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初めてAPIに触れてみた 〜SearchTrendAPI機能の検証〜

 DS.APIのインターンに参加した大峠です。今回参加したインターンでやったことや感想になります。私はAPIを今まで使ったことが一度もない状態でインターンシップに参加しました。DS.APIではそれぞれの機能でできることや入力として指定できるものが比較的わかりやすくまとめられており、そんな私でも使用にはすぐ慣れることができました。

その後、実際に触っていく中で疑問に思った点や課題点を列挙していきました。DS.API、DS.INSIGHTの機能の中でわからないことがあった際に、それぞれの開発に直接携わった方々とお話しする機会をわざわざ設けていただいたため、疑問点を残すことなくその後の検証に移ることができました。

課題点としては

  • Search Volume API

    • 都道府県と性別・年齢が併用できない

  • Map Metrics API

    • 人口で割ってみるとか正規化→特徴度

      • Sort keyで特徴度を指定できる

    • 人口ではなく地域の特性。(気温とか天候とか)

      • 湿気がすごい地域で検索されやすいキーワードなど

      • 性別/年代

      • 購買履歴/検索されやすいジャンル

  • キーワード複数個指定したい

  • 時間(平日午前など)を指定

  • 一定期間を年毎に比較したい

  • Search Trend API

    • 入力パラメータに年齢・性別を追加

等を上げました。課題を実際に選定する際は、他のインターン参加者の方と議論を重ねながら行うことができたため、複数視点を盛り込んだ課題選定を行うことができました。私の方では、主に課題として「Search Trend APIの入力パラメータに性別・年代を追加する」「Search Trend APIの入力パラメータに時期を追加する」という2つに着目しました。

その後の検証では、まず「Search Trend APIの入力パラメータに性別・年代を追加する」の検証を行いました。現状では特定のセグメントでトレンドとなっているものが見つかりにくいという問題点があり、実際にそのようなデータがあるのか調査しました。

ランキング10位の”梨 カロリー”の若い女性の検索ボリューム推移
ランキング上位に存在しない"チグハグ"の若い女性の検索ボリューム推移

上段のグラフは全体ランキング10位の”梨 カロリー”、下段のグラフは全体ランキング上位には出てこない”チグハグ”というワードの若い女性におけるVolumeの変遷です。どちらもトレンドを築いていることがわかります。このように全体ランキング上位にはない言葉でも、若い女性の中ではトレンドとなっている言葉を見つけ出すことが入力パラメータに性別・年代を追加することで可能になります。

"イカゲーム"の20歳未満女性の検索ボリューム推移
"イカゲーム"の40代男性の検索ボリュームの推移

 ”イカゲーム”のワードにおいて、上段のグラフは20歳未満の女性の変遷、下段のグラフは40代の男性の変遷になります。グラフを比較すると、トレンドが拡大するスピードや時期が異なることがわかります。このような分析もワードを知らない状態でも、入力パラメータに性別・年代を追加することで可能になります。

 次に「Search Trend APIの入力パラメータに時期を追加する」の検証を行いました。現状では現在からの特定期間におけるトレンドを把握することしかできません。下で示した”チグハグ”のように現在トレンドとなっておらず、過去にトレンドとなっていたワードを現状では、見つけることができないことがわかりました。Search Trend APIの入力パラメータに時期を追加することでこのような過去にトレンドとなっていたワードを探し出すことができます。

"チグハグ"についての検索ボリューム推移

 当初の予定には無かったのですが、メンターの方がせっかくならとローカルでDS.APIを動かせるようにセッティングしていただけたため、日頃の研究活動では目にすることがない実際にアプリケーションが動く様子を見ることができました。ローカルで動かすことができるようになったため、最終日には私たちの考えた追加機能のデモのようなものを作ることができ、その後の実装についての興味がより湧きました。

 最終日には上記の内容をその他の社員さんに向けて発表する機会をいただきました。発表後は鋭いフィードバックをいただくことができました。その内容は『実際に使う人の課題感を考える』というものでビジネスをしていく上で重要な視点だと考えられるので今後も意識していきたいです。

 また、この5日間のインターンシップでは貴社ならではの検索データを実際に触り、その利活用を考えるという他ではできない経験をさせていただきました。普段の研究活動では経験することのない、アプリケーションの構造であったり、大規模なデータをアプリケーションで運用していくことの難しさを学ぶことができました。また、フルリモートで働くことの具体的なイメージも湧き、このインターンシップに参加させていただけて良かったと思っています。

※本記事の内容は公開日時点の情報です。

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