楽器プレイヤーのための4スタンス理論④ まとめ

2020年の日本シリーズはソフトバンクが圧勝しましたね。ちなみに僕と同じA2タイプの柳田が好きです。

はい、ということで
楽器プレイヤーのための4スタンス理論④ということで、これまでの①②③をまとめを兼ねての今回のブログにしようと思います。
今回のテーマはこちら

実際に4スタンス理論を使って何をすればいいのか

よくある間違い
コンディションの調整が4スタンス理論の真髄だ!



よくある間違い
4スタンス理論をネットで調べていただくと、色々な情報が出てくると思います。
ただ4スタンス理論で自分は例えばA1タイプだ、とわかったうえで
A1タイプだから爪先人差し指重心にすればいいんだ、とか手首を柔らかくすればいいんだ、となるのは実は間違いです。
確かに重心位置の違いで
爪先側がAタイプ、かかと側がBタイプ
人差し指側が1タイプ、薬指側が2タイプ
なのは正解ですが、わざと爪先側や人差し指に意識するのは間違いになります。
重心位置は自分ではわかりえないものなので、意識的にすると体重がのっているだけで重心位置ではありません。
同じように、例えばドラムをする時に自分はAタイプだから手首を柔らかく、Bタイプだから肘を柔らかく…も間違いです。
極端なことをいうと4スタンス理論で言っていることは、ほぼ無意識の話で結果論な話です。
ただ、人にこのやり方が正解だ!と教えられたり
自分の中でこうあるべきと思ってやっていることが実は自分のタイプと違うことをやっていることがあるので
手首を柔らかくしてもいいし肘を柔らかくしてもいいということをわかっていればいいのです。

さて、実際に4スタンストレーナーが何を教えているかと言いますと僕は主にコンディションの調整だと思います。
ドラムのレッスンをしていてよく思うのは、ドラムをやる上で起こる問題の大半は、このコンディションが悪いからだと考えています。
具体的に言うと身体が硬い、柔軟性が無いことです。
特に体幹部の柔軟性ですね。
背骨や肋骨、肩甲骨の柔軟性です。肩こり腰痛なども大半が体幹部の柔軟性の低下が原因だと言われています。
楽器をしてリズムの安定をしたいならメトロノームより体幹部の柔軟性の方が遥かに重要です。
身体が硬い⇒体が安定しないので小手先で動かす⇒音量が出ない、リズムが安定しない、体に局所的な負担がかかる、集中できない、楽しくない…
みたいなことになるのです。
身体が柔らかい⇒体が安定するので体幹部からのって動かすことができる⇒音量が出てリズムが安定して体の負担も減り、集中力や楽しく演奏することに繋がります。
そういう身体の柔軟性のアップのために行うことの1つがリポーズです。

このリポーズは少し特殊な柔軟体操で筋肉を伸ばしません。
というか筋肉はそもそも伸びるものではないですけどね。
身体を3D的にストレッチすることで
筋肉を伸ばさず緩めることによって力を抜く感覚や柔軟性を上げることができる、というのがリポーズです。
ただ、このリポーズは難しいので4スタンスの専門のトレーナーに習うしかありません。
もし機会があれば少しずつ紹介していければと思います。
こういうリポーズトレーニングやその他の柔軟性のトレーニングをしたうえで、例えばドラムに必要な筋肉が無ければ鍛える必要もあるかもしれません。
筋肉をつけると身体が硬くなると思っている人も多いですが、それはある意味正解である意味不正解です。元々悪い動きをして筋肉をつければ硬くなりますし、うまくやると柔らかいまま筋力もアップできます。
現にトップアスリートたちが筋力トレーニングをしているのにも関わらず柔らかい人もいますよね。
ダンスやヨガ、スキー、水泳、散歩…なども良いトレーニングだと思います。
柔軟性が良いことが感覚の良さにも繋がり、自然と自分のタイプ(個性)が出てくるのです。


人生は色々難しいと思います。
仏教の世界で四百四病という言葉があります。人間は生きながら四百四通りの病気があるというものなのですが、そりゃそんなに病気あれば毎日元気に健やかには難しいものです。
もちろん現代では医学や栄養学、科学技術、政治が発達しているのでビタミン不足だったり鉛中毒や突然動物に襲われて死ぬことはほぼ無くなりましたが、現代は現代の問題として慢性的にしんどかったり人間関係に悩んだり、仕事のストレスや枕が合わなくて寝れなかったりギャンブルにハマりすぎたり他人に振り回されたり本当に色々な問題があると思います。
楽器をやるのにも四百四病である身体をケアをしてバランスを保ちつつ折りあってコンディションを整える必要があります。
でも、いくら気をつけても体調を壊すことはあります。気持ちが弱くなることもあります。それが人間であり音楽はそういう人間が作るからカッコイイんだと思います。
この世界は残酷だ。そしてとても美しい(ミカサアッカーマン)
はい、というわけで
色々な問題はありながらも身体を柔らかく使い、自分らしく生き生きとプレイする
4スタンス理論や僕を通じて少しでもコンディション調整のヒントになれれば嬉しいです。

次回からは細かいポイントにしぼったブログにしていこうと思います。ではまた次回。じゃあの。

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