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タチヨミ「コーヒーを飲みながら」⑨

 

「コーヒーを飲みながら」第1巻 第1章<落花生>冒険


 落花生の子房柄がどうして、根の性質を持つことができたのか。変異したからだ。ふと、我が家のベランダでミニトマトを植えていた時のことを思い出す。大きく伸びた枝が重く、枝の下の方が曲がって土に着いた。そうすると、枝から根が生えてきた。そういえば、花瓶に挿した花の茎から根が出てくるときも、根が出てくるのは、葉の付け根ではなかったか。トマトや落花生のように茎の同じところから葉と花は出る。そこに、葉、花、根などすべての物が用意されているのか。それとも、花は葉の変化したものだ。何にでもなる細胞が、そこで変化しているのかもしれない。葉の付け根には何かある。
 動物の幹細胞のようなものがあるのかもしれない。花に人を当てはめて考えてみるなんて擬人法のようだけど、植物の細胞と、動物の細胞はよく似ているので、そんな風に考えてみても良いかもしれない。もともと植物と動物は同じところからスタートし分かれていった。動物細胞と植物細胞を比べてみると細胞の中に同じ小器官がある。ミトコンドリア、ゴルジ体、リソソーム、RNA、核。



「コーヒーを飲みながら」第1巻 第1章<落花生>冒険より、一部抜粋。

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                             星原理沙


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