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バレンタインのトレンドは「高級」に変化?高級トレンドの中心にいる人の特徴は?

こんにちは、データアナリストの大石芳弘です。
 
いきなりですが、皆さんはこの数年でライフスタイルに変化はありましたか?私自身、近年生活が大きく変わったと感じており、おそらく多くの方も同じように感じているのではないでしょうか。

実際、コロナウイルスの影響によって生活リズムや趣味・嗜好は変わっているのではないかと思います。
 
もちろん、多くのイベントもコロナ禍による影響によってトレンドや在り方が大きく変化しています。それは、まもなくやってくるバレンタインも例外ではないと思います。
 
そこで、今回はバレンタインへの関心が高い女性に注目し、コロナ禍の影響によってどのような変化があったのかを、ヤフーのデータを使用して分析していきたいと思います。

「バレンタイン」関連の検索キーワード推移

まずは、2019年〜2022年の各年のバレンタイン期間で「バレンタイン」を含む検索上位100キーワードを抽出しました。
さらに、傾向の変化を把握しやすくするために検索キーワードをカテゴリに分類し、分類されたキーワード数の推移を見ることで、トレンドの変化を見ていきます。

■集計方法
・集計対象期間:2019年〜2022年の各1月1日〜2月14日
・集計条件:女性、「バレンタイン」が含まれる検索キーワード
※手動でキーワードにカテゴリを付与

「バレンタイン」を含む検索上位100キーワードの「高級」カテゴリボリューム推移

各カテゴリの推移を見ると、「高級」カテゴリのキーワード数が年々増加していることが分かります。
「高級」カテゴリには、高級チョコレートブランドが集結するフェアを開催している百貨店やそのブランドに関するキーワードが含まれています。

百貨店・高級チョコレートブランドでの検索人数

では、先ほど「高級」カテゴリに分類した百貨店やブランドへの興味関心はどのように変化してきているのでしょうか?
そこで、複数の百貨店とブランドについて、2019年〜2022年の検索人数の推移変化を確認してみます。

■集計方法
・集計対象期間:2019年〜2022年の各1月1日〜2月14日
・集計条件:対象期間内に百貨店・ブランドキーワード(※)を検索した女性
※「バレンタイン」と「百貨店・ブランド名」を含むキーワード
※4年連続で「バレンタイン」を含む検索上位100以内に出現したキーワード

各百貨店の検索人数(スコア)の推移

全ての対象百貨店で、直近2年は2019年と比較して検索人数が増加していることが分かります。
また、多くの百貨店で2022年も2021年と同等の水準を保っています。

各ブランドの検索人数(スコア)の推移

ブランドも百貨店と同様に、2019年以降は検索人数がおおむね増加しており、さらに2022年においても2021年から増加傾向にあります。
このことから、バレンタインにおいて女性の高級志向とともに、高級チョコレートブランドへの興味関心が高まっていることがうかがえます。

「高級」カテゴリを検索した女性の特徴

それでは、百貨店やブランドといった「高級」カテゴリを検索した女性は、どのような特徴があるのか見ていきます。

また、比較対象として「高級」カテゴリの次にカテゴリのボリュームが多かった「手作り」カテゴリについても分析を行いました。
今回は、ヤフーの分析ツールである「DS.INSIGHT」を使用して比較を行います。

カテゴリ別年代分布の比較

両カテゴリの年代分布を比較すると、「高級」カテゴリを検索した人は40代を中心に構成されており、「手作り」カテゴリを検索した人は30代を中心に構成されています。
「高級」カテゴリを検索する人は、「手作り」カテゴリと比べて年齢層が高くなっていることが分かります。

カテゴリ別興味関心ジャンルの比較

「DS.INSIGHT Persona」では、興味関心ジャンルも見ることが出来ます。
両カテゴリ共に「旅行」と「グルメ、料理」の興味関心が高くなっていることが分かります。
加えて、「高級」カテゴリを検索している人は「ショッピング」の関心が高くなっています。高級チョコレートブランドに興味を持っている人は、物を買うこと自体にも興味を持っているのではないでしょうか。

終わりに

今回は、バレンタインでの高級志向および高級チョコレートブランドへの興味関心が年々増加していることが見えました。
また、高級志向を持つ人たちの年代分布や興味関心ジャンルといった特徴も分かりました。
 
今年のバレンタインは昨年に引き続き高級路線が続くのでしょうか。
もしくは、コロナ禍の落ち着きや物価上昇の影響によって別の路線が出てくるのでしょうか。

今年はどのようなトレンドになるのか非常に楽しみですね。

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