【レポート】ドリル05
9月29日、28日にドリル05 を開催しました。
1日目は参加アーティスト同士でのディスカッション
2日目はお客さんとのディスカッション
の2日目の日程での開催となりました。
▼ドリルとは?
ドリルは、完成された作品が並ぶ展覧会の形式ではなく、未完成の作品、まだアイデア段階 の作品、それが作品であるかわからない物を設置し、作家が作家として次に向かう前などの 制作の段階や状態においてお客さんと接点の場を持つプロジェクトです。ドリルは3ヶ月ごと に継続的に、定点的に開催し、そこで失敗を含めた実験を実践していくプロジェクトです。
1日目
1日目の参加アーティスト同士のディスカッションでは、自分のプランについての説明15分質疑応答に15分の合計30分を各アーティストごとに実施しました。
2日目
2日目はお客さんに来てもらい、自分のプラン説明、レクチャーパフォーマンス、パフォーマンス、制作などを実施し、お客さんとコミュニケーションをとりました。
展示形式からよりコミュニケーションに重心を置いたイベント形式に変更してからの1回目ということで不安要素もありましたが結果的にアーティスト、お客さん双方に有益な価値のあるイベントにすることができました。
ドリル05 のフィードバック
・制作の段階で公開してコミュニケーションをとるやり方を面白がってくれる人が多かった。
・知り合いのアーティストに会いに来たお客さんが、結果的に別のアーティストと話し込んでいるなどしっかりとコミュニケーションが取れていた。
・ドリルはホワイトキューブのような展示空間より、アトリエに近いオルタナティブスペースの方が相性いい。
・普段と違う視点からのアドバイスや意見をもらうことが出来た。
・お客さんの1人あたりの平均滞在時間が30分、長い人は2時間以上アーティストと話していた。
(課題)
・ドリル自体の認知度がまたまだ低い為、より多くの人に知ってもらうようにする。
・入場料を投げ銭制にして運用したが、結果的にマイナスになってしまった。収益を出して各アーティストに仕事に見合ってアーティストフィー(出演料)を払えるように仕組みの見直しが必要。
・近所の人がフラッと入れるような設計になっていなかった。外に開くことを意識したやり方を検討する必要がある。
次回、ドリル06は1月の開催予定です。