見出し画像

「七人の侍」見ちまったのさ!!

大学に入って、誰も使っていない図書館のシアタールームにはびこる害虫としての生活も一か月が過ぎた。ミーハー心で黒澤明監督作品に触れてみた。ここで「七人の侍」に行くのがミーハーの嗜みである。この話を簡単に言うと主人公たち七人の落ち武者達がある農村の敵である野武士を倒す話。農民が武士を雇うという矛盾した設定で、もうすでにおもろである。軽い気持ちでカウンターにもっていき、借りてみると
207分⁉ 驚きながらも視聴開始!
しかし見てみると207分を感じさせない濃密で緩急がある話で感動!時代劇の面白さを教えてもらったような気がした。

自分的面白ポイントをまとめてみた

① 武士、足速くね?
#武士 #猛烈なスピード
自分の頭にタグ付けされるくらい新鮮で驚きだった。落ち武者たちが雇われた農村は野武士たちによって馬が奪われ、現在いないことから馬で戦うことはなく、武士たちは駆け足移動なのだが、それが驚くほど速い。下駄であれだけ早いなら、あんたち駿足はいたらどうなっちまうのレベル。死ぬほどかっこいい、、、映画を見るとすぐ影響されてしまうワイは、足の速い武士にすぐあこがれたが、50Mを9秒のわしはすぐさま斬り捨て御免であろう。

② 負け試合とは…?
野武士に困った農村は毎日の食事付きで戦ってもらうという、武士にとっては割に合わないお仕事。最初に勘兵衛が言ったように仮に野武士に勝っても浪人たちには何も残らない。”最初から浪人にとっては負け試合、勝ったのは農民” 最後のシーンで見た人の心におもりを残す。戦の時間とそれによる心の傷を抱えていく時間が比例しない現実を知った。

③ 菊千代おおおおおおおおおおお!!!!!!!
いやマジで。ほんまLOVE。「菊千代」が本名でないことも含めて彼が誰であったのか考えたくなる人だ。私の個人的ベストシーンは、農村の勝利を思って起こした個人行動が結果的に何人かの仲間を死なせてしまう。
「俺は余計なことしたなッ!」
いい意味でも悪い意味でも何か変革を起こすのは菊千代だった。最後に元農民であった菊千代が野武士のとどめを刺すところも、わあと思わずちいかわ案件だった。様々な男がはびこるこの映画では乙女ゲー感覚で推しを作りたくなるが固く禁じたい。思ったより死ぬ。

感想
今回時代劇を見ることで時代の実感を得た。教科書で習った日本史は「この時年貢はこのくらい絞られて、さらにこのくらい仕事があって、、、」知識としての蓄積だった。過去をまじかに感じ、私の中では何かが急速に縮まった。(何かがわかんないけど) 時代劇たのしい



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?