入社して1ヶ月後の出来事

2007年4月35歳の時に父の会社の後を継ぐ気持ちで入社した。
15年勤務している佐藤。
10年近く勤務している福田。

入社してまもなく
佐藤「懇親会やりたいので、5月に入ったら一緒に食事に行きましょう！」
福田「ぜひ」
と2人から言われて、わたしも喜び赤羽の焼肉屋に誘われた。

わたしはあまり人付き合いが得意な方ではないが、今後チームとなって
一緒に会社を盛り上げていくメンバーだ。
断る理由もなく誘われたことが嬉しかった。

焼く肉を楽しみつつ、入社までの経過も説明しながら懇親を深めていたつもりだった。
しばらく談笑しながら時間は経過したが今後の会社の展開などを話す中で
佐藤「今の社長（わたしの父）は私たちの言うことを受け入れてきれません」
「自分たちがやりたいことができない」
「もっと売り上げを立てる方法はある」
福田「（黙ってうなづくだけ）」
佐藤「わたしに5000万預けてください。そしたら売り上げ上げますよ！」
「大阪にも支社作りましょう」
ちょっと何言ってるか、冗談なのかわからないことを言い始めた佐藤。

酔いもあるのだろうが…まさかほぼ初対面で本心ではないと思っていたが。
こんな調子の話が続き、しばらくすると…。
佐藤「もしね、あんたが3年経っても成果出せなかったらね」
わたし「はっはい…」
佐藤「お前を潰してやる！」
わたし「！！は？」
佐藤「俺には客がついている、3年で成果が出なければ、全ての客を引き連れて独立してやるからな！」
福田「わたしもあなたを見てますから」
わたし「…」
冗談でも切り返せなかった。

その日の夜
父になんでこんな社員がいるのか、一体どんな社員教育やポリシーをもってやってるのか電話で問いただしたところ
父「今、戦っても勝ち目ないんだから。争うなよ。」とたったこれだけ。

こんなことってあるんだという思い
寂しく、悲しくなった想い
こんな社員のいる父に対する憎悪が湧いた想い

かなりショックでいろんな思い複雑が絡んでその夜泣いた。