20時以降の子育てブログがママを救っている?
「子育て 疲れた」検索を深堀していくと、20時以降に子育てブログを見ることでストレスを緩和している様子が見て取れました。
20時以降の自分時間をどう過ごすのかが、悩みを緩和するための1つの糸口になりそうです。
「子育て 疲れた」は20時以降によく検索される
前回、30代の悩みから子育てママの悩みを知ることを目指しました。
この厳しい状況の解決のヒントを少しでも見つけたいところですが、あくまで過去を知ることが今ここで出来る限界なので、ひとまず子育ての悩みについて深堀りしてみようと思います。
まず、「悩みをいつ検索するか」を知ることで悩み解消に繋がる時間帯を見つけられないかと思い、各悩みワードの検索時間帯を出してみました。
「子育て 疲れた」を見ると、20時以降に大きく伸びていることが分かります。これは恐らく子供を寝かしつけた後だと思われます。
子供を寝かしつけ、ようやく一息つけた自分時間にも子育てによるダメージを引きずっている、そんな姿が想像できます。
では他の育児関連ワードも同じかと思い「イヤイヤ期 対応」を見てみると、昼と夜に2つ山が出来ていました。急ぎで知りたい内容なので、携帯をさわれる昼と夜に調べているのではないでしょうか。
つまり、子育てママは自分自身の時間が取れていないと言えます。
20時以降に、頭を別のことに集中できる環境を提供する、時間や相性の合う人同士で気軽に雑談出来るような機会を作るなど、ママとしてではない自分のための時間を作るための環境づくりが、子育てのしやすい社会を準備するためには必要なことなのかもしれません。
「子育て 疲れた」検索者は「子育てブログ」を見ている
20時台に「子育て 疲れた」が検索されやすいことがわかりました。
では、「子育て 疲れた」を検索する人は現時点で悩みをどう乗り越えているのでしょうか。
「子育て 疲れた」を検索した前後の検索キーワードを探ってみると、「子育てブログ」が検索時付近に来ていることが分かります。
これが本当に悩みを直接解決しているのかは微妙なところですが、他のネガティブなキーワードと比べて、違う種類のキーワードなのは間違いありません。
前回出した悩みと掛け合わせると、孤立しがちな子育てにおいて、子育てブログは手軽に他人と共感したい・されたいニーズを満たす重要な役割を担っていると言えそうです。
まとめ
ここまで、30代の子育てママの危機に注目し、悩みの理解を目指しました。
また悩みを深堀することで、20時以降に自分時間が取れていないこと、その中で子育てブログがストレス緩和の役割を満たしていることも見えてきました。
今の厳しい状況の改善には、家庭内の努力だけでは限界があります。一方で、社会全体の動きを待つのでは時間がかかります。
「子育てママが自分自身の時間を過ごせる」ための手助けを考えることは、今すぐ私たちに出来る協力の1つなのではないでしょうか。
最後に
今回分析を行う中で、検索キーワードは具体的な悩みが見えやすい=悩みを「知る」ことに有効なデータだと改めて感じました。
また検索時間帯も、男性に特徴的な「仕事 行きたくない」では朝に山ができていたりと、悩みの解決には有効なデータになりそうです。
引き続きヤフーのビッグデータを活用し、育児課題など社会課題解決の糸口となる分析にも積極的に取り組んでいこうと思います。
画像:アフロ
※本記事の内容は公開日時点の情報です。
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