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統合失調症青春狂騒回想録セレブ病棟から慢性期病棟へ6度目の入院編2

 セレブ病棟はこの世の彼岸というか、浮世離れしていた。東京大学法学部6年生もそこに来ていた。あと印象に残る人はと言えば、元大井町の暴走族で空調設備のアル中のoさん、将棋が今まで出会ったなかでも一番強い、株で稼ぐおじいちゃん、どもりながらもコミュニケーションをとろうとするコミュ症っぽい人だった。
 コロナで散歩中もタバコは吸ってはいけないルールになっていた。oさんがみつからないように吸っていたので、もらって吸っていた。
 その年の正月、本物の赤富士を観た。
 ある日、病棟の中で吸ってもバレないだろうとタバコをoさんからもらい便所で吸っていたら一発でバレた。このタバコどうしたの?と聞かれ、外で拾ってきたと答えた。
 すぐのちに、病棟を慢性期病棟に移された。まさに天国から地獄である。
 築地のnさんや芸術肌ヤンキーg君、絵を描く男の子、アニメっぽい絵を描く女の子がいた。
 そこではルールを守っていたので、三か月くらいで退院できた。

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