見出し画像

演劇の映像配信について思うことを少し

https://v2.kan-geki.com/theatre/site/210

第3回(2018年2月)に当日運営、第4回(2019年2月)に実行委員として関わった全国学生演劇祭の上演作品が、観劇三昧という演劇動画配信サービスで配信されている。

《4/27(土) 0:00 〜5/6(月) 23:59 》の期間で無料配信中だ。第2回(2017年2月):10作品、第3回(2018年2月):10作品、第4回(2019年2月):8作品の計28作品がこの10日間は無料で観ることができる(普段は月額980円の有料会員しか観ることができない)。

観劇三昧は全国学生演劇祭は勿論、全国各地の359劇団1197作品が月額980円で観放題という画期的なサービスだ。いわばHuluやNetflixの演劇版だと思う。アプリのインストールや無料会員登録のみでフル視聴ができる作品もある。

演劇はナマモノだし、実際に劇場へ足を運んで観るに越したことはない。それに、映像となると伝わりにくい部分はどうしても出てくる。とはいえ、時間というものは限られているから劇場で観劇するのにもやはり限界がある。コンビニで買ってきた弁当を自宅のレンジでチンして食べるみたいな気軽さもあっていいんじゃないか?

だから映像として記録に残していくことの必要性を最近は特に感じていて。


学生演劇だからこその話なのだけど、就職や卒業のタイミングで演劇から離れる人は大勢いて、「あれ?2年前に観たあの人、今は演劇辞めて立派な社会人になってるんだ!」といったようなことがよくある。まあ、主体が学生だからこれはもう宿命だ。

学生じゃないとしても、いま演劇をやっている人たちがずっとこの先も演劇を続けていけるとは限らない。だから、その時・その瞬間を切り取った映像が未来に残っていくというのはとても素敵なことだと思う。


逆に、演劇の映像を観たことによって「実際に劇場で観劇してみたい」とか思う人が増えれば、おのずと演劇のファンも増えていくんじゃないだろうか?そうなっていったらいいなあ、ってぼんやりとだけど考えている。


少なくとも私は、第2回全国学生演劇祭の映像を観たことがきっかけで全国学生演劇祭の運営に携わりたいと思った人間だ。

2年前(2017年)の春ごろにも、第2回全国学生演劇祭の上演作品が無料配信されていた期間があって、大学の春休み中で時間があるから何となくいくつか観ていたら「こんな楽しそうな演劇祭に関われたら絶対面白いんだろうな」という気持ちにさせられたし、良い意味で大きな影響を私に与えてくれた。


「演劇はサブカルチャーの王道」とよく聞くが、一線を引いた先にある敷居の高いものという印象がどうしてもあるんじゃないだろうか。どうにかして演劇というものが世間に浸透していくにはどうすればいいのだろう?それこそ、気軽に友達や恋人と休日に映画館で流行りの映画を観に行くように。

今の自分に出来ることといえば身近な人に口コミをするか、こうしてネット上で文章を書くことくらいだから本当に歯がゆい。

観劇三昧 https://v2.kan-geki.com 

観劇三昧 Twitter @kangekizanmai

全国学生演劇祭 ホームページ http://jstf.jp

全国学生演劇祭 Twitter @JST_fes







この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?