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yosukekosakaの事件簿

6/6に有料配信した記事。

まだ終わっていないが、今無料で解放する。


これを今書くかどうか迷った。現在進行中の案件であり、あまり他言はしたくないからだ。

ではどうして書いたか。全て終わってから書けばよいではないか。

確かにその通りだが、その時には間違いなく今のこの状況をこのモチベーションで書くことはできない。

だから一旦は有料配信とし、全て解決したら無料化して皆に知らせたいと思う。ただの思い過ごしであれば、どうするかはこれから考える。

600円払ってでも聞いてみたいという方がいらっしゃるのであれば今お読みください。期待を裏切らないよう書きますので。

詐欺に巻き込まれている可能性が非常に高い

「ショックです。」

私とともに仕事をしていた彼女は短い言葉に思いを詰め込み、LINEに乗せた。私は短いため息を吐いた。息を吐くのも何だか面倒臭い。

事の発端はクラウドソーシングサービスでの仕事依頼から始まった。依頼執筆の案件だ。

今年の3月に案内があり、当時「副業無職」だった私にとっては願ってもないチャンス。「応募」ボタンを押すと、比較的すぐに依頼者から仕事案内の連絡が来た。

簡単な確認事項をメッセージで送り、間もなくLINEにてやり取りをするようになる。何回かやり取りを重ねた後、

「電話してもいいですか?」

こう来た。この手のサービスにしては珍しく電話をかけてきた。少なくとも私は初めての経験だ。

業務内容、その後の展望などを丁寧に説明いただき、「やっぱり電話確認は分かりやすくていいな」と、新鮮な気持ちも入り交じりすっきりとした気分になった。

ただ1点。

「給与のお支払いはクラウドソーシングサービスを通じてでも直接こちらからでもどちらをお選びいただいても結構です。」

との一言。クラウドソーシングサービスを通せば報酬の一部を引かれる。直接であればその心配はないが明らかな規約違反。

迷いつつも、対応の丁寧さもあり、後者を選んだ。

テスト記事があり、見事合格。文字単価0.4円から業務はスタートした。

その後はコンスタントに週1~2本程度のペースで仕事が舞い込むようになる。クライアントの校閲から厳しい指摘を浴びることなどもあったが、確実に的を射た内容であり、自分なりにはやりがいを感じることができていた。

仕事は順調に舞い込むようになり、文字単価も初めて半月にしてが0.6円まで引き上げられた。気持ちの高ぶりを感じるようにもなり、ますます執筆に熱が入る。

こうして順調に進んでいったのだが、4月も下旬に差しかかった頃、あることに気付く。給与についてのアナウンスが来ないのだ。

GWに入っても相変わらず執筆の依頼が来ていたので、LINEで尋ねてみた。

「4月分の給与はいつ支払われるのですか?」

「へ?4月分?」

「月末払いでしたよね?」

「ああ、そうですね。」

「どうすればよろしいでしょうか?」

「4月に執筆した記事を教えていただいてもよろしいでしょうか?」

あれ、そっちで管理していないの?そう思いつつも再度尋ねた。

「対象となる執筆記事はクライアントの確認待ちも含みますか?それとも公開済みのみですか?」

「ああ、ええ、公開記事のみを対象としてください。」

ちなみにこの時点で私の口座情報は伝えていない。言われるがままに公開記事をカウントし、先方に伝えた。執筆記事はきちんとアップされていたのもあり、素直に対応はした。

2日ほど経った頃、電話がかかってきた。

「まだ記事数も少ないし、5月にまとめてお支払いするとさせていただいてもよろしいですか?」

あれ、支払いについての決まりが、何かその場で決まってない?支払われるのであればと思い、これもも受けた。

その後も単価は少しずつ上がり、5月には0.9円、6月には1.0円となった。スピード出世だどホクホクしつつも、経理面でどう管理しているのかいよいよ気になってきた。

5月は、とにかく忙しかった。本数も増え、依頼案件の種類もまた増えてきた。急な飛び込みだと言われ、本日中に対応できないかなどといった相談にももれなく応えた。

5月の半ば、やはり気になったので給与について尋ねた。

「今月末には4月分と合わさった金額が支払われるのですよね?」

「ああ、ええと6月に株式会社化するので準備で忙しくて。折り返しご連絡しますね。」

何かを確認してからきちんと回答するとのことだった。何かって何だ?そう思っていた矢先、再度連絡がきた。

「あの今株式会社化の準備しているじゃないですか。その、株式会社化するのに今お給料支払うと税務上の関係でまずいらしいんですよ。税理士さんに確認したんのですが。」

この頃にはモヤモヤがかなり蓄積されていた。ただ、目先の依頼記事をこなさなくてはならないという思いと、法に詳しくないのでこれも了承。

それから間もなく、全体アナウンスとして「6/10以降に順次お支払いしますので」と説明された。

順次。その言葉が引っかかったが、まあ6/10まで待ってみれば分かると思い、そのまま様子をみることに。

そんな時、一緒に業務に携わっていたグループラインの1人から突然連絡が入った。彼女はエースクラスとして執筆していたが、体調不良により4月半ばより戦線を離脱していたので、実に久しぶりの連絡だ。

「あの、変なこと聞きますけど、給料って支払われてます?私はまだ一切もらってなくて困っているんです。」

「6/10以降に支払いと言われていましたよ。」

「そうなんですね。それ聞いてないですけど。」

やはり経理面での管理が甘いと確信した。今までの執筆記事は自分で管理していたため、どの位の金額を請求すればいいかはだいたい分かる。6/10まで様子を見よう。そう付け加えて返した。

6/3になり、無事株式会社化できたのかどうかを確認することにした。

「株式会社化おめでとうございます。社名を教えてもらってもいいですか?」

「ありがとうございます。○○といいます。HPは作成中なのでもう少々お待ちください。」

入手した社名を検索してみた。確かにその名前で検索した。代表取締役も、いつも連絡をくれていた人物の名前だ。

実はこの時点で、依頼者の苗字しか知らなかった。下の名前は珍しい名前だったので、こんどは名前で検索。すると、大量にヒットしてきた。

どうやら以前にもアフィリエイト系の業務をしていたようだ。だが、不穏なサイトも引っかかる。そこには「詐欺」という文字が羅列されていた。

おそるおそるその中身を確認すると「○○という人物にアフィリエイトを持ちかけられ詐欺被害に遭いました」「○○は少年院に入っていた」「○○は記事を書かせるだけ書かせて支払わずにトンズラする奴」など、もろもろの書き込みが飛び込んできた。

中には○○の健康保険証や運転免許証の画像まであがっていた。すぐさま共同作業者に連絡し、弁護士を探し始めた。今万が一に備えて着々と準備を進めている。

まだ、6/10まで時間はある。「順次お支払い」と言っていたので、6月いっぱいまでは粘ろう。その間はのらりくらりと仕事を受け、関係を切られないように気を付けると決めた。

まだ分からないのだが、自分の中ではほぼ「黒」だ。抱えている疑念や恐怖、そして少しの好奇心をどうしても今皆さんにお伝えしたかった。

進展があり次第また書きますので。

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