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ドジっ子が苦手なんです!

 ・ドジっ子
 ・天然ちゃん
 きっと世の中の男性陣はこういう属性の女の子が好きな人も多いでしょう。守ってあげたくなるようなどこか少し抜けている感じ。「この子には僕がいないとダメなんだ!」とか「この子を守ってあげたい!」そうやって思う男性諸君もいるのではないでしょうか。

 これから書く事は佐藤二朗似の器量の狭い男の独り言と思ってください。もしも、男性の皆さんの中で共感してくださる方がいましたら、今すぐに直したほうがいいですよ。僕もこの話をするたびに女友達からのバッシングの嵐を浴びておりますので...。ただ、どうしても書きたい!という欲望のままに書かせてください。

 僕は、ドジっ子が苦手です!笑
 たまに飲み会で計算してドジっ子を演じる女の子を見ると、自分に向けられていないのは分かるけれど、せめてこの場だけはドジをやめてくれ...と心の中で念じております。正真正銘の血統書付きのドジっ子もたまにおりますが、僕はそういう人たちは好き嫌いでは推し量れないものを感じます。

 どうしてドジっ子が嫌いなのか。
 僕も完璧な人間ではないので、今まで生きてきた中で何回も失敗をしてきました。そして、失敗するたびに次回は気をつけようと思ってます。もちろん他人に対しても同じで失敗しない人間なんていないのだから多少のミスは目を瞑っておこうというスタンスで常に生きております。しかし!ドジっ子はその許容範囲を遥かに上回る回数でドジを踏んできます。だからこそ、僕はイラッとしてしまう事が多いのかと思います。僕がドジっ子が嫌いな理由としてはたった二つだけです。それは、『時間を奪われる』と『ダメな自分を思い出す』です。

 この間、デートに行った時の話で説明します。
 待ち合わせは都内のターミナル駅。僕は待ち合わせ場所を指定して、きちんとそこに行くまでの目印についても説明をしました。しかし、彼女は僕が指定した場所とは全く違う方面の出口に出てしまい、挙げ句の果てには彼女は更に道に迷ってしまい、結果として僕が彼女のいる場所へ向かい2人が会う事ができたのは約束の時間の30分後くらいでした。ここで、僕の中には「どうして待ち合わせ場所もルートも教えたのに、最終的には僕が迎えに行かなくちゃいけないんだろう。」と1ポイント加算されました。説明不足であれば申し訳ないし反省すべきだと思ってますが、出口から間違えられるとこちらとしてもどうしようもないなあって思います。
 2人で歩いていると彼女は何も無いところで躓きます。ヒールでもなく平べったいスニーカーで平坦に舗装されている道路を歩いているだけなのに。彼女が躓くたびに僕は心配になって声を掛けて足を止めます。普通の人には見えない何かに躓いているのであれば違う意味で心配になりますが、彼女には全く霊感は無いのです。こうやっていちいち躓かれると心配になりますし、歩みをストップするのもだんだんと嫌になってきます。これがムードのあるイルミネーションであれば、雰囲気もぶち壊しになるかと思います。こうしてまた1ポイント加算されていきます。
 居酒屋に入った時。ドジっ子によくあるのが食べ物をボロボロとこぼす事と飲み物をこぼしてしまう事。案の定、彼女は筋金入りらしく食べ物もボロボロとこぼしましたし飲み物もグラスを倒して盛大にこぼしてしまいました。
 食べ物については、自分の衣服にシミとして残ってしまうものもこぼしてしまって本人も大変ショックを受けておりました。そして、僕としても食べ物はきちんと残さずにいただくべきという高等教育を受けておりまして、何回も食べ物を落とされると見えない生産者の皆様方に申し訳なさを感じてしまいます。
 問題は飲み物です。テーブルの上にこぼしただけならおしぼりを多めにもらって済みますが(これもおしぼりを余分に持ってきてもらう店員に申し訳なさを感じますが...)、テーブルの下に落としてグラスまで割ってしまうと更に大変ですよね。片付けの手間も増えるし、周りの他のお客さんにかかっていないか各人に確認してもらうという作業をお願いしなければいけないわけですから。
 このような数々のドジを1日に何回もやられてしまうと僕としてはドジっ子ポイントがすぐに満タンになってしまって、どんなに好きだった相手に対しても好感が持てなくなってしまいます。

 ドジを踏まれるたびに、直前まで行われていた動作などが全てが一時停止されることが僕は好きではないのです。そして、ドジっ子のそのような場面を見るたびに同じようにドジを踏んだ自分を思い出してしまい残念な自分がフラッシュバックするのも好きではありません。

 自分がドジを踏んだらどう思うか?
 そんな僕も凡ミスは多いです。それこそ待ち合わせ場所を勘違いしてしまったり行く方向を間違ったりすることもあります。そのたびに、僕は一緒にいった人が気にしなくても僕自身が猛省して自分に対して腹立たしくなってしまいます。「有限である時間を僕の凡ミスで相手からも奪ってしまった...。」という思いが他の誰よりも強すぎるからです。この考え方で得したことなんて一度もないので、変えたいとは思いつつも身体に染み付いてしまっているので一朝一夕で変えられるものでもありません。

 僕は、ドジっ子の「ドジのせいで自分の時間が奪われること」と「ドジを見て、昔同じだった自分を思い出してしまうこと」が嫌いなんだと思います。
 そして、そういう属性だと予め分かっている相手の場合には僕は近すぎない距離を取るように心掛けています。ドジっ子は、当事者や巻き込まれる相手になると不愉快で仕方ないですが、端から見ている分には面白いということも知っているからです。
 適度な距離を取っている人たちからは、ドジっ子は永遠に愛されるキャラだと思います。特にアニメキャラでドジっ子が人気なのも同じ理由だからではないでしょうか。現実ではないから同性からも嫌われないですし、自分がドジに巻き込まれないからどんなにドジを踏んでいる姿を見ていても可愛い程度にしか思わないのでしょうか。

 もしもドジっ子を演じている女性がいらっしゃるようであれば、それはただちに直したほうがいいと思います。失敗やミスをしないように気をつけているからこそ、たまに起こるドジが可愛く映えるのです。
 ドジっ子が許せない男性がいらっしゃるようであれば、僕と一緒にもう少しドジっ子に寛容になりましょう。やっぱり心は広い方がいいですからね。
 ドジっ子が大好きな男性は、もう少しドジっ子大好きアピールを控えていただけると、女性演者が減ってくださるのでご協力お願いします。
 男女問わず正真正銘の血統書付きドジっ子の皆様、なんだかんだいってドジっ子は見ていて飽きないので嫌いになりきれないのが本音ですので、もう少しだけ周囲に注意を払っていただけると更に魅力的になるかと思います。

 2020年は僕ももう少し落ち着こうと思います(笑)


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