わたしの「書き出し小説」たち。

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何年か前のアメトーークの読書芸人にて紹介されていた、こちらの書籍。

小説の書き出し、台詞の一部、そういったものが好きだった。

なので、今度は自分が書くことに挑戦してみようと思う。

私は戯曲が好きなので、それは台詞かもしれない。もちろん、書き出しの一文かもしれない。

これをきっかけに短編や長編や戯曲もかけたらいいなという思いと共に。

以下、私の「書き出し小説、あるいはそれに類似したものたち」です。

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天使は、自らの羽をもいで自殺した。
それは、堕天使と呼ぶにはあまりに残酷だった。

「星だ、金木星が落ちてきた」
と、空から降るオレンジ色のかけらを女の子は手に取った。

届かなかった思いのガラクタが重なり、受け取ってくれる人をなくしたそれは、ついに崩れ落ちる。
その残骸の中で、わたしは泣くことしかできない。

今日も一日、死に近付きました。

終電間近の電車に乗り、駆け引きする男女を観察するのを趣味にしてかれこれ3年。

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(以下少し長めの台詞)

居酒屋、ふたりの男女

女 ・・・・ね、ケンちゃん
男 ん?
女 あの店員さん、どうしてお客の前だけ
  あんなに語尾とか言葉の間を伸ばすんだと思う?
男 え?そうだった?
女 そうだよ。はあい。かしこまりましたあ、ってさあ。
  あ、今私も語尾延ばしちゃった・・・あー
男 そうかなあ
女 あ!!ケンちゃんまで。
  この世は語尾が伸びる病気でも流行ってるの?
  語尾伸びに乗っ取られるの?侵略者なの?語尾伸びは。
  そんな世界嫌だ・・・滅べ。滅んでしまえ。

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どうにか、ここから広げていきたいな。

という、静かな決意表明。

では、次もよしなに。

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