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「文化左翼」という存在。今までずっとオタクは左翼にだまされていたと知って悲しいと思った

最近、「文化左翼」という言葉を初めて知りました。
哲学者の東浩紀さんの発言で。

これを見たとき、「文化左翼?なんじゃそりゃ?」と始めに思いました。
さっそくGoogle検索します。
なんじゃこりゃ?ここ数年、オタクが苦しめられている「ポリコレ」「キャンセルカルチャー」そのもののことを指してるのが「文化左翼」だと。

文化左翼とは、雑に言えば、例えば、オタクの絵のポスターをけしからんと撤去させたりする政治運動ですね。

で、オタクとしては、そういったポリコレとかを「本物の左翼ではない」とか「主流派ではない左翼の異端者」「気にするな!あれは異端!」みたいに左翼のオタクから言われ続けていて、私はそれを素直に信じました。

しかし、哲学者のローティという人が何十年も前に「新しい世代の左翼は文化左翼にほぼすべて移行する」と予言していて、現在それが的中していたことを知って、驚き、愕然としました。

そして思いました、「左翼のオタクはこのことを知ってて黙ってたな!」と。
はてサ(はてな民の左翼)という人たちも、まさに異端などではなく、左翼の本当の主流派だったんだと。
完全にだまされた。

哲学者のローティ氏は2000年ころの自署で左翼の歴史についてこう語っていました。
1800年~1960年 「改良主義の左翼」(身分の格差や労働環境のひどいところを良くする、労働運動など。)
1960年~1970年 「新左翼」(反戦運動、エコや環境保護運動など) 
1970年~現代 「文化左翼」(人種差別や女性差別の反対、文化の差別表現への批判、ポリコレ、キャンセルカルチャーなど)
と。

ちょっと、これ!2000年に「左翼は文化左翼という主義にほぼすべて移行する」と知ってて、オタクには「文化左翼は異端」と言い続けてたってことですよね?
ひどいなあ。完全にだまされましたわ。

たしかにローティの言うとおりに実際に左翼はほとんどが「文化左翼」に移行しました。
なぜ今の時代に、オタクと左翼が完全に対立してしまったのか?
それは偶然ではなく、25年前からはっきりと警告されていた。

まあ…。
だまされていたことはしょうがないけど。
それはもういい。それよりも将来、未来はどうか。
左翼は「文化左翼」からまた別の主義思想に卒業することはできるんだろうか?という疑問がわく。
今のところしばらくは卒業はできそうにないということを言ってた人はX発言で見かけた。

もしかすると50年か100年くらいは左翼は「文化左翼」から離れられないのかも。
だとすると左翼とオタクの対立も50年~100年となるのかも。
これは恐い未来だなと思った。
少なくとも、オタクの業界人としては戦いを「覚悟」しておかなくてはいけないと感じた。

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