言葉の掃き溜め【好きの理由】

なぜ言えない 好きの理由
怖いから嘘をつく
もう消えたい できればすぐ
自分の中に悪魔が住む
1人になると何かが来る
もっと言うと何かが狂う
街の中 風が吹く
いつもの服 汚れた靴

たしか10歳の頃
君と出会って胸が躍る
周りはみんな野球にサッカー
俺は1人で君にハマった
君が好きな奴は誰もいなくて
それでも俺は君といたくて
夢中になって毎晩探検
欲しいと思った2台のタンテ
中学生になった僕の周りは
いきなり君を好きだと言った
不良やワルが君に惚れ出す
周りの大人が君を引き離す
君はやっぱりアメリカ生まれ
誰よりも目立つし一番派手で
薬や暴力だけじゃないのに
君の見方はいつも悪い方に
汚い大人が寄ってたかって
君はやつれ もてあそばれ
世間の見る目はいつも冷めて
ミーハー達は君が目当て
周りの奴も君を誤解し
それでも僕は君を愛し
時には俺も血が滲み
君への気持ちにもっと気づき

たしかあれは小6の頃
俺も頑張って君になろうと
必死で埋めた白紙のノート
自分の言葉を綴る今日も
君のモノマネ 見よう見まね
こんな事は無かった今まで
大きなサイズ シルバーアクセ
それよりも君は遥かにデカくて
君が好きで 君に夢中で
気づけば君はさらに有名
そして出会った多くの仲間
日本を越えて 海の彼方
あの頃が1番僕は好きで
今も好きで 想いは尽きねえ
これを言ったら君は笑う
それでもずっと気持ち変わらず

時は経ち 再び君が好きって
みんなが言い出してきて
テレビやラジオ、メディアにも
バトルも今ではデカい箱
ニッチな時代も遠い過去
今では君は遠い場所
それでも僕は愛し続ける
未だにずっと君が全て
あの頃の仲間も今はリタイヤ
憧れの人は止まったタイマー
それでも僕は言葉を綴る
この生活はずっと続く
音が止まり 言葉が尽く
その日が来るまで僕は歩く
世界中のみんなが見放しても
この手離さない これが宿命

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