惠理

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好きなひと・ほん・えいが・ぶたい・おわらい・ものについて語る場所。 保育士として働いたあと、役者・脚本・演出・主宰など演劇関係に転身。 そんな27歳です。

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  • リモート公演「ゆめのはかば」記録集

    演劇ユニットSPOON リモート公演 「ゆめのはかば」に関する記事のまとめです。 ・公演内容詳細 ・リモート稽古の様子 などなど

最近の記事

ゆめのはかば 千秋楽

幕に覆われた舞台。子ども部屋のように、ガーランドなどが飾ってある。 そこに、一人の女性が入ってくる。 女   はい、じゃあおやすみ。・・・え?まだ眠くないって・・・お話?またあ?・・・いいよ、どれにしよっか。・・・またあのお話?本当に好きだねえ。 女、奥から一冊の本を取り出して。 女   じゃあ、読んだら寝るんだよ。いい?・・わかったわかった、読むから。・・・これは、「おろかなおんなのこのはなし」。 暗転 演劇ユニットSPOON リモート公演 「ゆめのはかば」千秋楽

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    • 沈丁花の夢

      沈丁花の夢 作:石川惠理あらすじ ——人類はこの世に   生まれてくるべきではない—— 反出生主義の哲学者、朝野吾郎。 子どもを望む妻の聡子とは 最近、言い合いばかりの毎日だった。 そんな折、不思議な力を持つ 「妖精」と出会うことになる。 妖精は、他人を疑うことを知らない。 妖精は、吾郎だけにしか見えない。 妖精は言う。「子どもを作り、 働いて、死ぬのが一番幸せだ」と。 反論し、反出生主義を説く吾郎。 そのうち「一緒に妖精の世界に行こう」と 誘われて———。 登

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      • ゆめのはかば *たばこ&リップ*

        ゆめのはかば 作:石川惠理 1 扉を叩く音がする 遅れて女の子の声 女  ねえ、開けて、開けて。お願い。 扉を叩く音 どんどんどん 女  ねえ、誰か、誰かいないの?ねえ、お願い! どんどんどん 女  何がいけなかったの?私、悪いことしてない!何もしてないじゃない!ただ、    ただ・・・好きなものを好きって言っただけ、嫌なことを嫌って言っただけなのに・・・ 声  それが愚かなんだよ 女  なんで? 声  そういうものだ、みんなそうしているんだ。我慢して、知らない

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        • ゆめのはかば *帽子&花*

          ゆめのはかば 作:石川惠理 1 扉を叩く音がする 遅れて女の子の声 女  ねえ、開けて、開けて。お願い。 扉を叩く音 どんどんどん 女  ねえ、誰か、誰かいないの?ねえ、お願い! どんどんどん 女  何がいけなかったの?私、悪いことしてない!何もしてないじゃない!ただ、ただ・・・好きなものを好きって言っただけ、嫌なことを嫌って言っただけなのに・・・ 声  それが愚かなんだよ 女  なんで? 声  そういうものだ、みんなそうしているんだ。我慢して、知らないふりをし

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        • リモート公演「ゆめのはかば」記録集
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          リモート公演「ゆめのはかば」お知らせ

          こんにちは、緊急事態宣言も解除され、徐々に世の中がふんわりと、ゆるいカーブを描いて日常に戻るような気配もしてきました。 そんな中ですが、リモート公演、行います。 以下詳細です。 ** 演劇ユニットSPOON リモート公演 「ゆめのはかば」 脚本・演出:惠理 ◎日程 6月13日(土)△14:00 ▲19:00   14日(日)▲14:00 △19:00   17日(水)▲20:00   19日(金)△20:00   20日(土)▲19:00   21日(日)△14:0

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          しがない演劇人の備忘録。

          *この記事はコロナに関する記述を含みます* 私は小劇場と呼ばれる、小さな芝居小屋の端っこで、役者や脚本家やらをやっていたしがない演劇人であるが、2020年2月の半ばに、新宿の小劇場で自分の脚本、演出にて主宰の公演を行った。 公演が終わってから3日後、安倍総理の会見が行われ、それ以降ジェットコースター級の勢いで、商業小劇場問わず演劇の公演は軒並み中止となり、公演が終わってから、一ヶ月過ぎた頃には、私が公演を終えた頃と、まるで世界は違っていた。 話が少しそれるが、私は「演劇

          しがない演劇人の備忘録。

          くだらないことの力。

          唐突だが、お笑いが好きだ。 小さい頃から我が家ではネタ番組を家族で囲みながら見るのが当たり前で、当時流行していためちゃイケやはねるのとびら、エンタの神様、とんねるずのみなさんのおかげでした!など、バラエティ番組を見ることも習慣化していた。 今でも家族で集まると、M-1 の話や、芸人さんのやってるラジオの話などで盛り上がる。 そんな環境下で育ったからか、自分が演劇をする上でも、多少笑える要素、というか、くだらない、話の本筋とは関係ないシーンを入れていることに意味があると思う

          くだらないことの力。

          わたしの「書き出し小説」たち。

          何年か前のアメトーークの読書芸人にて紹介されていた、こちらの書籍。 小説の書き出し、台詞の一部、そういったものが好きだった。 なので、今度は自分が書くことに挑戦してみようと思う。 私は戯曲が好きなので、それは台詞かもしれない。もちろん、書き出しの一文かもしれない。 これをきっかけに短編や長編や戯曲もかけたらいいなという思いと共に。 以下、私の「書き出し小説、あるいはそれに類似したものたち」です。 ** 天使は、自らの羽をもいで自殺した。 それは、堕天使と呼ぶ

          わたしの「書き出し小説」たち。

          おすすめカフェのカフェラテ。

          カフェのカフェラテが好きだ。私はブラックコーヒーが飲めない。味が苦手なことに加え、カフェインに体が耐えられず、たまにカフェラテ一杯でも、動悸がして胸がドキドキする。 最初は何かわからなかったが、お酒のようにカフェインに体が耐えきれず調子を壊すのだ。それが分かってからはお水をチェイサーにしてカフェラテを飲むという謎の飲み方をしているが、それでもカフェラテに惹かれてしまう。 そんなわけで正直コーヒーには詳しくないが、今まで行ったことがあり美味しかったカフェのカフェラテをまとめ

          おすすめカフェのカフェラテ。

          5回。

          5回だ。私がブログをやってはやめ、再開してを繰り返した数。 それなのに、懲りずにまた始める。そうして繰り返していくのだ。歴史は繰り返す。個人の中でも。 コロナウイルスの影響で、時間が出来た。 人生の中でこんなに時間が出来たのははじめてかもしれない。 保育士をやめて演劇をすると決めて東京に出てきた時、仕事をせっかくやめたのだからやりたいことを色々やってやろうじゃないの!と思った。 が、蓋を開けてみたら、やりたいことが全く浮かばなかった。 お金の心配、見えない未来の心

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