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気づけば、看護師30年⁈

 手術室に合計15年、病棟では、大学病院以外での8年間を合わせて、16年目になる。改めて計算してみると、おっちょこちょいな私が、よくやってるな、、と、自分でもびっくりする。そして、それには、いつもいつも周りの方々に助けられてきているから、、、続けてこられているのだと感謝でしかない。

たくさんの出会いのなかで、色々な経験をさせて頂き、多くを学ばせて頂いたと思う。

 看護学生の時に手術室実習で、大きな手術に携わらせて頂き、術野に集中する医師や麻酔科医の真剣な姿と看護師の動きを見た。
その時に、手術を受ける患者さんを最初から最後まで、その人をその人として護れるのは看護師だけだ‼︎
なんていう熱意を持ち、手術室を第一希望にしたことを今でも鮮明に覚えている。(私の時代は、学校は短大で、実習はその大学の附属病院だった。なので、就職は、同じ大学の附属病院ということになる。)

そして、念願叶って、手術室看護師になったんだ。

 実際に仕事をし始めてからずっと、なんだかんだ楽しかった。本当に多くの患者さんに関わらせて頂いたし、学ばせて頂いたと思う。

 手術室に来る患者さんや、そのご家族にとっては、それは、一生涯での一大イベントなことがほとんどではないかと思う。

 だから、一人一人の患者さんを大切に、
ずうずしい言い方だが、私が護る!
と心に思いながら一件一件の手術に集中した。だから、変に気合いが入っている分、大分、疲れもしたような。。。
患者さんが手術室へ入室される時も、麻酔がかかるまでのほんの短い時間も、できる限り、その患者さんの思いを汲み取り、安心して手術に望めるようにと務めていた。
声をかけ続けてほしい患者さん、手を握っていた方が安心できる患者さん、逆に、触れてほしくない患者さん。。。

それが本当に患者さんのニーズに合っていただろうか、、とも思うところもあるが、、
そのおかげで洞察力は相当磨かれたと思う。

 それは、新人当時から、5年目まで、それから、大学病院を一度離れて、また戻ってからの11年間も変わらない思いだった。なので、リーダーをしていても、後輩育成や学生実習を担うときも、ずっと、一番強く、しつこく、伝えていたと思う。

そんな熱さだけはあるから、医師ともたくさんコミュニケーションをとり、色々教えて頂いた。
と同時に、熱すぎるバトルもしたな。。。

それも今となっては、とても大きな経験で、非常に役立っている。本当に感謝。。。
年間1万件を超す手術をする手術室での看護の経験というものは、52年の自分の歴史の中でも非常に濃い経験ではないかと思う。

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