どこからヘッドコピーを始めるべきか?5つの分類

コピーライティングではヘッドが重要と言われます。

コピーに関する文献を開くと、必ず書いてあるでしょう。

(私が読んだことのある書物には例外なく書いてあった記憶があります。)

ですが、その肝心のヘッドはどこから始めれば良いのでしょうか?

明確な判断基準をご存じですか?

数年前のこと。

私はまだこの基準を正しく使えませんでした。

(知ってはいたと思います。)

その結果、どうなったと思いますか?

私が期待したほどは売れませんでした。

(2億円以上売れた商品ですが。)

なぜ、そのコピーでは私が予想したほど売れなかったのか?

理由を考えてみたのですが、最初は理解できませんでした。

ただ、消去法で考えていくと、ほとんど1つしか理由が残らなかったのです。

「ヘッドを始める箇所を間違えたからだろう」という結論に達しました。

この新たな洞察を手に、他のコピーライター達の売れたレターを眺めてみると、ほぼ間違いなく、「正しい」場所からヘッドを始めていることが見えるようになったのです。

そんなレターの1本がこの記事で分析しているもの。

もし、私がこの案件のコピーを書くことになった場合、上の洞察を得る前の私であれば「(どんな場合でも)売り込み臭を消すべき」という(解像度の低い)考えしか持っていなかったので、ズレた点からコピーを始めていたことでしょう。

その結果、やはり期待したほど売れなかった筈です。

ですが、このレターの執筆者はそのようなミスは犯しません。

自然な帰結として、ここで販売されている商品は膨大に売れました。

この記事では、そんな精密なセールスレターの邦訳と、その私なりの分析を載せています。

分析では、一文一文、レターを書いたコピーライター(このレターだとGH)が

・なぜその文を書いたのか?
・なぜその単語を使ったのか?
・なぜその順番で語ったのか?
・他にも語り得ることは色々考えられるが、なぜそれらは書かなかったのか?

などを考えています。

したがって、この分析に書かれている考え方を応用すると、売れるレターを書くコツが掴めるでしょう。

コピーライティングの書籍を何冊も読んでみたけど、まだイマイチ売れるレターが書けないという方は、書籍で学んだ「原理」が実際に使用されている利用例を見ることになります。

その為、使い方の感覚が掴め、自力で売れるレターを書けるようになるかもしれません。

あるいは、「コピーライティングは配慮からできている」という私の持論を採用するならば、ビジネスに限らず、普段のコミュニケーションにも応用できることになります。

(実際、個人的な話ですが、私は売れたレターの分析から得た配慮の仕方を異性とのやりとりに応用し、結果も出しました。)

なお、私は普段は元の英語のレターを分析していますので、ここに書いた分析も英語のレターの分析です。

したがって、英語が得意でしたら、元の英語のレター(リンクは以下に貼っています)と見比べながらこの記事を読むことを強くお勧めします。

英語が得意でなくとも、この記事を読めば、コピーライターが配慮していたこと(の中で私がこのレターを分析した際に読み取れたもの)は理解できるようになっているはずです。

では、GHが、一語一語に何重もの意図を込めた、芸術的レターをお楽しみください。

ここから先は

7,896字
この記事のみ ¥ 2,000

私は現役の理論物理学者として研究者を行なっています。ただ、アカデミアの世界は経済的に厳しく、優秀でも諦めてしまう学生さんが多くいます。私は将来的に彼らに自力で稼ぐ力を付けてもらえる会社・奨学金の設立を目指しています。サポートはその為の資金に活用させて頂きます。