弱みを強みに変え、創造的に人生を生きる思考法。【クリエイティブ・コーチング入門】
人生に絶望していた少年の頃の私が、自分の痛みを認識し、強みを活かし自分のライフビジョン・ミッション・バリューを見つけるまでのストーリーを語りたいと思う。その上で私が目指すクリエイティブコーチングとしてのあり方や思考法についても説明していきたい。少し長いですがお付き合いください。
人生に絶望した少年が、自分のライフビジョンを見つけるまで。
まずは、一般的な自己紹介から。
詳しいプロフィールや過去の仕事歴などを知りたい方は、下記記事を参照。
とはいえこうしたプロフィールだけではなかなか、自分の想いを伝えきることはできない。そこでお正直勇気がいるが、まずは自分のPAIN(痛み)を自己開示することからはじめたい。
PAIN(痛み):自分を子どもの頃から苦しめていたのは「欠けた自分」としての自己認識
皆さんは、自分の欠点が気になったことはないだろうか?生きていく中で 容姿、学歴、出世、などなど、多くの方にもつい気にしてしまうことがあると思う。
私の場合、最初に欠けていると感じたのは「自分の耳」だった。私は、生まれつき右耳が塞がった状態で生まれた。小耳症といい約1万人に一人の確率で生まれるいう。物心ついた時に、自分の片耳が塞がっていて他人と違うということに気づいた。保育園時代はそれでいじめられたりもしたが、小学生になってから手術をして、外見上、耳のカタチは一見おかしくないようになった。それでも右耳の鼓膜は塞がったままなので、今も右側から話しかけられると聞きとりづらい状態のままだ。それでも日常生活は特に不自由はないのだが、それ以上に「自分は欠けた人間として生まれた」というコンプレックスだけはずっと残り続けていた。
そしてこの生まれつきのコンプレックスが原因となって、私はずっと自分の中の「欠けた部分」ばかりを気にしてしまう人間になっていた。この「欠けた人間である」という自己認識は学生時代、社会人になってもずっと続いていた。例えば学生時代は、自分より頭が良い人、自分より運動ができる人、自分よりかっこいい人に対して。就活生の頃は、自分より学歴がいい人に。夢だったコピーライターになってからは、自分より才能や実績に溢れた人に。MBA時代は、自分より英語ができる人に。スタートアップに転職してからは、自分よりロジカルシンキングに優れた人に。
あらためて自分自身、ZaPASSのコーチ養成講座を受講して内省を繰り返す中でずっと自分の中にあった「欠けていると思い込んでいる自分」に気づけたことが大きいかった。
「ない」ではなく、「ある」に目を向けよう。
そして私がコーチング講座の中で一番学んだことは、「ない部分」ではなく、「ある」部分に目を向けよう、ということだった。例えば自分の中で人よりも褒められる部分、家族や友人、過去や現在の同僚など多くの素敵な人たちに囲まれていること。確かに、欠点だけを見ると、人よりダメな部分は確かにあるけれど、人一倍良く思える部分だってあるのだ。こうして、自分のなかでもようやく、「ない(欠点)」の部分ではなく、「ある」部分について目を向けられるようになった。こうして素直に「自己受容」できるようになってきた。
LOVE→NEEDS→GREAT→PAID:隙間にある好きなことから、すべてははじまる。
ここからは、自分のまずLOVE(好きなこと)を見つめていきたい。やはりひとつあげるならば、「Creative」と言うキーワードになる。自分が小学校時代からたくさん漫画を書いたり、理想のRPGのシナリオを書いたりした。そして学級新聞を毎日出していた。また中学生の頃は、体育祭のポスターなどをつくるのが楽しかった。そして、印象的なコトバで学校での話題をつくるCMをつくる人に憧れた。そして大学時代は、宣伝会議のコピーライター養成講座に通ったり、公募の賞に出しまくって、少しでもクリエイティブに触れたいと思った。まだこの頃の自分は「想像することが好き」と言うレベルだったかもしれない。
そしてその好きなことは、世の中のニーズと出会うと、そのクリエイティブは「企画するチカラ」へと育っていった。私は特に、欠けていると思い込んでいる人を支えたい、と思うようになった。
さらに企画するチカラを発揮しながら、広告代理店で10年以上企画の仕事をしていると、クリエイティブ・ディレクションの力にまで広がっていった。さらに現在コーチングを学び実践していくことで、クリエイティブとコーチングを掛け合わせたクリエイティブ・コーチとしての価値提供も少しずつできるようになってきたと感じている。
このようなLOVEとNEEDSとGREATの重なる場所に、「かなえるきっかけをつくれる人」としての与えられた報酬のような役割が見えてくる。きっかけをつくり続けることで、誰かの夢のバトンを繋いだ人として、自分が生きた証が残せる気がしている。
私の考えるクリエイティブの定義
そもそもCreative(創造的な)は、Create(創造)は、creare(クレーアレ)と言うラテン語に由来する。それは単にモノづくりだけを意味しない。creator(クリエーター)とは、創造者のことである。また同じ語源を持つ言葉にcreature(クリーチャー)つまり、人間、生物、創造物のことである。つまり、その「新しいきっかけ」を生み出すことは、それぞれの人生に新しい可能性を創造していることになる。だからこそ、言われままにただつくる(MAKE)ではなく、新たに「つくりかた」からつくることを思考していきたいのだ。
例えば自分の過去を振り返っても、単に小学生の頃漫画のイラストを真似して書くだけではなく、自分なりの外伝などを想像してノートに書いていくことが好きだった。(気に入ったゲームのサイドストーリーはジャポニカ学習帳何冊にも増えていったw)そして中学生の頃は、運動会のチームのオリジナルキャラクターを作って大きな旗を作ったりした。高校生の頃は、福岡県のゆるキャラのネーミングを考えて葉書で応募。のちにみうらじゅんのゆるキャラ辞典に乗っていて驚いた。大学生の頃は、「夢追いクリエーター」と名乗って、京都でキャッチコピーの個展などもやっていた。
その後、広告代理店に入ってからは、日本で初めてAIがつくったキャッチコピーを新聞広告に採用するAIでコピーを書くプロジェクトを立ち上げることにワクワクした。
またフルリモート社員がいなかったタイミングで新しい働きかたにトライすることにも胸が高鳴った。そして今回もクリエティブとコーチングという新しい領域を組みあわせ新たな価値提供を目指したいと考えた。
振り返ると、自分にとってクリエイティブという言葉は、自分の不安で欠けた自分に勇気を出させてくれる魔法の言葉でもあった。そして、自分の中では、無理だと思うことを、どうにか実現する方法、やったことない道で何かをカタチにするための方法がクリエイティブという言葉に詰まっている。
クリエイティブと言う言葉は性質であり、単独で使うものではない。だからこそクリエティブな生き方として、自分も妻も子どももそれぞれの夢を考えられるように柔軟に住む場所や働きかたを変えていくなど、自分らしくあろうと取り組んでいる。だから、自分はコピーを書くだけでなく、そのクリエイティブと言う視点で取り組む対象は、広告の制作物に閉じたくはない。もっと人間は創造的に生きていいはずだ。見えてきたのは、創造性を開放すること。「かなえるきっかけをつくる」ことだった。
それでは、ここからはいよいよ私のMVV(ミッション・ビジョン・バリュー)を語りたいと思う。
ライフミッション:好き間を照らせ。
やはり、自分の人生を振り返ると、凸凹したものだったと思う。しかし、でもそのデコボコな部分がまた自分の個性となり、これまでの人生を彩ってきたとも言える。そして、自分自身、弱くて主張できないからこそチームや仕事の隙間で自分の「好き」を見つけて、なんとかここまで生きてきた。きっと世の中には、自分の欠点を受け入れずにいる人も多いと思う。
だからこそ、「好き間を照らせ」という自分のミッションがある。誰かの欠点や弱い部分にこそ、別の角度から光をあて、その人ならではの魅力を浮き上がらせていくこと、そんなお手伝いをしたいのだ。
ライフバリュー:包み込むような穏やかな場/優しい応援者であれ/かなえるをカタチに
続いてでは「好き間を照らせ」というミッション(WHY?)を、どんなあり方(HOW?)で達成していくのかについて触れていきたい。
ここでは自分のライフバリュー(あり方:価値基準/行動指針)について触れていきたい。自分の中で、ここでは「ない」部分ではなく、ひとつの誰にでも「ある」ものとして、自分の名前を見つめてみた。すると、自分のありたい姿がそこにあった。
堤:BE CALM(つつみこむような穏やかな場)
堤防の堤は、そもそも大地が欠けて、窪んでいるところにできる。だからこそ水をためることができる。つまり、私自身も「Be Calm(穏やかに)」包み込むような、たまり場をつくることに価値があると言える。
藤:BE GENTLE(優しい応援者であれ)
藤の花言葉は、「優しさ」である。この優しく受け止められる応援者として自分がいたいなと思う。つまりBe Gentle(優しくあれ)と言うことだ。
成:BE CREATIVE(かなえるをカタチに)
成は成長を表す言葉だ。そのかなえるを、形を「成す」存在でもある。ここでは「Be Creative(創造的であれ)」と言う言葉を示したい。
このように、「欠けている」と思い込む自分自身ではなく、それぞれ自分の価値あるあるものに目を向けることで、自分らしい「あり方」ができるようになる。だからこそ、自分の名前をきちんと体現するかのように、今の自分がきちんと示せているかはずっと考えていきたいポイントだ。
ライフビジョン:DREAM UPDATE:かなえるきっかけをつくる
そして、ライフビジョン(これから目指す未来像)について触れていこう。
私はここで、Dream Updateという言葉を大事にしたい。やはり自分自身、これまで夢という存在に救われて今がある。そして「かなえるきっかけをつくる」という言葉も同じくずっと大事にしてきた言葉だ。広告もまさに、新しい選択肢を提示し、かなえるきっかけをつくるものだ。
これはまさに、堤防と山の間に流れる滝のようなものだ。滝は常に流れ続け、変化し続ける。だからこそ、常に清い癒しのエネルギーを発している。そして、水がしぶきをあげて昇華するように、日々の夢がかなっていくのだ。だからこそ、今回の自分が発信していくコーチングにおいても「かなえるきっかけをつくる」ことができたら嬉しいと思うのだ。
自分自身のMVVと向きあう中から生まれた、クリエイティブ・コーチングとは何か?
そしてこのビジョンから生まれたのがクリエイティブコーチングという概念だ。滝のように変化しつつ、自分の中に自然に湧き上がってきた感情などもシェアしていく。それはコーチングを一部踏み越えてしまう部分もあるかもしれないけれど、結果的に私は「かなえるきっかけ」をつくれるのであれば、手段としてクリエイティブ の手法を用いようが、コーチングの手法を用いようがどちらでも良いと思っている。
ではここで、簡単にコーチングについても触れておこう。そもそもコーチングとは一般的には下記のようなものだと言われている。
ではこうした一般的なコーチングと、私が目指すクリエイティブコーチングはどのように違うものになっていくのだろうか。
クリエイティブコーチングの特徴①:コーチングは、あくまでもクライアントの可能性を最大化するための手段のひとつ。コーチング思考だけでなく、必要であればクリエイティブ思考(やMBA思考)なども一部取り入れ、自分が提供できる価値すべてを使って最大限サポートしたい。
私の中では「それはコーチングじゃない」と言われてしまったとしても、私は手段としてのコーチングの王道であることよりも、結果としてコーチング的あり方「クライアントの可能性の最大化の」にコミットしたい。だからこそ一つの特徴としては、自分がこれまで学んできたコーチング思考だけでなく、これまで大切にしてきたクリエイティブ思考、そしてマレーシアの大学院で教わったMBA思考など、自分が学んできたメソッドなどを組み合わせて最適なソリューションを提供していきたい。そもそも-1の自分のブレーキを外して自走できるように促すコーチングの視点と、0→1のフェーズでひらめきをベースに発想していくクリエイティブ思考と、100の状態から逆算してフレームワークを活用しながら取り組んでいくMBA思考でそれぞれ役立つポイントは違っている。コーチングはもちろん素晴らしい概念だ。だが、そのひとつの型・思考法だけに囚われてしまうのもよくない。だからこそ、組み合わせて結果を出していくことが大事なのだと私は思う。
クリエイティブコーチングの特徴2:湧き上がってきた感情やひらめきも出来るだけシェアする。その人にあわせたカスタマイズで設計する。
もうひとつの特徴としては、「質問や傾聴」のスキルだけでなく、ともに将来のためにアイデアをプラスする。問いを生み出す。ともに考える。ひらめきを提示することもまた大事にしたい。こうした即興性もまたひとつのあり方だ。
クリエイティブコーチングの特徴3:様々な学びを組み合わせて紹介したり、オリジナルな手法なども今後も継続的に生み出していく。
これまで基本的な傾聴・質問・フィードバックだけではなく、クリエイティブにコーチングの視点を。コーチングにクリエイティブの視点を入れていきた。例えば具体的には、クリエイティブ思考によるコピーライティングの手法とコーチングの手法を掛け合わせて、ライフビジョン・ライフミッション・ライフバリューについては、独自のFOCUS法という手法で迫っていくやり方を考案した。
To B/To C:ライフビジョン・ライフミッション・ライフバリューをつくりたいひとへ(FOCUS法)
こちらについては過去にライフビジョン・ミッション・バリューのつくりかたについて記事を書いているので、詳しく知りたい方はこちらも参考にして欲しい。
TO C:これからのキャリアや注力・学習したい分野ついて考えたい方は?「ラーニング・ストラテジーMAP」を用いた学習領域の深堀
例えばMBAでの学びとコーチングの学びを元に下記のような「ラーニング・ストラテジーMAP」という手法を開発した。
TO B/TO C: 個人や組織の強みを活かした夢のかなえかたについて知りたい方は?AIを活用した組織コーチング・ワークショップ
上記についてはオリジナル手法ではないが、AI*アプリシエイティブ・インクワイアリー)という組織変革の手法をベースに、オンラインのワークショップにおいても実践できるようなフレームも作成した。
このように独自の手法などの他にも、現在さらに様々な「クリエイティブ・コーチング」の手法についても検討中だ。
ユーザーに取ってどんなメリットがあるか?
主に下記のような方に、クリエイティブコーチングを届けていきたい。
*欠点や逆境を愛し、自分の人生の「かなえるきっかけ」をつくりたい時。
*自分の中の創造性を開放し、クリエイティブな人生を送りたい時。
*より深くMVVをイメージングし、具体的な言語化に取り組みたい時。
*一般的なコーチングを超え、アイデアやインスピレーションが欲しい時。
*ラーニングストラテジーMAP、AI(アプリシエイティブインクワイアリー)等、普段のコーチングを超えた手法などについても試してみたい時
*とはいえ、一般的な傾聴・質問重視のコーチングも対応可能。
実際のクリエイティブ・コーチングの体験者の声
これまで私自身のコーチングや、クリエイティブコーチングの体験者に関して、いくつか感想をいただいております。今回はその一部をご紹介します。
さらに下記のように、実際に私自身のクリエイティブコーチングを受けた方が自主的に記事を書いてくださっている。(たいへん嬉しいです!)
また下記のように、クリエイティブコーチ視点で一部関わらせていただいたコーチ自身も、素敵な記事としてMVVを発信されていたりもする。それぞれ魅力的な人生ミッションを掲げて邁進している素晴らしい方々ばかり。
また尊敬する垂水コーチには、自分のクリエイティブコーチとしてのあり方を、唯一無二へと歩むプロセスとして紹介いただいた。
またこれまで、コーチングをコロナ禍で苦しむ消費の現場に届ける、TMJPコーチングで社会貢献に活用する活動なども行ってきました。
上記の動画の1時間21分あたりからのコーチングパートも必見なのでぜひ。
またコーチ養成講座で学ばせていただいたZaPASSさんでは、まさに企業のMVVを策定する機会をご一緒することができた。自分も少しはコーチングに対して、恩返しができた機会として嬉しかった。
またAIワークショップは、オンラインサロンOne Parkさんの方でも提供させていただく機会もあった。こうした組織ワークショップや勉強会も可能だ。
ライフステートメント
最後に、これまでの自分を振り返って、自分のライフステートメントについてまとめたい。
これが自分の今のライフステートメントだ。
そして今あらためて振り返ると、自分が大学生時代にインタビューを受けた際に答えたコメントと、変わった点もあるが、実は大きな方向性は変わっていないことに改めて気づく。ずっと「不安」で「自信がない」だからこそ、動いて、少しずつ道を切り開いてここまできた。
↓(2005年:15年前の記事)
以上、今回のクリエイティブ・コーチングに興味を持ってくれた方はまずはTwitterなどでDMください。過去の自分のように「不安で押し潰されそう」だったり、「欠けている」と思い込んでいたり、「夢は諦めなきゃ」と思っている人の役に立てればと思います。
*なおセッションは全てオンライン(Zoom)にて行います。またコーチング単体だけでなくコピー化や企画アイデア支援などのカスタマイズも可能です。なお私自身のキャパシティの関係で、今後は一時的に提供人数を締め切らせていただく場合がありますので、 あらかじめご了承ください。ご興味ある方はお早めにDMください。また上記のセッション方針などは、今後変更する可能性もありますので、あらかじめご了承ください。
興味ある方は、フォローいただけると嬉しいです。
ここまで読んでいただいた方に感謝を込めて、今だけ特典をプレゼント(ライフビジョンワークシート)中
ちなみに今回の記事をRTいただいた方に、今なら自分で質問に答えていくだけでライフビジョンのたたきが作成できるフォーマットをプレゼントします。①RT&②フォローいただいた上で、③上記TwitterへDMください。(DM開放されていないとお送りできないためご対応いただけますと嬉しいです。)*一定期間でこちらの展開は終了する場合があります。
以上、長文、お読みいただき、ありがとうございました!
つっつー クリエイティブコーチ
この記事が参加している募集
サポートいただけたら、海外リモートワークにおける取材費などに活用させていただきます。そして、皆様にさらに有益で楽しい学びをシェアさせていただければと思います。