時給53億4375万円のレター?
30億円。
たった1つの商品で売り上げたレター。
ただ、この数字は正確ではありません。
1970年代のアメリカドルをざっくりとした現在の為替レート(1ドル約100円)で計算した金額です。
インフレも考慮して、より正確な計算を行うと112億円以上になります。
詳細は次の通り:
まず、1970年代のドル円為替は、1ドル250円ほどでした。
(現在とはだいぶ違いますね。)
また、1970年代後半の消費者物価指数は60ほど(物価が現在の約6割だったということ)でした。
この2つのデータから、当時の3000万ドルを今の日本円に換算すると、
3000万ドル×225円/ドル×(100/60)=112億5000万円
となります。
つまり、たった1つの商品だけで現在の日本円に換算して113億円近く売り上げた、ということです。
もしかしたら、こんな疑問を持たれるかもしれません。
「それはあくまで売り上げで、利益ではないでしょ。利益はずっと少ないんじゃないの」と。
前半の指摘は正しい。
ただ、実はこの商品は経費がわずか1/20、つまり売り上げの95%は利益という商品でした。
少し計算すると、利益は106億8750万円だったということになります。
もし、たった1つの商品でこれほどの利益を得られたら、あたなはどう思われますか?
これだけのお金が今あなたの銀行口座に振り込まれたら「もう働かなくて良い」と思われるかもしれません。
しかも、その商品を300万個売ったレターを書くのに、わずか2時間ほどしか掛からなかったと言ったら...?
もし時給に換算するなら、時給53億4375万円という計算になります。
この記事では、そんなズルいほど効果的に売ったセールスレターの邦訳と、その私なりの分析を載せています。
このレポートは、私が日課として行なっている分析を編集したものです。
分析では、一文一文、レターを書いたコピーライター(このレターだとJK)が
・なぜその文を書いたのか?
・なぜその単語を使ったのか?
・なぜその順番で語ったのか?
・他にも語り得ることは色々考えられるが、なぜそれらは書かなかったのか?
などを考えています。
したがって、この分析に書かれている考え方を応用すると、売れるレターを書くコツが掴めるでしょう。
コピーライティングの書籍を何冊も読んでみたけど、まだイマイチ売れるレターが書けないという方は、書籍で学んだ「原理」が実際に使用されている利用例を見ることになります。
その為、使い方の感覚が掴め、自力で売れるレターを書けるようになるかもしれません。
あるいは、「コピーライティングは配慮からできている」という私の持論を採用するならば、ビジネスに限らず、普段のコミュニケーションにも応用できることになります。
(実際、個人的な話ですが、私は売れたレターの分析から得た配慮の仕方を異性とのやりとりに応用し、結果も出しました。)
なお、私は普段は元の英語のレターを分析していますので、ここに書いた分析も英語のレターの分析です。
したがって、英語が得意でしたら、元の英語のレター(リンクは以下に貼っています)と見比べながらこの記事を読むことを強くお勧めします。
英語が得意でなくとも、この記事を読めば、コピーライターが配慮していたこと(の中で私がこのレターを分析した際に読み取れたもの)は理解できるようになっているはずです。
では、JKが、一語一語に何重もの意図を込めた、芸術的レターをお楽しみください。
私は現役の理論物理学者として研究者を行なっています。ただ、アカデミアの世界は経済的に厳しく、優秀でも諦めてしまう学生さんが多くいます。私は将来的に彼らに自力で稼ぐ力を付けてもらえる会社・奨学金の設立を目指しています。サポートはその為の資金に活用させて頂きます。