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研究職の転職と転職エージェント

これまで企業の研究職として2回転職した。そのうち一回は転職エージェント経由でもう一回は知りあいのつてを使った応募だ。

それぞれ良いところと悪いところがあったように思うので、転職を考えている方は、参考にしてほしい。

転職エージェントの提案はあてにしない

まず初めに、研究職としての転職では専門性の一致が内定や内定後の活躍に大きく影響する。

いくら優秀な有機合成の研究者であっても、扱ったことのない電池の開発に即戦力やマネージャーとして採用される可能性は低いと思う。

ではどうやって求人情報を得て、自分に適したポジションを見つけるのか。

初めて転職する方にとって、転職エージェントのイメージや期待することはこのポジションの提案ではないだろうか。

こちらの職務経歴書を元に、自分の専門性にぴったりな求人や、今後のキャリアアップにつながりそうな面白い求人をばんばん提案してくる。

その中には大企業だけじゃなく、自分が聞いたことのないスタートアップとかも含まれていて、色んな選択肢から自分の好みのものを選ぶ事ができる。

私はちょっと調子に乗ってたこともあり、こんな展開を期待していた。

現実はというと、エージェントが繰り出す求人は専門性の観点からは的外れなものが多く、どう違うかを説明するのにうんざりであった。

もちろん自分の転職者としてのレベルが低いため、対応してくれるエージェントのレベルが低いのかもしれない。

結局のところ、リクナビやDODAといった大手に登録しておき、求人情報を自分でスクリーニングするしかない、ということを身をもって経験した。

転職エージェントに期待すべきこと

では何のためにエージェントは存在いているのか?

調整と交渉に尽きると思う。

調整とは我々求職者と企業の調整である。例えば、求人情報の背景や詳細について質問を代わりにしてもらったり、面接の日程調整をしてもらったりする。

今から自分が面接をしてもらう相手に直接上記のようなことをするのはなかなか精神的にしんどかったりする。こういうところはエージェントを頼ってしまうと良い。

さらに個人で直接やるのは難易度が高いのが交渉である。

例えば、すでに内定を得ている他社の待遇を踏まえての給与を上げてもらったり、入社の時期をずらしてもらったり、引越し費用を出してもらったり、という具合に内定後の交渉もエージェントを介するとやりやすい。

ちなみにエージェントは転職先で我々がもらうはずの年収に応じて成果報酬をもらっている。なので基本的には出来るだけ高い年収で内定、入社する様に働きかけてくれることを覚えておこう。

転職エージェントを使わない転職

これは内部の知人を介してアプローチしていく方法だ。リファラル採用として近年注目されている。

この方法のメリットとして、内部の知り合いを通じて内部状況がよくわかったり、通常のプロセスとは異なるルートでの選考プロセスを受けられる、といったことがある。

デメリットとしては、知り合いを見つけられるとは限らない、その知り合いの影響力が強いとは限らない、内定を辞退することは難しい、といったことが挙げられる。

ちなみに私は、エージェントなしの転職時に置いても、内定後に基本給を少しだけ上げてもらう交渉に成功した。

なかなか返事が来ず、内定をキャンセルされるかな、と不安になったが社内の稟議に時間を要しただけのようだ。

次こそは

今までの転職は、自分から能動的に動いたものだ。次こそは、名指しのヘッドハンティングで華麗に転職したいものだ。

そのためにも目の前の仕事をこなし、職務経歴書を華やかにしなくては。


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