ワクチンについて

日本にいた時はかかりつけの小児科があって、次はこれ、次はあれ、と言われるままに予約して打っていた方が多いのではないでしょうか。
昔に比べて種類も増えている上、同時に3-4本打つことも多く管理しきれないことも多いと思います。

そしてカナダに移住してくると・・
かかりつけの小児科に運よく滑り込むことができればいいですが、そんなに丁寧に次はこれね、と教えてくれるわけではなく日本と打つワクチンの種類が多少違います。
そして特にどこかからお知らせがくるわけでもないので不安になる方も多いのではないかと思います。
しかもカナダは州別に打つワクチンや種類が異なるそうで・・私が住んでいるオンタリオの情報のみとなりますがご容赦ください。

ということで今回は日本とカナダ(オンタリオ)のワクチン事情の違い、打っておくべきワクチンなど解説していきます!

ワクチンスケジュール

日本とカナダ(オンタリオ)では打つワクチンの種類やタイミングが違うものもあります。
おおまかに表にまとめたのがこちら↓(定期・任意接種一緒に書いてます)

日本とカナダ(オンタリオ)のワクチンスケジュールの違い

BCG・日本脳炎はカナダ(オンタリオ)では接種しません。
なぜかって流行っていないから。
逆に髄膜炎菌は日本では流行っていないので日本では任意接種です。

小児期に打つワクチンは時期に少し差はありますが表を見る限りほぼ一緒です。
渡航のタイミングで既定の回数打てていない場合はかかりつけDrに相談して追加で打ってもらってくださいね。

打っておくべきワクチン

ほぼスケジュール同じとお伝えしましたが唯一の例外がB型肝炎のワクチンです!

B型肝炎は、10年ほど前までは血液を介してうつる病気と認識されていて医療従事者になることが決まってから打つワクチンの一つでした。
しかし研究が進むにつれてヒトの唾液や汗などからも感染することがわかってきており同居する家族や保育園の園児同士からの感染が確認されるようになってきました。

B型肝炎自体はかかってしまうとウイルスが体内に残ったまま成長し、ある時に肝臓の炎症を劇的に発症してしまう病気です。
ワクチンを打っていれば15-20年は予防効果があるといわれており2016年から日本では定期接種するワクチンの一つになっています。

国際的にB型肝炎ワクチンは乳児期から打つことを推奨されているのですが、なぜかオンタリオでは12歳頃に打ってもいいと記載があるだけ。
他の州では入っているのですが、不思議。。。

B型肝炎のワクチン自体はちゃんと存在するので、Drに相談してできるだけ早めから打ってもらう方が安心だと思います。
特にこちらで出生された赤ちゃんの場合は打たれずにスルーされているのがほとんどだと思います。
日本ではB型肝炎を打っているから帰国に際して打っておいてほしいとお願いすると断る理由は特にないので打ってもらえると思います。
初回接種から1か月後・6か月後の計3回打つワクチンになります。
基本的にどの年齢から始めても良いので、まだ打ってない方はかかりつけDrにかかることがあれば相談してみてください。

予防接種は自力でするわけに行かず、そういう意味でも子供のかかりつけ医だけは早めに見つけておかれると安心かと思います。
なかなか見つからないかかりつけ医、新規患者受け付けていないと記載されているところも電話をしつこくかけたら行けることもあるらしいので・・根気よくかかりつけ医を探してみてくださいね!



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