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72.読書人生へようこそ

コーヒーの科学

(上記リンクをクリックするとhonto。注文できます。)

三省堂書店池袋本店のヨンデル選書フェアでお買い上げの方に渡す特製カードに350文字のオススメ文を寄せた。以下、そのまま引用する。

旦部先生ばんざい。ツイッターのアイコンは知らないとまずわからないコーヒー豆の図解、ツイートの1/3はコーヒーの話、旦部先生をフォローすると「他にこんな人はどうですか?」とコーヒークラスタをまとめて紹介されるという筋金入りのコーヒーおじさんですが、実はごりごりの生命科学研究者で、微生物関係のツイートはいつも勉強になります。そんな旦部先生の「コーヒーの科学」はですね、ひと言で申し上げますと、「そう! オタクはそういうところすごい喜ぶんだよ! そうなのよ! どこまでも掘り進めてくれよ! それこそグレンラガンみたいに掘り進めてくれよ!」という絶賛の嵐。コーヒー好きになりますよ。ぼくがツイッターで多くの「他ジャンル本」を集め始めたきっかけとなったのが「コーヒーの科学」。職場の「ツイ由来本棚」の、一冊目が本書です。

2016年の本であるが今読んでももちろん楽しめる。20年後にも燦然と残る本だろう。こういう本を書ける人はほんとうにすばらしいと思う。

上記の「書評カード」内にも書いたことだが、ぼくがツイッターを使って本の情報を集めるようになったのは、ツイで出会った「コーヒーの科学」が大当たりだったからだ。成功体験である。それ以来、タイムラインで見かけたおもしろそうな本を、なるべく買うようにしている。

実をいうとぼくは、2016年くらいにいったんツイッターに飽きていたのだけれど、そこから盛り返して、今や気負いなく楽しめるようになった。なぜかというと、

ツイにいれば本を知る事ができる

というあきらかなメリットを知ってうれしくなったからだ。

対話がどうとかコミュニケーションツールがどうとか、広報がどうとかとかいう大義名分だけでツイッターを続けるのはどだい無理である。

「好きなものが増えていく」以上に人間をツイッターに駆り立てるモチベーションなんぞあるまい。

ところで「コーヒーの科学」を読んでいたからこそぼくはツイッター読書おじさんになったわけで、それを楽しんでいたからこそ三省堂の目に留まって「ヨンデル選書フェア」をやることになったわけで、ひいてはこのnoteも書くことになったわけで……。

「コーヒーの科学」こそははじまりの書であった。感謝しかない。ぼくは今の「読書人生」にとても満足している。

(2020.10.23 72冊目)

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