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drip流 リモートワークでの働き方。やってみて分かったこと、工夫したこと。

新型ウイルスが世界中で猛威を振るう中、多くの会社がオフィス出社から自宅勤務やリモートワークを実施しています。

私たちdripも2週間ほど前から社員、インターンも含めて本格的なリモートワークに取り組んでいます。突然のリモートワークで最初こそ不慣れな点や戸惑いはありましたが、少しずつ改良を重ねることで今の働き方にずいぶん慣れてきました。

ということで今回は自分たちの工夫の備忘録として、dripがどのようにリモートワークで働いているか、働く中でどういうことに気をつけているかなどをまとめてみます。

あくまで自分たちの振り返りにまとめる内容ではありますが、せっかくなのでリモートワークに取り組んでいる方が参考にできる箇所が1つでもあれば良いなと思い、記事をnoteで公開することにしました。

dripってどんな会社?

まずはdripがどんな会社で、普段どういうことをしているかを簡単にご紹介します。

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drip「いまの時代に必要とされるモノ」をコンセプトに、自分たちが本当に欲しいものを開発して販売するD2C事業を展開しています。

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直近では「oneger(ワンガー)」という、パンツもシャツも1つに掛けて引き出しがいらなくなるハンガーを開発。クラウドファンディングサイトMakuakeにて約1,500万円の支援額を集めることができました。

普段の業務内容は製品開発のために工場やメーカーさんとの打ち合わせ、商品の販促施策や発送管理業などが中心。これらを3名のメンバーと4,5人のインターン生と一緒に行なっています。

dripのリモートワーク環境

打ち合わせのリスケ、オンライン化

リモートワークの実施が決まって最初に行なったのは、予定されている打ち合わせのリスケと、オンラインMTGの打診。

どうしても訪問して詰めなければいけない内容以外は、基本的に取引先様にお願いしてオンラインMTGに。急なお願いでしたが、全ての取引先様が快く快諾してくれました。

各人の抱えている業務を共有

次に行なったのは各々が現在抱えている業務の共有会。毎日オフィスで顔を合わせていても、細かな業務状況は以外とシェアされていないもの。

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それぞれの業務をホワイトボードに書き出して把握した上で、それぞれの業務量が均等になるようできる限り仕事を再分配しました。

一旦リモート作業に入ると気軽に業務量の相談がしにくくなるので、先に各人の業務量を把握して無理がないよう再分配しました。

自宅や徒歩のカフェなどで作業

業務の棚卸しができたらいよいよリモート作業開始。それぞれ自宅で作業したり、自宅が集中できない人は徒歩でいけるカフェで作業したりと、それぞれ集中できる環境を選んで仕事をします。

基本のコミュニケーションはSlack

業務中の基本的なコミュニケーションはSlackを利用。業務内容ごとにチャンネルを作って些細な相談でもこまめに意思疎通を取るように心がけています。

その他にも業務とは切り離されたチャンンルを作って、まだタスク化していない業務について話したり、冗談や雑談を飛ばしあったりもしています。

打ち合わせはZOOMで

取引先との打ち合わせや社内MTGには、ZOOMというオンラインビデオ通話のサービスを利用。部屋を作ってURLを共有するだけで、ログイン不要でビデオ会議ができます。

MacやiOS向けのアプリもリリースされている他、ブラウザからでも利用できるので相手方と環境を揃える必要なく気軽に使えるのが便利です。

「自宅作業でビデオ会議をするとき、散らかっている部屋を見せたくない」という人は、Zoomに搭載されたバーチャル背景という機能があります。これは人以外の背景をグリーンバックの要領で切り抜いて画像と合成してくれるもので、意外と精度が高く実用的です。

dripのメンバーはこのバーチャル背景を使って、宇宙空間でリモートワークをしたりと楽しんでいます。笑


みんなで決めたリモートワーク出勤のルール

ここまでがdripのリモートワークの基本的な環境ですが、もちろん今までオフィスで仕事をしていたところを急にリモートワークにしたので、うまくいかない部分もたくさんありました。

自分たちなりに話し合って改善を重ねた結果、dripではリモートワークの際に下記のようなルールを設定することにしました。

1.朝その日にやることをSlackで共有

dripではそれまで1週間に1度の定例MTGで週次タスクを出し合って棚卸ししていたのですが、リモートワーク中は毎朝出社時にその日やることをSlackで共有することにしました。

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これによってその日誰がどんなことをするのかが明確になるので、付随する業務をお願いしたり、簡単な業務ならインターン生に任せるといった仕事の整理ができるようになりました。

2.お昼にそれまでの進捗を共有

そしてお昼休憩に入る前に、それまでの進捗を簡単に共有し合うようにしました。1人で作業に煮詰まってしまうといたずらに時間が過ぎてしまうので、業務状況は逐次シェアした方がお互いの安心感も増しました。

3.お昼ご飯の写真を共有

dripでは基本的に全員でお昼ご飯を食べていて、その時間が良いコミュニケーションの時間になっていました。リモートワークでも“仕事と関係のない会話”を少しでも増やしたいなと思って始めたのが、このお昼ご飯の写真を共有するという試み。

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それぞれ個性のあるお昼ご飯を見て「美味しそう」みたいな会話が起こったり、全員が麺料理だった!みたいな偶然で盛り上がったり。美味しそうなご飯の写真によって、遠隔でも程よい交流が生まれます。

4.1日30分オンライン

午後からは用はなくても30分程度の定例MTGを行うことにしました。テキストでは伝えにくいことをここで話し合ったり、会話の中から発生する新しい思いつきが生まれたり。

1人で集中する作業の時間と、大人数で会話をする発散の時間の両方をリモート環境でも組み込むように工夫しています。

目的を決めずにMTGを入れることで「そういえばあの件についてMTG内で軽く相談してもいいですか?」というように、新規で時間を取ってもらうほどではないけどちょっと話したいみたいな相談事や会話が増えました。

5.業務終了後は完了した作業を報告

予定していたタスクが終われば完了した業務を報告して退勤。リモート勤務では出勤時間は決めますが、退勤時間は特に設定していません。予定していたことが終われば順次退勤というルールにし、作業量に偏りがある際は翌日以降のMTGで調整という形にしています。


本格的なリモートワークをやってみて感じたこと

1.通勤がなくなることで作業時間が増えた

通勤に30分以上掛かっているメンバーからは、通勤時間がなくなったことで仕事の時間がグンと増えたという意見がありました。

実際に出社するとなると身支度も必要なので、リモートワークにすることで1日1時間以上の時間ができ、そのぶんいつもより早めに仕事を終わらせられるようになりました。

2.ゾーンに入れた時の進捗がすごい

基本的には一人で黙々と仕事をこなす働き方になるので、“ゾーン”に入れた時はかなりの進捗が得られました。ときには16時くらいに「今日なんかすごい作業が捗ったので、やること終わらせたので上がります!」というメンバーも。

3.午前中のスタートダッシュが重要

反面、どうにも集中できない日があったことも事実。色々観察してみたところ「午前中にその日のリズムを作れるかが重要」という結論になりました。

午前中からサクサク仕事を進められれば良いスタートダッシュを切れますが、逆に朝に作業につまづいてしまったり、だらけてしまうと午後もそのまま乗り切れずに終わってしまうことが多かったです。

4.時間にメリハリをつけてだらだら作業をしないように

どうしても自分のペースで仕事を進めるので、リモートワーク当初は終わりの時間もズルズルと遅くなってしまう傾向がありました。

でもだらだらと仕事をしても結局そんなに生産性は高くないので、メリハリをつけてグッと集中して早くあがるくらいの気持ちで臨む方が大切だと思いました。


自分たちの仕事を見つめ直すきっかけに

最後に、リモートワークでの働き方を推し進めていくなかで、自分たちの仕事を見つめ直すきっかけを得られたのは思わぬ副産物でした。

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コミュニケーション量が少なくなるので必然的にお互いの仕事を把握しあったり、“仕事”の中で“作業(量的に積み上げられる仕事)”と“創造(0→1で価値を作る仕事)”を占める割合も再認識。

dripのような小さな会社では日々の雑談のような会話でいろんな物事が進んだり、新しい取り組みが生まれたりしているという、対話の重要性にも気付けました。

目下リモートワーク中ですが、この2週間ほどで得た知見を活かしながらさらに改善を続けて、場所や時間に縛られない働き方を模索していければ良いなと思います。このnoteが少しでもみなさまの参考になれば幸いです!

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