に置かれていて、美大生やデザイナーが自分ごととして聴ける内容になっていて、ぼく自身とても勉強になりました。

実際、仕事の中でも上記で紹介されたようなテクノロジーが話題になり、「今回のプロジェクトに取り入れてみようか」という流れになるシチュレーションが時々あります。数年前に比べて、AI、VR、ブロックチェーンなどのテクノロジーは、より身近で手が届く距離にある印象にはなりました。しかし、それに触れた経験がなければ、あるいは理解が浅いままでは、いざという時に取り入れたり使ってみたりはできません。

「テクノロジーをなにかの時に取り入れてみようか」という話題がふられた時、これがただの雑談になるか、アウトプットに遊び心を加えるチャンスになるか。その分け目になるのが、「テクノロジーに日頃触れているのか」なのだと気付かされました。この授業をきっかけに、ChatGPTのプロンプトをいっぱしに扱えるようにいろいろ試して遊ぶ機会を設けてみようかなと思いました。

2. クリエイティブ業界の最先端で起きていること

授業の真ん中ほど、「プログラミングと表現の関連性」のセクションでは、「任天堂 はじめてゲームプログラミング」に代表されるビジュアルプログラミング環境や、「Unity」に代表される複合型プログラミング環境などが紹介され、変化するプログラミング環境について説明されました。プログラムを学んだり、発信していくことのハードルが著しく下がり、プログラミングが多くの人にとって触れやすいものになった現状を伝えていました。

美大生が関わっていく領域やプログラミングと表現の事例」のセクションでは、クリエイティブコーディングやメディアアートについて触れ、実際にAIなどのテクノロジーが使われて生まれたアート表現やプロダクトを知るとともに、「デザイナー(美大生)が、プログラミングにどう関わっていくのか?」考えさせられるとなっていました。

Unsupervisedという、MoMAが所蔵する作品の中から14万点弱(200年分)を独自のAIに学習させ生成したアート作品など、美しいビジュアルとテクノロジーが紐づく例を複数扱っていて、美大生にも共感性が非常に高かったと思われる内容でした。

「身近な知り合いが、イラストを描きそれをTwitterで発信をしたところ、予想以上にバズった」的なことは多くの人が経験されている思います。ぼくの中で、プログラミングはまだまだニッチな専門知識と技術を持つ人たちの世界の話であるように感じていたのですが、プログラミングの存在感はかなり増していて、「身近な知り合いが、プログラミング作品を公開したことでバズった」のような土壌がもはや一般化していたことに気づきました。

3. テクノロジーはツールだ

授業全体を通して、小島が繰り返し伝えていたのは「テクノロジーはツール(手段)だ」ということでした。

まだまだ知識も蓄えきっていない大学一年生たちに対して、「怖くない」「面白いよ」「まずは触ってみよう」と伝えながら、テクノロージー、プログラミングの分野で起きていることを網羅的かつ体系的に伝えていました。

ぼく自身も、授業を聞く中で挑戦意欲に火がつく感覚があり、授業を聞けてよかったと感じました。欲を言えば、ぼくも大学一年生の時にこのような授業を受講したかったですw。そうすれば、大人になった時に、より可能性を広げることができたのかもしれません。

このnoteでは、授業の全編を公開したりはいたしません。 上記の内容に興味をもっていただけた方は、ぜひ弊社の小島を見つけた際に、いろいろ聞いてみてください!(無責任)


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