クッキー型の修理:虫食い、ダメージの修復、表面を整える
久しぶりに 早起きのフードアーティスト、Teatraです。
初めての方は、こちらから(自己紹介):
今日は、クッキーの型の修復について、書いてみます。
以前の記事でも取り上げましたが、ベルギーから60センチぐらいのクッキー型(木製)を買ったりして、木でできている型が、少しずつたまってきました。
投資と考えているので、いい状態でずっと使いたいですよね。
そこで問題になるのが、型をいい状態に保つ技術なのです。
私は 信頼のおける方達から、型を買っているので(アンティークや中古品)安心なのですが、自分でオークションで競り落としたりしている
お知りあいもいます。
その時に、型の状態が虫食いであったり、欠けて居たりする場合があるのですね。
そこで、買わないというのも 選択肢なのですが、その型は彫られている模様が好きすぎて、買うという決断をされました。
すると、次が、その型の虫食いを直す方法なのです。食べ物に使っても大丈夫なボンドのような物で、穴を塞いでいくことになります。
面白いと思ったのは、ボンドを使う前に、冷蔵庫などに長時間、型を
入れて、中にいるかもしれない虫を殺してから、ボンドを注入するのだそうです。
生きている虫がまだ居るかどうかは、糞で分かる、と書いている知り合いもいました。
上の虫食いと同じぐらい問題になるのが、型が汚れている場合です。
これには2通りあって、①前任者が、クッキー生地などをきちんと 取り除いていず、それが型にこびりついている場合、②その型がクッキー以外の物を作るのに使われていて、その成分がついている場合(蝋、油など)があります。
①なら、前の記事で書いた、空気を吹きかけて、こびりついた汚れが取れないか、試す方法があります。長年にわたってこびりついているので、取れない場合が多いです。
そこで登場するのが、ドレモルなどと名付けられている、小型のドリルです。それで、表面を薄く削り、汚れを取ってしまう、というわけです。私はまだやったことがありませんが、知人のベテランは、そうやって 古いアンティークの型などを、きれいにして、オイルを塗って、仕上げています。
②の場合、新たにクッキー生地に使うのを、嫌がる方もいらっしゃいます。食べて安全かということですね。また 元々クッキー用に作られていないと、生地を抜こうとしても、彫りが浅すぎたり 深すぎたりします。
逆にうまく行くのは、クッキー用ではないけれど、食べ物を成形するのに使われていた型です。バター型や(きれいに抜いて、パンに添えたりすると、おしゃれです)パスタ型(コルゼッティ、というイタリアの、スタンプで抜いて作るタイプがあります。家紋などをあしらって、家を離れる兵士が持ったものだそうです)なら、使える物もあると思われます。
クッキーのことを学んでいくと、それに使う道具(型、その他)に関することにも、対処していく必要があります。私は、信頼できる方から、中古の型を買い、それをきちんと掃除して、虫がつかないように保管する、という方向で、今の所はいきたいと思います。
今回はこれで終わりです。
写真は、ikki82さんの物をお借りしました。ありがとうございました。
では、ここまで お読みくださった皆さま、ありがとうございます。
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