知らん都市伝説を捏造すな
こんチワワ。
生命活動全てが面倒臭い犬鳴です。
人間って、毎日風呂に入って歯を磨いて、毎日睡眠をとって毎日食事をしてるらしいです……。
怖すぎませんか??
睡眠も食事もとらないと死んでしまう性質なの、怖いです……。その他、毎日お風呂に入って定期的にトイレにも行けてしまうらしいです。
なんで生命活動ってなんでこんなに大変なんだ。服を着たり、化粧をしたり、歩いたりするのもすごく面倒臭い。
なんで誰も文句を言わないんだろう……。
令和版『あはれ』……(「ぴえん」の意らしいです)
そんなことより、『樹海村』を見ました。
『犬鳴村』に続く恐怖の村シリーズ第2弾。
いや、知らんな。
『犬鳴村』ってシリーズものだったのか。
私の名前「犬鳴なぽ」はその名の通り犬鳴村(又は犬鳴峠)から拝借させていただいており、「なぽ」はイタリアの地名ナポリから拝借しております。
なので、実質私の真の名は「犬鳴村ナポリ」です。(日本なのかイタリアなのかよく分からね〜名前)
嘘。
「犬鳴村ナチュラルポコチン」が正しい名前かもしれません。
そんな自分の名前に因んだ映画の続編とならば見るしかありません。
インターネット有名オカルト話「コトリバコ」も出てくるみたいだし、オカルトオタクとして楽しむぞ!!!!!!
……………………………。
何、コレ?
え、ホンマに、何?
単刀直入に言いますと、正直めちゃくちゃ退屈でした。劇場内で同じ列に座っていたオッサンがイビキをかいてしまうほどにつまらなかったです。
良いところを見つけようとしたんですけど、ダメでした。
私の学と教養が足りてないせいでしょうか?
富士の青木ケ原樹海には、自殺に失敗した人達が集まって成した村が存在する。
…それはそうと、「コトリバコ」っつー呪いの箱がある。これが家族代々受け継がれてるモンだから、天沢家はその呪いをモロに受けてもう大変。姉の鳴(めい)と妹の響(ひびき)、そしてその周辺の人達が呪いに巻き込まれて、もうそれはそれは大騒動よ。
え?「コトリバコ」って樹海村の人々が作った呪いなの?じゃあ、返しにいけば何とかなるんじゃね。もう皆死んじゃったけど。
ストーリーはざっとこんな感じです。
コレって「青木ケ原樹海」と「コトリバコ」がテーマである必要はあったんですかね。
「コトリバコ」はインターネットの有名な怖い話の1つです。呪いたい相手に送り付けると、その相手が死んでしまうという恐ろしい箱。そんな呪物が今もどこかで出回っている……という噂話です。
なんですが、作中での扱いはまぁ酷い。
誰が何のために送ってきたかも分からず、挙句の果て「樹海村」で作られたという謎設定。呪いたい相手どころか、触れた人間全員殺す狂気のBOX。
で、先程からちょくちょく出てくる、タイトルにもなっている「樹海村」。
これが本当に1番意味不明。
まず、元ネタは富士の青木ケ原樹海。
この樹海は自殺の名所として名が知れており、実際ここで命を落とす人も少なくないんだとか。
富士の樹海で迷ったら最後。コンパスは狂い、心霊現象が多発し、帰る道は閉ざされる。
そんな噂が耐えない場所です。
この噂に付随して、「樹海には自殺に失敗した人達が暮らす閉鎖的な村がある」という都市伝説もまことしやかに囁かれています。
特に名前は無く、「自殺志願者が形成した村」という認知のされ方をしていました。
それが、今回映画では「樹海村」という名前を与えられることになるんですが……。
何か、違うんだよなぁ。
「自殺に失敗した人の村」なハズなのに、作中では何故か死んだはずの人間がSIRENの敵みたいになって出てくる。
マジで。屍人なの。なんか、森と一体化してて木のゾンビみたいになってるの。
自殺に失敗どころか、普通にコトリバコに殺された人までそこに居座っちゃってるのよ。
どういうことなの。
元を辿ると、樹海が自殺の名所になるずっと前。悪いもの(明確には明かされていないが、政府の話を聞かない小さな村の住民や使えなくなった奴隷、みたいな意味だと思う)を隠そうとした政府が生贄と称して沢山の人々を樹海に放置したのだとか。
その呪いが今現代も続いていて……。
ちょっと待って。
これ、デジャブだよ!!!
何がって、これ、『犬鳴村』と全く同じ構造なんです。
『犬鳴村』ではまだ村の末裔の話や政府が動いた背景などが説明されるんですけど、こっちの村に関しては何もかもが曖昧。説明皆無。
「うーん。まぁ、説明せんでも分かるやろ。『犬鳴村』と一緒やねん(笑)」みたいに笑う監督の顔が見える。
いや…違うじゃん……「青木ケ原樹海」はそういう扱いの場所じゃないじゃん……。
自殺に失敗した人達の閉鎖的で独特で陰鬱な雰囲気の村っていうオカルトオタクの心を擽るロマンある話じゃん。
同じ人間のはずなのに、対峙したらどこか恐ろしさがある。そんな感じの「人間が1番怖いよ」パターンじゃないのかよ……!!
あぁ、もう……!!
「コトリバコ」の扱いといい、「青木ケ原樹海」の設定といい、これはもう、監督との解釈違い。
あるんです。オタクをしていると。
こういう公式との解釈違いが。(この場合の“公式”ってどこ?)(←映画の話をしてるから監督では?)(←そっか)
オカルト話の解釈違い。
そんなことあるんだ。ビックリだな。
もう、都市伝説の扱いについては解釈違いということにして良いです。
私と監督の感性は違った。
はい終わり。
『犬鳴村』に寄せすぎとか、全然怖くないとか、関係ない人殺しすぎとか、長すぎるとか、中盤から最後にかけての作りが本当に雑すぎるとか、もうこれ全部解釈違いってことで大丈夫です。
久しぶりにクソ映画を掴まされました。
悔し〜。
でも、クソ映画を見て「あぁぁ!!もう!!クソッタレが!!」となってる自分も好き。
クソ映画が好きだから。
もっとクソ映画に金を落として時間と経済を無駄にしたい。
まぁ、良いところもあるんですよ。若干。若干ですけどね。
例えば、キャラクターとキャストがいいとか。
響役の山田杏奈ちゃん、良すぎません??めちゃくちゃ可愛いです。
天沢家の次女、響は根暗なオカルト少女で、日々インターネットでオカルト関連の配信を食い入るように閲覧しています。自らにも霊感があり、13年前に死んだ母親と会話したり、コトリバコの呪いをモロに受け樹海に引き込まれたりしてます。そんな彼女の話は周囲の人に信じてもらえず、孤立していきます。
この大きな闇を抱えてる感じめっちゃ良い〜。
顔可愛いのにオカルト少女なのも最高じゃん。
(実際には、オカルト好きで可愛い女なんている訳がありません。散れ)
後、響がインターネットで一緒にオカルト話をしていた仲間たち。
後に樹海オフ会を開催する(するな、そんなもん)のですが、この人達もTheオカルトオタクって感じで最高でした。
いい歳して厨二病拗らせてるっぽい男とか、カメラと柄シャツ装備のサブカル男子とか、声は可愛いのに会ってみたら何か違った女とか。
インターネットに居そうな人間が沢山出てきて嬉しかったな🎶
まぁ、この人達知らん間に殺されてたんですけど。
また、この映画は美術面が非常に素晴らしいです。
人々が木々と一体化するシーンは、最早アート作品の域に達してます。
ちょっとダークなテーマの展示会とかに飾ってあるオブジェみたい。
白い壁に木の影を投影して、樹海に居ないのに居るように錯覚させる技術も素晴らしい。怖いというよりかは美しい寄りの素晴らしいです。
なのでホラーかと言われたら微妙ですが。ホラー映画としての“褒め”ではないかも。
レビューで「ホラーというよりダークファンタジー」と言ってる人が居て、かなり納得しました。
『パンズ・ラビリンス』をもっと暗くした感じのファンタジーな気がする。
そう思うと何だか悪くないような気がするな。
もしかして名作なのでは?
……………………………………。
うーん、やっぱり駄作です。
それにしてもアレですね。
最近の邦画ホラーはインターネットがよく出てきますね。
そもそも『犬鳴村』『樹海村』はインターネットで有名になった都市伝説が元だし、貞子も3Dになった辺りでスマホ、ニコ生、YouTubeを駆使して呪いをかけてきましたからね。
幽霊も時代に合わせて思考をシフトチェンジしていかなきゃいけないんでしょうね。
元は人間だからそういう所には敏感なのかもしれないです。
いや、でも絶対霊界にも「ワシはこのやり方でしか呪わん!」みたいな頑固な幽霊がいるでしょうね。
そんな霊は新人の霊に「え〜まだVHSとか藁人形に拘ってるんスか〜?時代はSNSッスよ?」みたいに笑われたり陰で老害扱いされたりするんだろうなぁ。
幽霊も大変そうだなぁ。
そのうちフェミニズムに特化した女の霊とか、ネットワークビジネスを霊界で始める詐欺師の霊とかが出てくるかもしれません。
楽しみですね。
終わり
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