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球団News!2023.4.27号/第94回都市対抗野球大会南九州地区予選③総括

悲願

戸嶋 博 監督を擁し、新体制になって初の都市対抗一次予選が終わった。

チームとして発足当初からの目標である『都市対抗本戦出場』。
悲願を果たすには、なんとしても一次予選を突破する必要があった。しかし残念ながら敗退となった。

一点を争うゲームのあとのミーティング。
選手たちの顔は暗くはなかった。しかし悔しさに目を腫らしていた。
その表情に、見てはいけないような気がして目をそらしてしまった。

隠れたエラーもあったが、記録に残らないナイスプレーもあった。
そしてなにより打ったし走った。
しかしそれは相手チームも同じ。
明らかな差はひとつだった。

制球力の差

全体ミーティング終了後、投手陣だけが戸嶋監督に呼ばれていた。

細かい話は分からないが、強い口調で「やっぱりピッチャーが試合を作るんだ。それをもっと自覚しなければ」そんなことを話しておられた。

宮崎福祉医療カレッジさんの投手がめちゃくちゃよかったわけではない気がする。ヒット数はほぼ同じ。
しかしドリームウェーブの投手陣は四死球が多すぎた。それが勝敗を分けたことは誰の目にも明らか。四死球の多さはこの日の一試合目、薩摩ライジングさんとの試合も同じだった。

野手の話もよくよく聞いていると、投手たちにも言い分はある。しかし自ら守りのリズムを崩し、度重なる追加点をもらいながら勝ちきれなかったことは紛れもない事実であり…

それを受けとめようと監督の叱咤激励に耳を傾ける投手陣の顔はこわばっていた。

投手陣としての収穫は、#43 田中 辰憲 選手[(株)リンクエージェント]の成長。
これまでマウンドに立つことは多くなかったが、回途中からの登板にも落ち着いた投球を見せた。

チームの傾向

昨年から続く(いやもっと前からかもしれないが)チームの傾向として、流れが来ていないときには声がぱたりと出なくなる。
今回もそれは感じたが、一方で3試合ずっと変わらず声を出し続けていた選手が二人いた。

#5 島木 滉大 選手[(株)西川グループ本社]と、#6 榎並 虹太 [(株)]昴]選手だ。

レフトの島木選手と、サードの榎並選手。左側からの声がほんとうによく聞こえてきた。
どんなに苦しい場面でも、ずっと変わらずマウンドに立つ投手を励まし続けた。

榎並選手は頭脳的なプレーでアウトひとつを余計に取る場面もあった。
二人とも、バッティングでも盛り立てた!

いやいや、たぶん他の選手も声を出していたのだ。
ただこの二人がそれをかき消すほどによく通る声をずっと変わらず出し続けていた。
あ、そういえばベンチから、#66 江上 翔紀 投手[(株)昴]の声もよく聞こえていた。

監督の声もとてもよく響く。
それに引っ張られるのか、チームの傾向が変わってきているように感じた。

すぐに記事が書けなかったわけ

大会が終わって帰ってきてもすぐに記事が書けなかったのは、敗退を記事にしたくなかったから。でもそれだけではない。

半分マネージャーのような立場で帯同した私が、見方によっては批判めいた記事を書くことに迷いがあった。

選手たちはどんな気持ちになるのか。 

球団広報そして今回マネージャー代行という私は、誰よりも彼らの傍にいて、それでもって彼らが大好きだ!傷つけたくも嫌われたくもない!!

しかし、こんなにも近くで見ていて書かないことは、逆に失礼なのではないかと今さらながらPCに向かっている。

帰鹿の2日後には自主練習が、3日後には全体練習が始まった。

チーム全体が満身創痍の様相を呈していた今回の都市対抗。それでも試合をし、勝ち抜いていかなければならない。選手も監督も学びの多い大会だったはずだ。
これを受けて、次はもっとうまく調整できるだろう。

落ち込んでいる暇はない。
6月には全日本クラブ選手権一次予選だ。また、薩摩ライジングさん宮崎福祉医療カレッジさんとの対戦がある。

クラブ選手権一次予選は鹿児島開催。
また全試合見られるのが楽しみでたまらない。

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