『花より男子』と『逃げ恥』は"キスシーン"の印象が強い?検索データからドラマを分類してみた
こんにちは、データアナリストの小川知紘です。
秋ドラマが個人的に好きな作品ばかりで、毎日楽しみのある嬉しい3ヶ月が始まりました。
ドラマを見ていると、こういうドラマ好きだなという共通点が見えてくることがあります。
私の場合、「登場する人が全員良い人」や「主人公よりあの人を選んでほしい」系のドラマには大抵ハマります。
そこで、ジャンルや脚本/制作陣といった作品自体の特徴ではなく、作品に対するユーザーの印象に基づく分類が出来ないか試してみることにしました。
今回はヤフーの検索データを用いて、ドラマ名と一緒に検索されている作品に対する印象を表すキーワードの検索割合を基に、機械的に分類を行います。
対象とするドラマは、直近1年間での検索数上位から選んだ以下13タイトルです。
皆さんであれば、どのようにこれらの作品をどのように分類するでしょうか。
ぜひ想像しながらご覧ください。
集計した結果がこちらです。
次のグラフは分類に使用した作品に対する印象を表すキーワードのうち、各グループで特徴的に検索されていたキーワードの構成割合を表したものになります。
私個人としては、『リコカツ』『コントが始まる』『TOKYO MER』の3つが似ていると分類されたのは意外でした。ですが、面白い×感動できるドラマという観点であれば納得の結果です。
勝手ながら、『TOKYO MER』は『コードブルー』のようなギリギリで命と向き合うような作品か、『半沢直樹』のように見終わった後のスカッと感のある作品と近くなるかと想像していましたが、視聴者の『コードブルー』『半沢直樹』への印象は名言が強いようでした。
他にも、恋愛系の『プロミスシンデレラ』と医療系の『ナイトドクター』は音楽が良いという点で似ていると判定されたり、
『逃げるは恥だが役に立つ』と『花より男子』は恋愛ジャンルとしても共通ですが、その中でもキスシーンが印象的な点で似ていると判定されたりと、
自分では思いつかなかった視点から分類されており、非常に面白い切り口のように感じました。
皆さんの感覚と比べていかがでしょうか。
今回はドラマをテーマに、検索データを用いてユーザーの印象に基づく分類を試しました。
必ずしも作品内の印象だけでなく作品内容から離れたところで話題になったことも含め、作品に関係する印象は全て分類の対象になるのもこの方法の良い点だと思います。
今回の検索データを用いたユーザーの印象に基づく分類手法は、ブランドや商品にも適用できるのではないでしょうか。
例えば価格帯などで分類されることの多い化粧品ブランドや、メーカー側で決めた分類で会話されることの多い車種など、
分類が固定化されやすいテーマには特に有効なアプローチであると感じています。
分類やタグ付けに課題をお持ちの方はぜひ一度お試しください!
※本記事の内容は公開日時点の情報です。
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