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どこよりも詳しいLouis Coleまとめ / フジロック2023出演記念!来日前の大特集①

トップ画像出典:Wikipedia - Louis Cole

KINZTOのDr.ファンクシッテルーです。今回は、いま世界的に注目を集めているアーティスト、Louis Cole(ルイス・コール)について、どこよりも詳しい紹介をしていきたいと思います。

(この記事は前後編です。後編はこちら👇)


Louis Coleという名前、本当によく聞くようになったと思います。もはや、音楽ファンであれば誰もが知っている名前だと言っても過言ではないかもしれない、それくらい有名なミュージシャンです。

ドラムンベースのような高速ドラムを叩く姿を、YouTubeか何かで一度は観たことがあると思います。


彼はただ有名なだけではなく、Quincy JonesRed Hot Chili PeppersBjörk、John Mayer、Snarky Puppy、Vulfpeck、Thundercat、Flying Lotusなど、世界的な著名アーティストからも非常に高く評価されています。

ルイスはクインシー・ジョーンズの自宅リビングに招待され、マイケル・ジャクソンのカバーを聴かせたときのことを次のように振り返る。

それがある意味オーディションみたいなものだったんだと思う。僕は自分のMIDIキーボードを持参していて、彼はワカモレを食べながら曲に夢中になっていた……部屋には3人しかいなくて、何もかもが現実離れしていた。
- ルイス・コール

Time  / Louis Cole (BEATINC.COM)


ThundercatはLouisのことがあまりに好きすぎて、Louisとの共作曲の名前を「I Love Louis Cole」にしているほどです。


この曲では、Louisはドラマーとして参加しています。同じように、さまざまなコラボや動画など、Louisを観る機会はドラム椅子に座っている時の姿が多いのではないでしょうか。

画像出典:VULFPECK /// It Gets Funkier IV (feat. Louis Cole)


しかし、それで終わってしまうのはあまりに勿体ない。彼は、ただのドラマーではありません。

Louis Coleは、

・全ての楽器を自分で演奏し
・自分で作曲・レコーディング・ミックスを行い
・自らMVの監督・撮影・編集をしている

究極のDIYアーティストなのです。

これほどの才能の塊が、なんとなく「うまいドラマー」という見え方で捉えられてしまうのは、本当にもったいない。

そこで今回の記事では、Louisの多面的な魅力をたっぷりと紹介し、彼のインタビュー記事などの引用も用いながら、彼の音楽と映像、歴史に迫っていきたいと思います。

彼がどういった人物か?どういったサウンドを演奏・作曲するのか?といった話や、彼のサウンドを生み出した影響元、また歌詞や映像の秘密に至るまで、Louisの世界を深く深く掘り下げています。

また、初めてLouisを知る方に向けた基本的な話から、すでにファンの方々へ向けたマニアックな話まで、幅広い情報を集めました。


Louisは2023年のフジロック、7月29日にホワイト・ステージのトリとして出演します。フジロックに行かれる方にとっても、今回の記事を読んでおくと当日のステージが楽しめるかもしれません。

ジャズとファンクとブロステップと任天堂に影響を受けた偉大な男のストーリーを、一緒に体験しましょう。


人物紹介

Louis Cole(ルイス・コール)
画像出典:Stream Louis Cole & Genevieve Artadi Of KNOWER Feat. By WDR BIG BAND Gotta Be Another Way REHEARSAL by Aragunot-Reposter

Louis Coleはロサンゼルス生まれで、現在もロサンゼルスを拠点に活動するミュージシャンです。

短く「LC」と呼ばれることもあります。

プレイヤー、作曲者、アレンジャーとして世界的に高い評価を受けており、2022年の第65回グラミー賞では、自作曲「Let It Happen」が、Best Arrangement, Instruments And Vocals賞にノミネート。


現在は世界的に有名なアーティストですが、意外にも有名になったのはここ最近のことでした。

──私はルイスが今の“ルイス・コール”に進化する過程を見れたことが嬉しくて。例えば2016年に渋谷で一緒に路上ライブをやったときは誰もルイスのことを知らなかったし、2017年に一緒にライブしたときにはお客さんが80人ぐらいで。でも今は渋谷を歩いてるときにファンに声かけられるまでになった。日本でここまでファンベースが成長したことについて、どう感じる?

(筆者注:Louis)とんでもなく新鮮な気持ちだよ。自分がそうやって公で人に気づかれるようなアーティストになるとは思ってもいなかった。とても不思議な気持ちだし、多分いつまで経ってもその状況に自分が一番驚いてると思う。

──アーティストによっては最初からビッグな目標を持っている人はいるけど、ルイスは最初からこうやって外国でファンに声をかけられたり、グラミー賞にノミネートされたりするようになると思ってた?

全く思っていなかったよ。賞とかで自分の名前を見るとは思わなかった。でも自分が作れるベストな音楽を作ることにフォーカスしていたし、もちろん成功はしたいと思っていた。自分のパッションを追いかけて、人生のクオリティを上げるために充分なお金を稼ぎたいとも思っていた。自分がパッションを持って作りたいと思ったアートを作ることが、僕の本当にやりたいことだから、だからここにいる。

でも自分の予想をはるかに超えたよ。こうやって外国にたくさんファンがいるようなアーティストになれるとは思わなかった。信じられないし、みんなが良いと思ってシェアとかしてくれるのが本当にありがたいよ。みんなに感謝してる。

ルイス・コールにとって“良い音楽”とは?新作から辿る音楽遍歴と制作哲学


そして世界でも特に日本にファンが多いようで、本人も親日家です。

──日本でライブをやっても稼げないから来日をしてもツアーをやらないという海外アーティストが多いなか、ルイスの場合は日本のファンベースがかなり大きいように見える。

(筆者注:Louis)多分日本が一番大きいんじゃないかな? このツアーでも思ったけど、他とは全く違うエネルギーを日本は見せてくれる。もちろん日本のオーディエンスは自分が好きなものを深く応援する国民性があるのもあるかもしれないけど、僕の音楽は特に日本の人たちに響いているようなんだ。理由はわからないけど、僕が作っている音楽と、日本の人たちと文化には特別な繋がりがあるようなんだ。もちろん僕も日本を愛しているし、特別な感情を持っている。

ルイス・コールにとって“良い音楽”とは?新作から辿る音楽遍歴と制作哲学


プレイヤーとしては先述の通りドラマーとしての姿が有名ですが、キーボード、ベースなど、どの楽器も非常に上手く弾きこなしています。

画像出典:Phone - Louis Cole

さらに自分で歌い、コーラスも付け、ひとりだけで曲を完成させることも多く、例えば2022年の「I'm Tight」なども、完全に自分だけでレコーディングされた曲となっています。


MVも自分で監督・編集を行い、シュールでユーモアたっぷりの映像世界に、中毒者が続出。

画像出典:I'm Tight - Louis Cole
画像出典:When You’re Ugly - Louis Cole
画像出典:park your car on my face - Louis cole


他にも、自宅(借家)の至る所に楽器を置いて、リビングにビッグバンドを入れてしまう動画が大人気に。スタジオに入ることを好まず、自宅ですべてを完結させてしまうのは、まさにDIY精神のなせる業です。

画像出典:F it up - Louis Cole (Live Sesh)
画像出典:F it up - Louis Cole (Live Sesh)


しかも驚くべきことに、レコーディングに使っているのはMacに無料で付いてくるソフト「Garage Band」だとのこと。

ここまで来ると、もはやDIY精神の塊と言っても差しつかえありません。

―Are you recording in Ableton? Do you record a Garage Band? where do you record?
LC : That was in the Garage Band.
―You recorded that in Garage Band.
LC : Yes but i mixed it in Pro Tools.
―Why did you record in Garage Band?
LC : I was just so comfortable with it. it's what i had. it's all i had growing up. I didn't ever have, like, I didn't pay for a program ever. It was free on my computer.

――レコーディングはAbleton(筆者注:プロが使う有料ソフト)で?それともGarage Bandですか?

LC:Garage Bandだよ。ミックスはPro Toolsだけどね。

――なぜGarage Bandを?

LC : すごい快適だったんだ。ずっと昔から使ってきたしね。Garage Bandは無料だったし、プログラムにお金を払ったことはないよ。

Why @thundercatmusic loves @louiscolemusic with LOUIS COLE


――昨今、VulfpeckやGinger Rootのように、自分たちだけで作品を作り上げてしまうアーティストのことを「DIYアーティスト」「DIYバンド」と呼ぶようになりましたが、

Louis Coleはまさにその中でも究極のDIYアーティストにして、世界的にもっとも有名なDIYアーティストのひとりである、と思います。





LouisはFlying Lotusのレーベル、Brainfeederと契約し、そこから2018年、2022年に自身のソロアルバムをリリースしていますが、

それ以外にも、Knower(ノウアー)というバンドで活動を行っています。


Knowerは元々はGenevieve Artadi(ジェネヴィーヴ・アルターディ)という女性シンガーとのデュオなのですが、Louisのソロとよく似た音楽性・映像になっているため、Louisのソロが好きな方はすぐに楽しめると思います。

(ちなみに、KnowerでもLouisは自宅で撮影した動画をアップしています)

画像出典:Overtime (Live Band sesh) - KNOWER
画像出典:I'm The President - KNOWER


Knowerも世界的に成功しているバンドで、2017年にはRed Hot Chili Peppersの前座として一緒にツアーを周っています。




また、おそらくLouisはClown Core(クラウン・コア)という覆面バンドでも活動を行っています。

こちらは非常にアヴァンギャルドなバンドで、ピエロのお面を被った2人組によるデュオです。

一切素顔は明かされていないのですが、ドラマーの手足が長い体躯、叩く時に常に背筋がピシッとしている姿、プレイスタイル、両手が交差しないオープンハンドという叩き方、さらに動画の編集スタイルなど全てが非常にそっくりであることから、Louis Coleがドラム演奏・動画編集を行っていると言われているのです。

画像出典:Toilet - Clown Core

Knower、Clown Coreについては次回の記事で詳しく紹介していこうと思いますが、特にKnowerはLouisの活動を知る上で欠かせないファクターなので、この後も度々名前が登場します。


サウンドとその影響元

それではLouis Coleのサウンドと、その影響元を解説していきます。

もっとも聴く機会が多いLouisのドラムは、非常にタイトで正確な(ジャストな)リズムによる、ドラムンベースのような高速ドラムです。

これは非常に特徴的で、このドラムを聴けばすぐに「Louis Coleだ」と分かるほどのトレードマークになっています。

■ドラムスをジャストで聴かせるのが、あなたの音楽の最大のトレードマークで、新作ではそれがより強調されているように思います。どういった考えで「ジャストなリズム」にしているのですか?

LC:もう何年も、正確にリズムを刻むこと、一拍一拍をどう置くかをしっかりコントロールすることに取り組んできたんだ。『Time』(筆者注:2018年)以降だから4年くらい、ドラムをより正確に操れるように努力してきたんだ。正確なリズムに興奮するんだよね。

■「ジャストなリズム」のおもしろさは、どういったところですか?

LC:何だろうな……そこから生み出される力というか。人間が完全に正確になることはできないよね。音符ひとつずつが違ってくる。打ち込みのビートやドラム・マシンはちょっと無菌というか……必ずしもそうとは限らないけど。とにかくマシンと、人間が正確に叩くものは違う。人間には何らかのエラーがあって、でもそこにはある種のパワーがあるし、すごく感動的なんだ。

〈ブレインフィーダー〉が贈る超絶技巧ファンキー・ドラマー
──ルイス・コール、インタヴュー


そしてもちろん、Louisはドラマーだけでなく、作曲家でもあります。

Louisが書く曲のスタイルは複雑で、そのジャンルを一言で表すことはできません。ジャズ、ファンク、ドラムンベース、ブロステップ、そしてゲームミュージックなどが混ざり合ったサウンドを、聴きやすいようポップにまとめていったようなものになっています。

このジャンルの混在がまさに現代アーティストであり、しかも「とにかく好きなものをごちゃ混ぜにした」ような奇跡的なバランス感が、Louisの曲を唯一無二なレベルへ押し上げているのだと思います。ある意味においては、このごちゃ混ぜもDIY精神の現れだと言えるかもしれません。


それでは、それら混在サウンドの影響元を紹介していきましょう。


Louisは8歳でドラムを始め、大学ではジャズドラムを習っていました。こちらの動画ではフェイバリット・ドラマーにBuddy RichJack DeJohnette、Tony Williams(どれもジャズドラムのレジェンド)などの名前を挙げており、彼のバックグラウンドに、深いジャズへの愛情があるのは間違いありません。

Some of my favourite harmonies and melodies are from jazz, for sure. Like Gil Evans and Miles Davis and stuff like that.

LC : 僕の好きなハーモニーやメロディーは、確かにジャズのものだ。ギル・エヴァンスとかマイルス・デイヴィスとか、そういうのだね。

Quality Over Opinion: Inside The Mind Of Louis Cole

Louisの曲にはジャズ特有の複雑なコードやリズム、メロディーが入っているのが特徴で、それを他ジャンルと融合させることによって独自のサウンドを生み出しています。さらにSam Gendelなど、ジャズミュージシャンの友人がゲストに入ることも多く、それによってLouisの音楽にどんどんジャズの要素が入り込んでいるのです。

Sam Gendel (左) 画像出典:Mean It - Louis Cole (ft. Sam Gendel)


ファンクからの影響も強いものがあり、その中でも特に、ファンクの帝王James Brownへの愛を公言しています。

■音楽を演じるにあたり、特に影響を受けたアーティスト、作品を教えてください。

LC:いろんな人の影響を受けてきたけど、間違いなく、ジェイムズ・ブラウンが大きかったと思う。彼の『Love Power Peace Live At The Olympia, Paris, 1971』というライヴ・アルバムを子どもの頃に聴いて、そのエネルギーに圧倒された。すべてが美しいんだ。

〈ブレインフィーダー〉が贈る超絶技巧ファンキー・ドラマー
──ルイス・コール、インタヴュー

実際に先ほど紹介した「I'm Tight」という曲は、James Brownの影響で誕生したと語られています。

―「I’m Tight」は100曲くらい録音したファンクを継ぎ接ぎして作ったそうですが、その制作プロセスを聞かせてもらえますか?

ルイス:あの曲に関しては、一つのシンプルなビートの上に、できるだけたくさんセル(訳注:これ以上割ることのできない音楽の最小構成単位)を乗せていこうと思った。ファンクの小さい世界とも言える16小節のセルを、結果的に100近く作ったんだ。(中略)

―その小さいセルには、かなり多様なファンクのスタイルがあったと思いますが、そのインスピレーションとなったのは?

 ルイス:僕がやったみたいに、相性のいい小さなパートをいくつも作る達人といったらジェイムス・ブラウンだ。(中略)この手の音楽に関して一番影響を受けたのはジェイムス・ブラウンだね。

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また「Weird Part of the Night」で聴けるようなグルーヴィーなポップス要素や、メロディ、小さなシャウトなどに関してはMicheal Jacksonからの影響を感じます。実際に本人も、その影響を語っています。

I love "Bad" and "Dangerous" and "Thriller", you know. That was a huge influence on me, for sure.

LC : 僕は(筆者注:Micheal Jacksonの)『Bad』『Dangerous』『Thriller』が大好きなんだ。それらのアルバムからは確かに大きな影響を受けたよね。

Why @thundercatmusic loves @louiscolemusic with LOUIS COLE
画像出典:Why @thundercatmusic loves @louiscolemusic with LOUIS COLE


しかし、こういった伝統的なブラックミュージックの影響だけで終わらないのが、Louis Coleの面白いところ。

なんとLouisはSkrillex(スクリレックス)からも非常に大きな影響を受けています。

■「2011年にスクリレックスを聴いて、音楽に対する考え方が変わった。僕の曲づくりは彼の影響を受けてガラッと変わった」とのことですが、スクリレックスの音楽のどこに衝撃を受けたのですか、具体的に教えてください。

LC:そう、2011年に初めてスクリレックスを聴いたんだ。『Scary Monsters And Nice Sprites』を聴いたんだけど、シンセサイザーでつくったモンスター級サウンドだったわけ。とにかくグルーヴがすごくて。ある意味笑えて、ふざけてるのにめちゃくちゃヘヴィでグルーヴィなんだよ。それが、最高の組み合わせだなと思った。そして彼の音楽をライヴで聴いた。その体験が僕の人生を大きく変えたんだ。単にそのエネルギーが好きなだけじゃなくて、彼がサウンド・エフェクトで作曲すること、すごくメロディックにすること、しかもすごく理にかなっていることに、僕はものすごく感銘を受けた。

■具体的にはどう変わったのですか?

LC:まず、以前よりずっとプロダクションに注意を払うようになった。純粋なエレクトロニック・ミュージックをつくってみたいと思うようになったりね。というのも僕は基本的に楽器、アコースティック主体でやっていたからね。プロダクション、ミキシング、周波数といった音楽知識を学びたいと思ったよ。

〈ブレインフィーダー〉が贈る超絶技巧ファンキー・ドラマー
──ルイス・コール、インタヴュー

SkrillexはブロステップというEDMの派生ジャンルの第一人者で、攻撃的なサウンドに中毒性があるアーティスト。これは主に、Knowerのアルバム『LIFE』(2016)などに大きな影響を与えています。

──1stアルバムが2010年ぐらいだよね? 2014年ってルイス・コール的にはどの時代だった?

良い質問だね。ソロ作品はそのとき作ってなくて、KNOWERの『LIFE』を制作していたよ。

──そっか。『LIFE』が2016年だもんね。

そう。さっきカズ(筆者注:インタビュワー)が言っていたように、今まで以上にエレクトロニック方面に向かおうと思っていた。スクリレックスをたくさん聞いて、「これをやりたい」って思っていたよ(笑)。

ルイス・コールにとって“良い音楽”とは?新作から辿る音楽遍歴と制作哲学


そして、最も興味深いのが、マリオカートを始めとした、スーパーファミコン時代のゲームミュージックからも強い影響を受けているという点です。

And I understand that Super Mario Kart was also a big influence for you.

That might be the biggest musical influence for me ever, because I used to spend hours a day in the summer playing Mario Kart and that music would absorb into my head.

インタビュワー:そして、「スーパーマリオカート」からも大きな影響を受けたと聞いています。

LC:それが今までで一番大きな音楽の影響だったかもしれないね。夏になると1日に何時間もマリオカートをやっていたので、その音楽がどんどん頭に吸い込まれていったんだ。

Quality Over Opinion: Inside The Mind Of Louis Cole

Louisは任天堂などのゲームミュージックから、ピコピコした電子音をグルーヴィーに聴かせる術を取り入れています。実際に、Louisのサウンドは彼の友人からも「Nintendo-y(任天堂っぽい)」と評されています。

画像出典:Why @thundercatmusic loves @louiscolemusic with LOUIS COLE

LC:As for Nintendo stuff and Super Nintendo, I especially like Star Fox and Super Mario Kart, which is some really grooving stuff. It’s silly and goofy cos of that 16-bit sound. But it’s really amazing music.

GW: Do you get excited about the rhythms from a technical perspective?

LC: The rhythms on that stuff are really slamming. There’s some really grooving tracks on Super Mario Kart, Streets of Rage, and Star Fox.

LC:任天堂のゲームやスーパーファミコンでは、特に『スターフォックス』と『スーパーマリオカート』が好きだよ。あの16ビットサウンドは、ふざけていて間抜けな感じがするよね。でも、あれは本当に素晴らしい音楽なんだ。

GW:技術的な観点から、リズムに興奮することはありますか?

LC:(筆者注:ゲームミュージックの)リズムは本当にすごいよ。『スーパーマリオカート』『ストリート・オブ・レイジ(筆者注:ベア・ナックル)』『スターフォックス』なんかは、本当に優れたグルーヴの曲が入っているんだ。

Making Time: Louis Cole on his third, breakthrough album


例えば「Bank Account」「Thinking」「park your car on my faceなどを聴けば、そのシンセサウンド、グルーヴにゲームミュージックが反映されていることが分かると思います。

言われなければ気づかないかもしれませんが、一度その類似性に気付いてしまうと、そうとしか聴こえなくなるから面白いものです。


他にもこちらこちらのインタビューで、トーキング・ヘッズ、ビートルズ、ステレオラボ、ラッシュ、ビーチ・ボーイズ、ハービー・ハンコック、ジェームス・チャンス、スティーヴィー・ワンダー、ニルヴァーナ、グリーン・デイや、

さらにリゲティ、モーツァルト、バッハなどのクラシックも好きで聴いていたと語っています。


歌詞の世界

Louis Coleを語るときに、その歌詞の世界を避けて通ることはできないでしょう。

彼の書く歌詞は、時に下品で、時にふざけて、時に真面目に世の中を皮肉っています。非常に独特で、とても面白い詩を書いているのです。
以下3つほど、多くの人が話題に挙げている印象的な歌詞を紹介します。


Butts and tits and money
Because I’m broke and ugly
尻と乳とカネ
だって私は貧乏でブスだから

BUTTS T**S MONEY - KNOWER


The government knows when you masturbate
The government knows when you feel alone

政府は知っている お前がいつ自慰にふけっているか
政府は知っている お前がいつ孤独を感じているのか

THE GOVT. KNOWS - KNOWER


When you’re sexy, people wanna talk to you
When you’re ugly, no one wants to talk to you
When you’re ugly, there is something you can do, called
Fuck the world and be real cool

君がセクシーな時は みんな話しかけてくる
君がブサイクな時は 誰も寄ってこない
君がブサイクな時は やれることがある そう
世界に中指立てて ビシッとキメてやれ

When You’re Ugly - Louis Cole


いかがだったでしょうか。キャッチーで強烈な世界観だったと思います。


いま例に挙げたように、彼の歌詞は、

①まず強烈でセンシティブなワードが入り
②その直後にちょっとシリアスになったり
 共感を生むような流れに進んでいく

というケースがしばしば見られます。

そして、実はこういった独特な歌詞は、意識的に書かれたものだと本人が語っているのです。

Sometimes you'll hear a comedian just rattle off like absurd jokes, or, you know, just jokes, and they're funny, and you're like, it's light. And then he'll, he or she will say something serious. And it'll have this extra impact to it, where you're like, Whoa, it's kind of has this I don't know, I like the back and forth. I think it's cool. I think it has a power in its own way. When you if you go from between two different vibes kind of maybe quickly, you know, it kind of has its own power of delivery of the message and its own way, I think.

LC : コメディアンが面白いジョークを連発するのを聞いていると、「軽いノリだなぁ」と思うことがあるでしょう 。でもその後に、その人が急にシリアスなことを言ったりすると、急にその発言が重要に思えてきたりする。その両方のバランスがいいな、と思っているんだ。そこにはパワーが備わっていると思う。2つの異なったヴァイブレーションを素早く行き来することで、メッセージに独特なパワーが生まれると思うんだ。

the third story / 178: Louis Cole


また、時には人々の感じている不条理、不安や悲しみなどを拾い上げ、歌として昇華しているようです。

Leo : So let's talk about writing when you're ugly. What were you thinking about when you wrote that song?

LC : (中略)That's like obviously a what do you call it? no parody, but exaggerated there it is, exaggerated kind of vibe. So it's like I wouldn't be like, "when you're ugly, nobody wants to talk to you". That's not true. It's not factual. It's just kind of like an exaggerated thing. I just kind of like felt like there was no like anthemic, fucking grooving anthemic pop song that, like I was representing that feeling. Because a lot of people have that feeling. I mean, just from the conversations I've had, and hearing people talk about life, it's just like, that is a kind of a point of stress, or sadness or anxiety for people, I think and just kind of I just felt like it needed to be said.

Leo : では、「When You're Ugly」について。この曲はどのような思いで書いたのでしょうか?

LC:(中略)あれはパロディではなく、誇張された、大げさな感じなんだ。だから、「When you're ugly, nobody wants to talk to you(君がブサイクな時は、誰も寄ってこない)」という歌詞は、事実に基づいているわけじゃない。大げさに言っているだけなんだよ。僕はただ、そんな気持ちを代弁してくれるような、ファッキン・グルーヴィーでアンセムになれるようなポップソングがないように感じていたんだ。

だって、多くの人がそんな(筆者注:不条理に対する)気持ちを抱えているんだから。普段の会話や、みんなが人生について話すのを聞いていると、そんな気持ちを抱えていることがみんなのストレスや不安、悲しみの原因になっているような気がした。だから、僕は誰かがその気持ちを声にする必要があると思ったんだ。

the third story / 178: Louis Cole


独特なワードセンスに関しては、自分らしい表現、言葉使いを心がけているとのこと。

■歌詞は、定番の男女の関係を歌ったものはなく、あなた自身の心の揺れ動きを表したものが多いですね。歌詞についてのあなたの哲学を教えてください。

LC:できる限りデタラメをなくして、正直に語るということかな。それから、自分らしいと感じられる言い方を心がけること。他の誰かから借りてきたような言葉使いをしない。たとえ音楽に乗せる言葉としては強すぎたり不快に感じるとしても、自分はこういう言い方をするなっていう言葉を変えないようにしている。そしてとにかく最大限深く掘り下げる。後は、曲なんだから韻を踏めるといいなと。僕が普段の会話で言いそうなことって、メロディに乗せるとイマイチな言葉もあるから、その場合はいい感じに曲に収まるようにする必要があるんだよね。とにかく、できるかぎり正直に書くというのが信条だよ。もちろんときには皮肉交じりの歌詞を書くこともあるけど、その場合はさすがに伝わってるだろうしね。

〈ブレインフィーダー〉が贈る超絶技巧ファンキー・ドラマー
──ルイス・コール、インタヴュー


Louisの歌詞はこういったキャッチーな方向だけではなく、内省的で難解なものも数多く見られます。基本的には内向的な性格だと自ら語っているだけに、それもまた、彼の一面だということなのでしょう。

I don’t always understand the things I do
Maybe it’s best if I never figure out the truth
Learned the names of all your stuffed animals
In too deep now everywhere I feel the bedroom walls
Never be desperate they always said
But getting something while you’re desperate feels the best

自分のしていることが いつも理解できない
たぶん 真実を掴まないのが一番いいんだ
君のすべてのぬいぐるみの名前を覚えたよ
深く入りすぎた今 どこにいても寝室の壁が気になってしまう
必死になるなと 彼らはいつも言っていた
でも必死になって何かを手に入れることが いちばん気持ちいいんだ

Phone - Louis Cole



映像の世界

では次は、Louis Coleの映像を解説していきましょう。これも非常に個性的で、また面白い世界観です。動画が面白かったから、という理由で、Louisのファンになった方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。

まず、簡単にLouisの動画の概要を紹介します。彼の動画は、

・基本的にすべてDIY
・フォントはドット文字
・シュールな衣装/ダンス/映像
・唐突なパロディーや、下品なジョークの挿入

このあたりが定番になっています。

画像出典:Thinking (live sesh) - Louis Cole
画像出典:THE GOVT. KNOWS - KNOWER
I'm The President - KNOWER
画像出典:BUTTS T**S MONEY - KNOWER

僕たち(筆者注:Knower)のビデオとかライブでのVJは変でクールでエグいんだ。大体は曲が出来てから最初に思い浮かんだものをつくるよ。“Butts Tits Money”ではディックロケットと呼ばれる男性器ロケットを地球上に飛ばしたりしているね。あまり映像に関しては深く考えないでクールだと思ったことをやっているだけさ。

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さらに、Jacob Collierのような多重録音の動画や、

画像出典:Blimp (short song) - Louis Cole


前述のように自宅で撮影された動画などもアップしており、このあたりがLouisの映像世界だと言えるでしょう。

画像出典:The Abyss - KNOWER

──「F it Up」や「Thinking」のMVでは、一軒家にビッグバンドがすし詰めになって演奏しているのが圧巻です。各楽器のアレンジはあなたが担当しているのですか?

「そうだね、全部自分でやっているよ。あのビデオのアイデアとしては、とにかく僕はスタジオで録音するのがしっくりこなくて、リビングやキッチンを使うほうが楽しいし、正しいと感じるんだ

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Let’s talk about the Live Sesh videos. According to the blurb, they’re recorded in ‘some guy’s house’. Firstly, who does it belong to? How do you convince them to let you put a mini orchestra in the lounge, backup singers on the balcony and a drumkit in the stairwell?
Well, yeah, it’s actually the house that I’m living in right now. I’m renting it. I thought it’d be better for the video if I didn’t say it was my house and make it more mysterious. The landlord’s a musician himself. He’s a very cool guy. We sometimes run into each other on tours.

――Live SeshのYouTubeビデオついて。あれは「ある人の家」で収録されている、と書かれていますが、その家は誰のものなのでしょうか?ラウンジにミニ・オーケストラ、バルコニーにバック・シンガー、階段の踊り場にドラムセットを置くことを、どうやって許してもらったのですか?

LC : あれは実は今、僕が住んでいる家なんだ。借りているんだよ。自分の家とは書かないで、もっとミステリアスな雰囲気にしたほうが映像としていいかなと思ったんだ。あの家の大家さんはミュージシャンなんだ。すごくかっこいい人でね、たまにツアーで会ったりするんだよ。

Quality Over Opinion: Inside The Mind Of Louis Cole


そしてこれらの動画は、もちろんLouis本人が企画・編集を行っています。これも驚異的なDIY精神です。

ちなみに、使用ソフトはFinal Cutだとのこと。

And it’s you that edits them, right?
Yeah, I love video editing. My sister went to school for video editing, actually, and she showed me for my first couple of videos, how to use Final Cut. So after that, she kind of gave me my foundation and since then, I’ve just kind of been figuring everything out on my own, either through YouTube tutorials, or just trial and error. Stuff like that.

――そして、映像を編集するのはあなたなんですよね?

LC : そう、ビデオ編集が大好きなんだ。姉がビデオ編集の学校に行っていて、最初の2、3本のビデオでFinal Cut(筆者注:動画編集ソフト)の使い方を教えてくれた。それ以来、YouTubeのチュートリアルや試行錯誤を経て、自分ですべてを解決するようになった。そんな感じさ。

Quality Over Opinion: Inside The Mind Of Louis Cole


毎回毎回、新作のたびにヘンな衣装でMVを撮影していますが、それらも全て自分で探し出しているそうです。

──金のハーレムパンツ、筋肉プリントのシャツ、マクドナルドの制服など衣裳にもこだわっていますね。今日のレモン柄のパンツも目を引きますが、どんなところで探してくるのでしょうか?

「eBay!クレイジーなものがたくさんあるんだよ。特にビデオを作ってる時には、おかしなものを見るとつい買ってしまって(笑)。このレモンパンツもeBayでセレクトしたんだよ」

エキセントリックな音の魔術師 ルイス・コール インタビュー
画像出典:Stream Louis Cole & Genevieve Artadi Of KNOWER Feat. By WDR BIG BAND Gotta Be Another Way REHEARSAL by Aragunot-Reposter


いろんなMVでやっている、下半身を動かしまくるシュールなダンスについては、モンティ・パイソンの影響があると語っています。

――あなたの楽曲「When You’re Ugly」のMVもYouTube的で、振り付けなんかはモンティ・パイソンみたいだなと思って観ていました。

まあ、僕にダンスの知識はまったくないし、あんな感じで踊りたいと思っただけだね(笑)。言われてみると、「Weird Part of The Night」って曲のMVでやった変な歩き方とかは、モンティ・パイソンのバカ歩きに影響を受けてるかも。

かなり小さい頃に、姉がものすごくハマってて、父と姉と3人でよく観てたから、あの感じはかなり吸収したと思う。

銀行口座の残高を見るのが怖すぎる、で大ブレイク!「Louis Cole」
この動画👇で件の「バカ歩き」が理解できます
画像出典:Ministry of Silly Walks - Monty Python's Flying Circus - S02E01



ちなみに、唐突なパロディーや下品なジョークを数多く入れてくることについては、YTPと呼ばれるYouTubeのパロディー動画に影響されているそうです。

This is genre video called YouTube Poops. Also called YTP. And basically people take existing footage like for example, I don't know the Harry Potter movie or something and then they'll just edit it like in a real LoFi way but it's just they'll make people say things they didn't say like a cut words together.
So it's just it's it's absurd and really DIY but it's it's one of my favorite forms of comedy I think because it's just so unexpected and fast paced and stupid.
That I think that really just became a I've actually watched enough of them where it just was too much inside me to not be influenced and then I started doing this flooring DIY really stupid edits on the videos.


この動画はYouTube Poopsというジャンルだよ。YTPと略されることもある。例えばハリー・ポッターの映画とか、既存の映像を使って、安っぽいローファイな編集をするんだけど、登場人物が言っていないことを言わせたり、言葉を切り取ったりしてしまうんだ。

YTPは不条理で、ほんとにDIY的な(筆者注:安っぽい編集の)動画なんだけど、先の予想がつかなくてテンポが良く、バカバカしいので、僕の大好きなコメディのひとつになったんだ。それらを沢山見すぎた結果、自分でもDIY的にバカげた編集をするようになったんだよ。

the third story / 178: Louis Cole

YTPは、基本的にはニコニコ動画のMADなどに近い作品群です。かなり下品なものも多いのですが、YTPを知っておくと、Louisが編集する動画の方向性がかなり理解できるようになります。

ちなみに、YouTubeに“YouTube Poop”(筆者注:YTP)っていうジャンルがあるの知ってる?簡単に言えば、サンプリングしてきた映像を自由な感性で編集しておもしろくするっていうものなんだけど、僕はそういうのを観てきたわけ。Noisepuppetって人のビデオが特に好きでかなり影響を受けてる。

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もっとも、ここ最近のLouisの動画はシュールさは変わっていませんが、下品なジョークの類は少し減ってきました。これは有名になったこと、年を重ねたことで彼の意識に変化があったのかもしれません。

「DIYで低予算で笑える」という方向性はまったく変わっていませんので、ぜひ、どんどんYouTubeで動画を検索して観てみてください。

(👇こちらからも観れます)


ライブの世界

それでは、今回の記事の最後に、Louisのライブを紹介して終わりにします。


Louisのライブはいくつかのスタイルがありますが、一番よく見かけるのが、ホーン隊を入れた「Louis Cole Big Band」のスタイルです。今回のフジロックも、このスタイルで出演します。

―『LIVE 2019』『Live Sesh and Xtra Songs』などでビッグバンドの音源を発表していますし、世界中でビッグバンドのライブも行っていますよね。ビッグバンドというフォーマットのどんなところに惹かれていますか?

ルイス:あれだけの人数がステージにいて、みんなで演奏するというのが魅力だね。物凄く迫力があるし、他にはないエネルギーがあるところが好きなんだ。それに、ホーンセクションの音が昔から好きだし、ビッグバンドというセットアップで、何か新しいことができると思った。だから、アレンジも作曲もやりながら凄く刺激を感じるんだ。

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2022年12月にも「Louis Cole Big Band」で来日。ホーン隊は日本のミュージシャンを現地でアテンドし、素晴らしいライブを繰り広げました。この時は星野源がライブを鑑賞しており、ラジオでその興奮を語っていました。


ちなみに、来日回数も多いです。

・Knowerとして 2016年8月(初来日)、2018年5月
・Louis Cole名義で2017年4月、2018年12月、2022年12月、2023年7
月(フジロック)
・Thundercatのドラマーとして 2022年5月

これだけ来日できているというのも、やはり彼の日本における人気と知名度によるものなのでしょう。


衣装はおそろいのスケルトン・スーツを皆で着るのが定番となっており、これについても本人がその理由を語っています。

画像出典:Louis Cole Live 2019

──衣装にこだわりはあるんですか?

Louis Cole あのスケルトンのスーツはかなり長いことステージ衣装として使っているんだ。元々はすごく安くて手に入りやすかったというだけの理由で着始めた。

対談 LOUIS COLE × SASUKE

―12月の来日では、日本人のミュージシャンと共演するそうですね。その場合は日本のミュージシャンにもおそろいの衣装が用意されるのでしょうか?

ルイス:みんなのためにスケルトン・スーツを買って用意してあるよ(笑)。だから準備万端だ。

―サイズも揃えたんですか?

ルイス:フリーサイズだから、誰が着てもダボダボなんだ。見た目的にも面白くていいと思うよ(笑)。

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他にも、トリオやデュオ、少人数のバンド編成でライブを行うこともあります。Louisがさまざまな楽器を演奏でき、ルーパー(音を繰り返す機材)も扱えるので、少人数でも多才なステージを行うことができるのです。


ライブの曲については、現在はアルバム『Quality Over Opinion』(2022)が出たばかりなので、アルバムから「Bitches」「I’m Tight」「Let It Happen」「Park Your Car On My Face」などがよく演奏されています。

また過去曲でも、「F it up」「Bank Account」「Thinking」などは比較的よく演奏される傾向にあるので、覚えておくとよりライブを楽しめるかもしれません。





いかがだったでしょうか?以上で今回の記事は終わりです。

ぜひこのあたりの話を知ったうえで、ふたたびLouis Coleを聴いたり、またライブ、フジロックなどでLouisの音楽に触れてみてください。

次回はこの続きとして、Louis Coleの経歴や、Knower、Clown Core、またLouisが参加したゲスト作品などを紹介していきます。



◆著者◆
Dr.ファンクシッテルー

イラスト:小山ゆうじろう先生

宇宙からやってきたファンク研究家、音楽ライター。「ファンカロジー(Funkalogy)」を集めて宇宙船を直すため、ファンクバンド「KINZTO」で活動。


◇既刊情報◇

バンド公認のVulfpeck解説書籍
「サステナブル・ファンク・バンド」
(完全無料)


ファンク誕生以前から現在までの
約80年を解説した歴史書
「ファンクの歴史(上・中・下)」


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