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恥をかくなら若いうち

こんばんは、Dr FJです。
今日は表題の件について私が思うことを書きたいと思います。

 私はこれまで、結構ありとあらゆる失敗を犯して来ました。投資でも全財産を一晩で溶かしたこともありますし、恋愛なんて今から考えると本当にイケてない、いわゆる非モテな行動で相手に愛想をつかされたことも何度もあります。友達関係や先輩後輩関係、組織を率いるリーダーとしての行動でもうまくいかなかったことの連続で、これは今でもしばしば発生しています。そして、もちろんそれは医者として、整形外科医としても同様で、『私、失敗しませんから』という大門未知子風に言うなら、『私、一通りの失敗を経験してますから』ということになります。ここまでずっと、失敗を繰り返してばかりの恥の多い人生でした。

 そして、失敗して恥をかいたらそこで終わるわけではありません。そこから次に始まるのは『失敗からのリカバリーショット』です。失敗した後なので当然不格好で情けない状態になりますが、一歩ずつその状況を修正し、普通にやる倍以上の時間をかけて直していくことになります。中には取り返しのつかない失敗なんてものもあったりしますが、それはそれで次に同じことを繰り返さないようそこから学んでいくのです。

 この過程は少しも楽しくはないし何より気分が最悪です。初手が悪いので基本的には打つ手は裏目に出る確率が高く、『何をやってもうまくいかない』を繰り返しながら少ない可能性に賭けてトライアルを繰り返す日々…。周りからも残念なモノを見る目で見られ、メンタルはズタボロになります。まぁ、この体験を繰り返すと失敗しないように事前に気を付けることや悪い状況の中でどういうリカバリーショットを打つのが良いのかなど、非常に実力が付くことにはなるのですけど。一通りの失敗を経験している私は、臨床現場では他の人が困った時にその問題を解決する、answer talkerになることも多いです。

 そして、大事なことなのですがこういう体験はまだ地位も名誉も何も持っていない若いうちにやるべきです。というのは、このズタボロ感はそれまで積み上げて来た何かがあればあるほどそこからの落差で強くなるからです。若いうちに背伸びして頑張った結果発生した失敗については、周囲の人は割と温かい目で見守ってくれるものです。一方、いい歳こいて犯す失敗は、リカバリーがきかなかったら失うものが多くて周囲にも多大な迷惑をかけてしまうことになりがちです。妻や子供がいるのにサラリーマンを辞めてラーメン屋やカフェを開業してしまったり、一発逆転を狙って慣れない投資を始めたりして失敗すると、路頭に迷うのは本人だけではありません。恥をかくなら若いうち。私は若い時にはどんどんチャレンジをして深みのある人間になることを目指すのがいいんじゃないかなと思ってます。

 …ま、そうは言っても私自身はまだまだ若いつもりなので、これからもしばらくは恥をかく可能性のあるチャレンジをしていこうと思っていますけどね。今年もいくつか考えていますが、どうなることやら…。

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