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【小説】街風

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創作小説。 一つの街を舞台に縁ある人達が紡ぐ物語。
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#創作小説

街風 episode.18 〜命のバトン〜

 次はいよいよ私の番か。この話を人前でするのは初めてだ。テーマは、“感謝”。私にはここま…

けーすけ
3年前

街風 episode.7 〜帰ってきた男〜

 「”あの日”から、もう2年か。」  久しぶりに地元に帰ってくると、街は以前と変わらない…

けーすけ
5年前
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街風 episode.6 〜初恋の終わり〜

 「おはよー。」  今日もカオリは私よりも早く登校していた。そして、二日連続でワタルもこ…

けーすけ
5年前
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街風 episode.5 〜消しゴム半分こ〜

 今日は最高だったなあ。  自転車を漕ぎながら、今日までの数日間を思い出してニヤけが止ま…

けーすけ
5年前
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街風 episode.4.5 ~お届けもの〜

 「もしもし、ダイスケさんですか?」    「どうしたの?」  「無事にお花を届けに来たん…

けーすけ
5年前
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街風 episode.4 〜亜麻色髪と夕暮れと〜

 「おーい!ワタルー!一緒に帰ろうぜー。」  よし、今日はこの辺で切り上げて帰るか。  …

けーすけ
5年前
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街風 episode.2 〜たった一つの許せないこと〜

 「いらっしゃいませー。」  彼女は飛びっきりの笑顔を添えて毎回挨拶をしてくれる。彼女がここで働き始めて数ヶ月が経つ。彼女の名前はマナミさんというそうで、ダイスケさんとも仲良く楽しそうに働いている。2年前の“あの出来事”があった時、ダイスケさんは本当に立ち直れるか心配だったけれど、マナミさんが来てからは徐々に笑顔も増えてきているように見える。  「今日はどの花がおススメかしら?」  「こちらはいかがですか?」 私のいつもの問いかけに答えながら彼女はオレンジの小さな花を

街風 episode.1 〜日常に彩りを〜

 「いらっしゃいませー。」  今日はお客さんがたくさん来る。このお客さんはどんな花を買う…

けーすけ
5年前