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博士のこと。

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物理化学系の博士課程を修了し企業就職を選んだ私が、日々感じる「博士は社会で活躍できる!」を発信するためのマガジンです🎓 博士課程在籍時の経験談や、企業就職時に感じた博士人材のス… もっと読む
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#博士課程

【書籍紹介】文系も理系も盛りだくさん!総勢78名による博士人材の生き様を覗いてみては!?【博士号もちアラサー主婦の独り言。】

昨日から試験的に始めてみた「博士号もちアラサー主婦の独り言。」マガジン。 早速、「内容をまとめて紹介したい!」と前々から思っていた、現役の博士学生さんにオススメしたい、博士な生き様を覗ける書籍を、簡単に紹介します。博士修了後にアカデミアの道に進まれた方にもオススメな一冊です! 今日紹介するのはコチラの書籍! 東京大学フューチャーファカルティプログラム(東大FFP)という、東大に所属する大学教員を目指す大学院生や教育力向上を目指す教職員のためのプログラムが中心となり、企画

【博士のこと。】博士課程で得られるトランスファラブルスキルってなんだろう?~届ける”表現”に思いを馳せて~【博士号もちアラサー主婦の独り言。】

先日、博士人材のレジリエンスについて、ちょっとしたボヤキを書きました。その後、博士に関するあれやこれやを調べる中で、「博士課程で得られるトランスファラブル(応用可能な)スキル」について言及しているWEB記事をみつけました。 今日はそんな記事を紹介しつつ、私のちょっとした思いも添えてみようと思います。 具体性には欠けるけど「へ~ぇ」と思うスキルがあると思うので、現在または将来の博士学生さんには、紹介するWEB記事にぜひ目を通してほしいです! 博士課程で得られる応用可能なス

「博士としてどう貢献できるのか?」意識することは、「博士な自分」を企業の中で確立することに繋がるよ【博士号もちアラサー主婦の独り言。】

「企業で働く際に『博士としてどう貢献できるのか?』常に意識してみよう!」という記事を、先日書きました。 上記の記事で書ききれなかったことを、これから企業就職を選ぶかもしれない博士学生さんや企業に就職したばかりの博士さんへの追加のエールとして、今日は綴ってみようと思います。 企業で働く上で「博士としてどう貢献できるのか?」を意識することは、「博士な自分と、周りの社員とで、どんな違いがあるのだろう?」と、自分自身の得意・不得意なところを探る作業でもあります。 指導する先輩社

【化学系博士人材シンポジウムのレポ】あとがき~博士と社会の架け橋となるためのヒントが詰まった公開シンポジウム!~

今週の”博士”をテーマにした記事は、2022年11月に開催された、日本学術会議の化学系博士人材に関する公開シンポジウムの講演レポートについての「あとがき」です。下記記事に、全7講演のレポート記事のリンクを貼っているので、詳細はこちらから御覧ください! 本題に入る前に、まずはお知らせから。 毎週木曜日は”博士”をテーマに情報を発信すると、以前書きました(ここ数週間、木曜日に更新してなかったんですが……汗)。本シンポジウムのまとめ記事を書く中で、「博士をとりまく環境について、

【化学系博士人材シンポジウムのレポ】パネルディスカッション ~企業と大学が考える、博士人材の強み・大学院教育の重要性~

今週の”博士”をテーマにした記事は、2022年11月に開催された、日本学術会議の化学系博士人材に関する公開シンポジウムの講演レポート。シンポジウム最後に行われたパネルディスカッションのまとめです。本シンポジウムのレポートは今回で最後になります。 これまでのレポートと同様に、講演の内容を簡単にまとめたスライド(画像)と、本講演に関する私の所感を簡単に記します。 企業と大学それぞれの立場から博士人材を深掘りした、貴重なパネルディスカッションの内容とは……? 内容まとめ所感企

【化学系博士人材シンポジウムのレポ】「博士人材のイメージとリアル ~博士・企業ごとに異なる現実~ 」

今週の”博士”をテーマにした記事は、2022年11月に開催された、日本学術会議の化学系博士人材に関する公開シンポジウムの講演レポート。今回は講演6つ目に関する内容です。本連載は次回のパネルディスカッションのまとめで最終回となるので、講演自体のレポートは今回で最後になります。 これまでのレポートと同様に、講演の内容を簡単にまとめたスライド(画像)と、本講演に関する私の所感を簡単に記します。 今回は、大学院卒業後にNECに就職したのち、現在は北海道大学で博士人材育成に力を入れ

【博士の新卒就活】連載をはしりきった感想~あとがき~

予定から1週間遅れての投稿となりましたが、今日は、3月から4月にかけて綴っていた「博士新卒の就活400字note」に関する感想や手ごたえを書いてみました。 ※長文です。ざっと読みすすめてくださいませ。 書こうと思ったきっかけまずは、連載をしようと思ったきっかけについて振り返り。 前々から博士の就活について、なにか書きたいなぁと思っていました。その理由は「企業の方と話す機会があったかどうかで、就活のやりやすさが変わると思ったから」です。 私は学生時代、企業の方との共同研

【化学系博士人材シンポジウムのレポ】「博士たちは今 ~化学出身の新聞記者が考える問題点~」

今週の”博士”をテーマにした記事は、2022年11月に開催された、日本学術会議の化学系博士人材に関する公開シンポジウムの講演レポート。今回は講演5つ目に関する内容です(残りあと2つです!)。 これまでのレポートと同様に、講演の内容を簡単にまとめたスライド(画像)と、本講演に関する私の所感を簡単に記します。 今回は、博士人材とそれを取り巻く環境を長年取材してきた、読売新聞東京本社の新聞記者である杉森さんの講演。これまでの講演で登壇された化学メーカーや大学とは異なる立場で、博

【化学系博士人材シンポジウムのレポ】「企業が博士を求める理由と期待~住友化学の採用&入社後キャリアパスの実際を例として~」

今週の”博士”をテーマにした記事は、先週に引き続き、2022年11月に開催された、日本学術会議の化学系博士人材に関する公開シンポジウムの講演レポート。今回は講演4つ目に関する内容です(残りあと3つ!)。 講演の内容を簡単にまとめたスライド(画像)と、本講演に関する私の所感を簡単に記します。 今回も先週と同様に、日本有数の総合化学メーカーの方の講演です。 社会人博士号を取得し、現在ライフサイエンス事業に尽力される住田さんが語る、博士人材への期待とはいかに……!? 内容まと

【化学系博士人材シンポジウムのレポ】「企業が博士に期待すること~研究者とは異なる目線から見た博士のポテンシャルとパワー~」

長らくおまたせしました……! 2022年11月に開催された、日本学術会議の化学系博士人材に関する公開シンポジウム、講演3つ目の講演のレポートになります。 本日より毎週1つずつレポート記事を掲載する予定なので、引き続きお付き合いいただけると幸いです。 講演の内容を簡単にまとめたスライド(画像)と、本講演に関する私の所感を簡単に記します。 日本有数の総合化学メーカーの役員である垣本さんが語る、博士のポテンシャルとパワーとは……!? 内容まとめ所感博士人材に求められている「

【化学系博士人材シンポジウムのレポ】「学生から見た博士課程進学」

おまたせしました……! 先日開催された、日本学術会議の化学系博士人材に関する公開シンポジウム、講演2つ目の講演のレポートになります。 講演の内容を簡単にまとめたスライド(画像)と、本講演に関する私の所感を簡単に記します。 高等教育に関する研究を行っている西村君平さん(東北大)が語る、博士進学の意識調査とその結果はいかに……!? 内容まとめ所感博士学生への支援だけでは対処できない、意識や情報周知の問題 博士人材に関する問題が取り上げられると「博士学生への経済面・就職面で

【化学系博士人材シンポジウムのレポ】基調講演「企業で活躍する博士人材」

おまたせしました……! 先日開催された、日本学術会議の化学系博士人材に関する公開シンポジウム、講演1つ目の講演のレポートになります。 講演の内容を簡単にまとめたスライド(画像)と、本講演に関する私の所感を簡単に記します。 「サイエンス(自然科学)のロジックは企業経営に通ずる」とおっしゃっていた、博士号取得者である大手総合化学メーカーの社長さんのお話とは……!? 内容まとめ所感「サイエンスのロジック≒企業経営のロジック」は、なんとなくわかる気がした 本公演では、たびたび

【速報編】日本学術会議の化学系博士人材に関する公開シンポジウムに参加してみた。

昨日、日本学術会議が主催する公開シンポジウム「日本の社会・産業をリードする化学系博士人材とは~産学で取り組む博士人材育成と、これから博士を目指す学生への期待~」にオンライン参加してみました。 本日は【速報編】として、講演全体を通しての簡単な所感と、各講演の手書きメモ(画像)を記載していきます。 後日、講演6回とパネルディスカッションについて、それぞれ記事で簡単な内容まとめと所感を記載する予定です(全部で7記事になる想定)。 参考までに、本記事の最後に、講演内容の手書きメモ

【博士のこと。】進学も、お仕事も、その場のノリで挑戦してきた博士号(理学)な女性が私です!

先日「博士と言っても、いろんな性格・特技をもった人がいますよ」という記事を書きました。 「じゃあ、私はどんな人?」ということで、今日は私自身の経歴などを簡単に紹介していきます。 ■経歴:博士(理学)▶ 開発職 ▶ ITコンサル大学入学から現在までの経歴はこんな感じ。 その場のノリで理系分野で博士号を取った後、その場のノリで専門問わずいろんなことに手を出してきた女性!と覚えてもらえればOKです(笑)。 詳細は以下に書いていくので、しばしお付き合い頂けると嬉しいです。