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「2人目 悩む」 子育てママの危機的状況を検索データから考える

「2人目 悩む」という、現代的な悩み。
ママたちは、子育て負担の偏りに加え、身体の不調ママ友や夫婦仲の悩みなど、様々な悩みを抱えていることがヤフーの検索データを分析する中で見えてきました。

もう「家庭内で解決してね」で対応出来る状況ではなさそうです。

はじめまして。ヤフーでDS.ANALYSIS(オーダーメイドの課題解決サービス)を担当しているアナリストの小川知紘です。
先日『ビッグデータから見るストレス・悩み』というレポートを自社サイト内に公開しました。その一部内容について、個人的思いも含めて書いていこうと思います。

保護者の大変さ

私は副業として幼児教室の先生をしています。
これまで200組以上の親子と接してきた中で強く感じてきたこと、それはいかに保護者の方が頑張っているか、という当たり前ながら見逃されやすい事実です。

私が直接関わっている時間だけでも、子供への声掛けの工夫、しつけ、子供自身に任せたい思いと時間との戦い、外での事故防止、周囲の人への気遣い…と、保護者の方は既に精一杯”以上”に努力されています。
それなのに、世の中では子育てをする保護者に対する目線は厳しく、期待と負担が集中してしまっているように感じています。

そこで、保護者の悩みを知れると大変さが見えてくるのではないかと考え、小さい子供を持つ保護者が多く含まれる30代の悩みを見てみました。

30代の悩みから見る保護者の危機的状況

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(集計方法は省略します。ご興味お持ちいただけた方はレポートをご覧ください)

まず気づいたのが、子供関連の悩みが女性に集中しているということです。「イヤイヤ期とは」など男性の構成比が高いキーワードも一部見られますが、全体的に未だ女性への負担が集中していることが見て取れます。

統計化したデータを加工しているためあくまで想像でしかありませんが、総合すると私には以下のように見えてきました。

育児負担が偏っており、悩みや心配が絶えない
生理やダイエットの悩みに加え、プレ更年期といった新たな身体悩みも生まれる
・周囲と話してリフレッシュしたいが、ママ友の作り方や周囲との関係性も悩みの種になる
・旦那さんは家族を養うためのお金や仕事のことで精一杯(=旦那さんも悪くない
・悩みの違いにより夫婦仲が悪くなる
・常に子供と一緒なため、一人になりたいと思うがサポートもなく難しい
二人目を産むべきか悩む

こんな状況一体どうすれば良いのか。それほど悩みがなく子育てが出来ている家庭があるとすれば、それこそレアケースではないか。そんな思いすらよぎります。

家庭任せでは解決できない

結果を見て一番に頭に浮かんだのは、NHKスペシャル取材班の『ママたちが非常事態!? 最新科学で読み解くニッポンの子育て』でした。

その中にこんな文章があります。

共同養育を求める母の体の本能と、現代の孤独な育児環境、そのギャップに母たちは苦しむ。それこそが”現代ニッポンの母の7割が育児に感じる孤独”の正体だと考えられるのです。(p.86)

ママたちへ。子育てがつらいのは、決してあなたのせいではありません。(p.15)

少なくともこの本や放送のあった2016年から言い続けられていることですが、やはり現状を変えずに家庭内の努力だけに任せるのには限界が来ていると感じます。

しかし、社会全体で動くのを待つのでは時間がかかります。
ではヤフーでビッグデータの分析をする私にいま出来ることは何か。そう考えた時に、問題提起で終わるのではなく少しでも解決のヒントを見つけたいと思い、悩みを深堀してみることにしました。

次回に続きます)

筆者プロフィール
小川 知紘(おがわ ともひろ)
2018年よりヤフー・データソリューションの立ち上げに従事。
現在はDS.ANALYSIS(オーダーメイドの課題解決サービス)にて、クライアントに対する分析企画・アナリスト業務を担当。
副業として、幼児教室の先生 と 事業会社でのデータ分析 を行う。
データ分析が身近に感じられるネタでnoteを投稿中。

twitterもやっています。ご連絡はこちらまで→@tomohogawa
他note記事→アナリストの分析日誌

※今回公開したデータを含め、ヤフー・データソリューションは、お客さまのデータを統計データとしたうえでデータの可視化や分析結果をご提供するサービスであり、個人を識別できるデータ (パーソナルデータ) については、お客さまから新たに同意をいただかない限り外部に提供することはありません。

画像:アフロ

※本記事の内容は公開日時点の情報です。

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