生成AIのニュース記事を見るたび、「人間の仕事を無断学習して奪う物」と見える

最近の生成AIのニュース記事を見ると、何やら「人間の仕事を無断学習して奪う物」というのが、普通におこなわれていて違和感を感じる。
今まではこのような「新しい技術」というのは、「原発の内部での作業」など、人間ではできないことを「新しい技術のロボットにやらせる」というのが多く、それだからゆえに「人間の反発心も少なかった」。

例えば、「穴を掘る」作業を人間でやっていたとして、それをショベルカーなどの機械がやってくれるようになり、それを人間は操作するだけでよくなり筋肉の肉体的には「楽になった」。

しかし、これが逆に「人間が穴を掘り」、それを怠けないように「ロボット監督官が人間のサボりを見張るようになった」、となったら、それは人間が反発するのでは?と思う。
生成AIは「人間を監督する役」の方向に進んでるように見える。
え?そっち行くの?みたいな。

よく、肉体労働の「仕事」をする場面で、次の荷物がなかなか来なくて「暇」になるときがあって、そういうとき「暇になってるからと言って、ぼさっと突っ立てるな!ゴミでも拾え!仕事は自分で見つけるもんだ!」と叱られる場面があると思います。
特に、新しい「新人」のバイトが入ってきて、仕事が少し「楽」になると、また「新しい仕事を見つけなければいけない、覚えなければいけない」ということが多いです。

そこで、そういった時に「一つのルール」がよくできます。
それは「楽な仕事ばかり選ぶな!仕事は順番に取れ!」というルールです。
そうすれば、キツい仕事と楽な仕事を「運」でランダムに取ることになるから。

しかし、最近の生成AIは「楽な仕事ばかり選んでますよね?」と感じます。

例えば、「生成AIで人間には不可能な原発の内部の作業に突入させます。」という風に、人間が嫌がるキツい仕事をなぜ生成AIでやらせないんだろうか?と感じます。

おそらく、このままだと生成AIは「楽な仕事ばかり選ぶズルい機械」という風になって、人間から反発されると思う。

仕事でもそうだけど、「新しい新人」のバイトが入ってきて、
「他人と会話できます」(生成AI「人間の会話を理解できます」)
「他人のマネをするのが得意です」(生成AI「人間の無断学習をします」)
これは、嫌われると思います。

新人のバイトに求められてるのは、「ルールを守り」「他人と力を合わせて仕事をできること」なので
勝手に「楽な仕事ばかり選んで」、「終わりました」という新人は嫌われます。
「楽な仕事ばかり選ぶな!コノヤロー!俺たちは重い荷物とか、面倒な荷物とか、まだ運んでるんだぞ!手伝え!」となると思います。

「楽な仕事」=簡単で、決まり決まったわかりやすい、苦労しない仕事。
「キツい仕事」=難しく、怪我などのリスクがあり、トラブルやイレギュラーでどうすればいいか悩む、苦労する仕事。

だから、生成AIの「無断学習」というのは、「すでに完成してしまっていて」、リスクが無い「楽な仕事」になると思う。
だって「絶対に売れる絵」だけを学習してるのですから。

つまり、「楽な仕事ばかり選ぶ人、生成AI」は「嫉妬される」ということでもあります。

だから、「娯楽産業」の人は「他人から嫉妬されないためのスキル」が必要なことがあります。
例えば「貧乏な生活をしてますアピール」もそうですし、「この作品に何億円かかりました!何年かかりました!アピール」もそう、
「この作品を取るために遠くまで取材に行きました!偉い人にあうのに苦労しました!アピール」もそう。
でもそうやって、「苦労」を他人に認められることで「お金」をもらえてることでもあるので。
「娯楽」というのは「苦労して無駄なことをすること」、だと思う。
そしてその苦労にお金が支払われる。

しかし、逆に言えば、「生成AIで仕事を失う絵師どもざまあみろ!楽そうな仕事やりやがって!無職になりやがれ!俺たちの気持ちがわかったか!」という嫉妬からの「逆恨み」というのもあると思います。

だからこそ、「嫉妬されにくいスキル」も、おそらく生成AIは必要とされるのではと思う。
そして今まで、ニュース記事で新しい新技術が生まれるたびに「この新技術で人間はキツい仕事から解放されて少し楽になります」という記事が多いのは、そういう理由もあるのだと思う。

しかし、なぜ「生成AI」のニュース記事には、そういう「配慮がまったく無い」のか?逆に、ちょっと気になります。

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