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63.君が大黒柱だ

カラー図解症状の基礎からわかる病態生理

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三省堂書店池袋本店のヨンデル選書フェアでお買い上げの方に渡す特製カードに350文字のオススメ文を寄せた。以下、そのまま引用する。

小さい本なのに6000円以上するし、どういう層が買う本なんだよとか思うでしょ。ぼくも最初は思いましたよ。けど思ったよりずっと高頻度に、ぼくはこの本をひもといてます。ひもときまくってます。この本の作りはつまりは「図鑑」なんですよ。医学書ってとにかく文章が硬かったり、説明が長かったり、いかにも教科書だなーっていうのが多いんですけど、訳本なのにもかかわらず基本的に一項目に一ページにきっちりまとめているデザイン、さらにはイラストをちゃんと日本語で作り直してる芸の細かさ、まさに「大人が読んで楽しむ図鑑」。そして実用的でもあります(炎症のメカニズムなんて何度も読んだわ)。なおヨンデル選書では図鑑的な本もちまちま紹介してるので、図鑑が好きな人は毎月楽しめると思いますし、医療者は基本的に図鑑は好きでしょ?

図鑑は本屋の大黒柱だと思っている。大黒柱が太いからと言って居間が居心地良くなるわけではないし、風通しに影響するわけでもないし、家族が大喜びするものでもないんだけど、やっぱり図鑑は本屋の大黒柱だと思っている。ぼくは図鑑が置いていない本棚が苦手だ。家でも、職場でも、自分が管理している本棚には必ず図鑑的な本が入るようにしておかないと居心地が悪い。「通読しようと思ってもできない」くらいの本が置いてない本棚はなんだかスッカスカに感じられてしまうのだ。

(2020.7.10 63冊目)

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