共感しすぎることによる疲労を「思いやり」で克服する
私は医者として、がん患者さんなど多くの治療が難しい方を日々診察しています。患者さんの気持ちに寄り添い、共感的に接することは私の仕事の大切な部分です。しかし、時にはその共感が深すぎて、自分自身も患者さんの苦しみを背負ってしまうような辛さを感じることがあります。
私たち医療従事者は、患者さんに寄り添い共感的に接することが良質な医療であると教育されています。これは、患者さんにとっても、治療を受ける上で重要なことです。しかし、この共感が過剰になると、医療従事者自身が感じるストレスが増