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ソフトバンクグループ研究

私のポートフォリオの半分ほどは、ソフトバンクグループ(SBG)の株式となっています。これは以前から、孫正義氏が好きで、彼の本や動画などを見ていて、そのビジョンに大いに共感していることが大きく関係しています。孫正義氏を応援していると同時に、彼の考えているような世界になって欲しいと思ってるんですね。また、若いときから日本のインターネット革命を引っ張ってきた方で、まさしく日本が世界に誇る企業家、日本を代表する企業家と言える方です。現在は、ほぼ投資会社として、世界中のAI関連企業に投資を行っている、世界で戦っているグローバル企業と言えるでしょう。

これまで

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ソフトバンクグループのこれまでについては、いろいろな本が出版されているため、ここでは詳しくは述べません。投資に関連する部分としては、2018年12月19日の国内通信会社ソフトバンクが上場し、SBGが本格的に投資会社となってきたあたりから、分析するのが良いかと思います。SBGは投資会社なので、ポートフォリオが重要になります。

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4/10の時点で、株主価値は10865円。
株価は4347円で大幅なディスカウントとなっています。AI関連のスタートアップに投資するSVFへの、昨今の経済先行きの厳しい見方から、このようなディスカウントになっているものと考えられます。以下、株主価値に特に寄与する会社の情報を簡単に見ていきます。

アリババ

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アリババは時価総額50-60兆ほどで、SBGは筆頭株主。保有比率は約26%。SBGの株主価値において、6951円/株の価値を持ちます。(SBGの株価より高い)。アリババ株を買うより、SBG株を買う方がだいぶお得ということになります。
中国国内では、新型コロナの沈静化に成功しつつあり、また国内でのECは今後も需要が伸び続けることが考えられるので、業績は今後も堅調と考えられます。創業者のジャックマーは2019/9/10に引退しました。中国共産党とかなり近い企業であることが分かっており、それが今後のリスクと言えます(米中貿易戦争で標的にされる可能性があります)。

SBKK

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国内通信会社のソフトバンクです。時価総額約7兆円。SBGは筆頭株主で、約66%所有。業績は右肩上がりで、昨年度は売上高3兆6千億円、営業利益7950億円。Docomoやauと比べると若干見劣りしますが、配当性向・配当利回りは高いです。楽天が携帯事業に新規参入することや、総務省からの”携帯通信量が高すぎる”などの圧力により、今後の業績先行きは不透明ですが、今回のコロナ危機のような状況でも、通信収入は安定しているため、ディフェンシブ銘柄としての価値は高いと思います。SBG繋がりで、世界のAI関連会社と連携できるのも強みの一つです。

Arm

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SBGは2016/7/18 英半導体設計大手のARMを買収すると発表しました。買収金額は約3.3兆円。ARMはスマートフォン用の半導体設計で圧倒的なシェアを持ちます。今後、IoTやAI技術の浸透が加速すれば、ますますARMの存在は重要になります。また、米中貿易戦争時には、ARMの持つ半導体技術を中国企業に供与するかどうかが、交渉道具にも使われました。SBGは米国も中国も欲するARMという企業の技術を、2016年時に手にしたことによって、交渉を有利にすすめられる武器を手にしたと言えます。これらは、後述するSprintとT-mobileの合併における、FCCからの認可などに影響した可能性も考えられます。

Tモバイル

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SBGは2013年におよそ2兆円を投じ、スプリントを買収しました。当初からこだわってきたT-mobileとの合併ですが、2014年破断、2017年破断となりましたが、ついに、2020/4/1に合併が完了しました。これにより、4兆6100億円に上るスプリントの負債は、SBGの連結から外れ、SBGの財務は改善します。これによりSBG、スプリント、T-mobileとも株価は上昇しました。

SVF

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2016年10月、SBGは総額10兆円規模のファンド、SVFを発足しました。主な出資者はPIF(450億ドル)、ソフトバンク(250億ドル)の他、ムバダラ開発公社(100~150億ドル)、Apple(10億ドル)、クアルコム(10億ドル)、ラリー・エリソン個人事務所(オラクル共同設立者(10億ドル)、鴻海精密工業など。このファンドの仕組みに関しては、少し複雑なため、後述します。今回はその中でも、最近話題のWeWorkとOYOについて少し説明します。

WeWork

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2010年にAdam Newmanらが創業し、起業家や大企業なども使うコワーキングスペースを提供します。利用者同士の交流を促進する仕掛けが用意され、イノベーションを促進する環境が用意されています。SVFはWeWorkに100億ドル以上投資し、企業価値を450億ドルと見積もってきましたが、2019年9月IPO目前に、様々な問題が見つかり、評価額は85億ドルまで転落。さらに資金繰りが悪化し、Adam Newmanは辞任し、SBGが95億ドルの追加出資を行いました。WeWorkのCEOは不動産のプロ、マサラニ氏に交代し、SBGのクラウレ氏が会長として、立て直しを図っています。ただ、新型コロナの影響で、WeWorkのオフィスが多い、カリフォルニア、ニューヨークで外出制限がかかっており、当面の資金繰りに問題はない見込みなものの、業績にはかなり影響が出そうです。また、SBGは最大30億ドル分の株の買取を実施しないと表明し、2020年4月7日取締役2名から訴訟を起こされました。

OYO

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OYOは、1993年生まれのインド人、リテシュ・アガルワル氏が2013年に創業しました。AIを使って、ホテルの価格やオペレーションの最適化を行っており、世界第2位のホテルチェーンとなっています。こちらもWeWorkと同様、急拡大→コロナによる需要の減少→資金繰り悪化というものが懸念されています。今回はSBGは支援しないと思いますので、この苦境をどう乗り切るかに注目です。

まとめ

トータルで考えると、現在の株価はかなりディスカウントの状態にあります。今後のAI革命を信じれるなら、購入がすすめられます。あとは、孫正義氏というキャラクターが好きかどうかも、重要な要素かと思います。短期的にはWeWorkやOYOなど業績にマイナスの影響を与える要素はありますが、それらと現在のディスカウント値とのトレードオフで購入を検討される流れかと思います。あとは、5年後、10年後などの長期的視野で考えると、日本の会社でここまで世界で勝負している企業が他にはないため、私は同社株を保有しています。逆に言うと、SBGがダメなら、日本という国は終わりだとも思っています。

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医師・研究者・投資家。”誰もが投資家だ”をコンセプトに、情報発信。投資とテクノロジー、医学、分子生物学などを考察し、今は臨床のかたわら、研究、教育、投資、技術開発に関わっています。
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