不機嫌になる私も許し慈しむ
その日、私は自分のやりたいことに集中したかった。
やりたいこと とは、4月30日で配信が終了してしまう韓国の時代劇ドラマを観ることだ。
睡眠時間を削ってでも、観れるだけ観ようと必死になっていた。
そんな時に限って、ワンコのこゆきが落ち着かない。
ソワソワするので、寝室の戸を開けて自由にしてあげた。
長編のドラマはまだまだ終わらない、もう午後3時を過ぎた。
娘が珍しく先に布団から起き上がり、こゆきの世話をしてくれているようなのが、有り難かった。
だから私も娘に気を使い、観ていたドラマを一時停止して、起き上がり、こゆきの様子を見に行った。
ところが 娘は何にもしてくれていない、こゆきはあちこちにトイレを失敗して、床が悲惨な状態だった。
ボ~っとスマホを見ているだけの娘の態度に腹が立った。
先に起きたなら、こゆきのトイレのお世話をしてくれよ!私はいつも先に起きて世話をしているんだから、たまにはやってくれてもいいんじゃないの!?
内心で私は娘に文句を言っていた。
でも声には出さない、鏡の役割りをしてくれる娘に、文句を直接言っても、結局は自分に返って来るだけだから。
それでも言いたいことを我慢しながら、こゆきが失敗して汚れた床を拭くのがバカらしくなってきて、つい顔に出てしまう。
私は完全に苛立っていた。
クソ~!なんで私ばっかりこんなに大変なことしないといけないの!?もっと好きなことに没頭したいのに、いつもいつも邪魔されるのは何故?悔しい!腹立たしい!もうムシャクシャする!!
動作にも怒りが表れ、大袈裟に音を立てて片付けた。
そんな私を娘は冷静に見ている。
ちょっとだけ床掃除のサポートはしてくれるけど、基本何もせず、見ているだけなのだ。
冷たいな。
そう正直に思う。
手伝って欲しい、もっと娘に自分から積極的に動いて欲しい、それは贅沢な望みなのだろうか?
娘に意識が100%向いていた私。
それに気づいて少しずつ修正して、自分に意識を向けてみた。
私は今どんな気持ち?こんな時どう感じてる?そしてどんなふうにすれば、気分が良く快適になれるの?
私は自分に優しく問いかける。
とにかく期限に追われる状態でドラマを観ていた為、私は焦っていたのだ。
そしてそのドラマの内容が、主人公がピンチに見舞われ、追い詰められるシーンの連続だったことで、私は余計に気持ちが不安定で、怒りもあった。
そこへ いつもはそんなに大きく失敗しないのに、こゆきはトイレシートから完全に外してトイレをしてしまい、苛ついた。
娘が何もこゆきの世話をしないことにも、腹が立った。
こんなことは滅多にないんだから、今日ぐらいは私に好きなことだけをさせてくれてもいいやん!と娘に叫びたい気持ちだった。
大事にされない私、手伝ってもらえない私、いつも一番大変な役割りをさせられてしまう私、それが虚しかったんだね。
でも娘に無理矢理 こゆきのトイレのお世話を頼んでも、解決にはならない。
それよりも、やっぱり私を労ってあげよう。
わがままになったり、理不尽さで急に不機嫌になったり、ついつい態度にも出てしまうこともある。
そんな自分を 全部 ぜ~んぶ 許そう!
不機嫌な私も私らしくて可愛い。
私は直ぐに喜怒哀楽を顔に出してしまう、態度もコロコロ変わる、それでいい!それが私。
私を愛のエネルギーで包み込むイメージで慈しむ。
娘に優しさを求める時は、もっと自分が自分に優しく接してあげるタイミングなのだ。
大好きな人 茅子俊さん、この数日間は 期限が迫っているドラマに集中していた為、珍しく彼の画像を見ることなく過ごした。でもやっぱりいつも心の中に茅子俊さんは存在している。大好きな人がいることはとても幸せなことだ。
幸せをありがとう♡
ここまで読んでくださって感謝します。
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