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牛の体温を捨てないチーズ作り。

牛の体温は約38℃。
すなわち搾りたてのミルクもおなじです。

ナカシマファームのチーズづくりは朝6時の搾乳と同時にスタートします。

一般的には搾ったミルクはすぐにバルククーラーといった専用の冷蔵タンクに入れ5℃以下に冷やしますが、チーズ用のミルクは冷蔵タンクに入れず、パイプを分岐させ専用の400Lのタンクに入れ、温かいまま隣接する工房に運びます。

どういった効果をねらっているかというと、
・ミルクの温度変化の幅を無くせる
・殺菌工程の温度まで昇温時間を短くできる。
・ミルクが外気に触れる時間を減らせる
これらにより脂肪酸化や脂肪分解臭といった余計な風味の発生を防ぎ、より搾りたてにちかい、美味しいミルクからチーズを作ることができます。(チーズの技術を向上させなきゃ!笑)
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また美味しさだけでなく、
牛の持つ熱エネルギーを無駄にしないことは、その後使うエネルギーや製造時間も減りますし持続可能的だといえます。
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もちろん気をつけることもあって、
温かいミルクを扱うので菌の繁殖に注意する必要があります。
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まずはすばやく集乳すること。同時進行なので搾乳を手順よくてきぱきすることが大事です。
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あとは工房との距離の近さですね。
(距離があっても乳酸菌を先に入れておき、優勢にしておくのも手かもしてません)
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一貫生産、分業ともにどちらも良さがあると思います。
自分は酪農家っていう立場からチーズを始めたので、どれだけ連動させれるか、互いにフィードバックし合い、良いスパイラルをつくりたいですね。
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そしてまた美味しさに帰結させたいな。

▲搾乳。毎日毎日の積み重ね。
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ちょっとあとがき。
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いわゆる、6次化。
生産、加工、販売といろんなノウハウが必要で大変ですが、きちんと因数分解できれば実はすごく楽になると思います。
人も牛も環境も。
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