見出し画像

自己受容が継続を楽にする

 

 私は本当に継続が苦手だった。

 「こうあらねばならない」という大きな理想を掲げ、ハードすぎる計画を立て、挫折し、自己嫌悪に陥る。もう何度繰り返したかわからない。

自信をつけるにはちいさな成功体験が大切
「継続は力なり」「千里の道も一歩から」「塵も積もれば山となる」

 これらの慣用句だってもう耳にタコができるくらい聞き飽きているはずなのに、なぜ今まで成功しなかったのか。

 それについて自分なりの答えが見つかったので、今日は私なりの継続できなかった理由と継続するための方法をここに書いていきたいと思う。


継続できなかった理由


 タイトルに書いてしまったが、私なりの結論としては、自分が自分を認めてあげられていなかったから自己受容力がなかったからだと考えている。

 そのことが継続を断念させてきた理由なのか?と疑問に思われたかもしれないが、完璧主義気質だった私にとっての根本の理由はここにあったと思う。 

 中高生の頃、もしかしたら小学生の頃から「今のままじゃダメだ、努力しなければ愛されるはずがない」と思い続けて、自己肯定感の低さと強い自己嫌悪に苦しんできた。だから「このくらいはできなければならない」と自分の本心や身の丈から大きく乖離した理想を掲げて、その理想と現実のギャップに打ちのめされ、挫折し、やめる。ということを繰り返してきた。

 自分に優しくなれなかったともいえるのかもしれない。

 それが今回うつになり、自分自身の心の声が段々と聞こえるようになってきたときに、ふと

「貴方が死んだことを誰も悲しまなくとも、私は貴方に死んでほしくない」

という言葉が湧き上がってきた。これは私が小さい頃から誰かに言ってほしかった言葉であり、それを自分自身に言えた=自分自身が生きることを認められたことでこころの段階が一つ上がったように思う。勿論誰も私が死んだら誰かは悲しんでくれると思う、多分。

 今までは人にどう思われているか、と言うことが思考の半分以上を占めていたが、ありのままの自分を見つめられるようになったことでこうしたアウトプットが信じられないくらい楽になった。今でも卑屈な性格は治らないし、自意識が肥大することもたくさんある。けれど「あ、今自意識過剰になってるな」とか「誰も私のことは見てないから自信もっていこう」と自分自身に声をかけるようになれたことで随分マシになってきた。

 こんな自分でも生きていていいのだと思えたとき高く掲げていた、掲げないとダメだと思っていた理想が実現可能な目標にまで降りてきたような気がする。

 こんな自分ではダメだと高すぎる理想を掲げ、ハードすぎる計画に挫折し、行動自体やめてしまうなら本末転倒だし、勿体ないことだと思う。なので等身大の自分を認めること、自己受容こそが行動を楽にする第一歩なのではないかと思っている。


脱三日坊主の方法

 継続するための方法として精神面と実践方法について書いてみる。精神面では先に書いた通り。


 ▽精神面

自分を認めてあげること(自己受容)


 ▽実践

①目標を立てる

②その目標を達成するための具体的な方法を区切って考える

③とりあえず1分やる

④決めた時間にリマインダーを流す


 まずは目標を明確にする。ぼんやりと「英語喋れるようになりたいな」と思うのと「202×年×月×日にアメリカ旅行をして、現地の人と話したい」と具体的な目標を立てたのでは取り組み方が変わってくる。

 そして英語の習得という目標を立てたなら②でどの教材を使って勉強するのか、一日に割ける時間はどのくらいなのか、一日何ページなら毎日継続できそうか考えていくといいと思う。

 具体的な方法を立てたならとりあえず1分だけ、とやってみる。本を開くなり机の前に座るなりあると思うが、やってみると1分が過ぎても「もう少し続けられそうだな」という気持ちになってくる。取っ掛かりをできるだけ小さくすることが大事だと思う。

 やる時間を決めると自分自身の中でもスイッチが入るのでオススメ。個人的にはbondaviさんの「継続する技術」というリマインダーアプリに大変助けられている。オススメいたします。

 なお上記の実践①~④の手法に関しては読書猿さんの『独学大全』を参考にさせていただいております。素晴らしい御本ですので是非ご覧になられてください。


 最近はnoteや趣味や筋トレなど、少しずつ継続できるものが増えてとても嬉しく思っている。地に足がついた努力が継続できるようにこれからも頑張りたい。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?