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大親友のことを振り返る

最近になって何故か 昔に絶交した大親友を思い出す。

それで今回はMちゃんについて振り返ってみたいと思う。

noteにも何度かMちゃんのことを書いていた、でも今の私はその時の記事よりも、違う視点でMちゃんを語れる気がする、だから正直に記そう。

Mちゃんとの出会いは幼稚園の頃、それ以来常に一緒に行動した。

小学生の頃は同じクラスになれなくて、友達がMちゃんしかいない私は辛くてたまらなかった。

休み時間にMちゃんと待ち合わせして一緒に過ごしたりした。

高学年になり、やっと同じクラスになれた、でもMちゃんの嫌なところも見えてきて、私は不満がたまっていた、そこへ凶暴な女子グループが、私に目をつけて苛めてきた、私は恐すぎて、咄嗟に嘘をつき、全部の責任をMちゃんに押し付け悪者にしたのだ。

それが後味悪くMちゃんを裏切った自分が情けなくて嫌になった。

私はMちゃんが羨ましかった、私よりも小柄で可愛らしい、そしてとても字が綺麗で器用なMちゃん、友達も直ぐに出来る人気者の彼女が、妬ましかった。

中学生三年間はMちゃんとは同じクラスにはなれなかった、でも私は2年生の時 初恋のO君を見つける、そのO君のことをMちゃんに話し、相談にのってもらい恋の話題で盛り上がれたので、寂しくなかった。

高校生の三年間がピークにMちゃんと楽しく過ごせた期間だったかもしれない。

私はO君と同じ高校に通えることが嬉しくて、その上大親友のMちゃんも一緒だから、幸せいっぱいだった。

その反面、恋する乙女の私は、自分に自信を失くし、コンプレックスを気にするようになった。

Mちゃんは私の欲しいものを持っていて、私は彼女にはかなわない、全部が劣っている気がした。

もしかしたらO君はMちゃんの方がタイプで、だから私の想いに応えてくれないのかも、と思うこともあった。

高校を卒業して栄養士専門学校に通うことになった私、Mちゃんは就職した、ずっと同じ道を一緒に歩み続けると信じていたのに、まさかの別々の道に、最初はショックで立ち直れなかった。

しょっちゅうMちゃんの就職先の洋服店に会いに行った。

どんどんMちゃんは大人の女性として成長しているように感じて、焦ってしまう。

そしてMちゃんは職場で出会った人と結婚した。

間もなく赤ちゃんも生まれ、Mちゃんはお母さんになった。

益々Mちゃんとの距離は遠ざかる、それでも必死で彼女に会いに行った、私は妥協するような結婚を選択して、未来に不安だらけでまだまだ彼女に依存し続けた。

そして悲しい結末がやって来た。

私は自分がついた嘘で、Mちゃんと絶交することになった。

私にとってMちゃんは、都合の良い人でいて欲しかった。

私を優先してどんな要求にも対応して欲しかった、私が一番大切な存在だと思って欲しかった、私よりも少し劣っていて欲しかった、私に優越感を与えてくれる人でいて欲しかった。

この願望を私は心に秘めて、隠しながらMちゃんと楽しそうに振る舞っていたのだ。

その歪んだ気持ちが、抑えられなくなり、不満が募り、遂にはMちゃんを裏切ることに繋がった。

私は思わずMちゃんの悪口を、お互いの共通の友達に言うようになり、それがMちゃんにバレてしまい、完全に絶交することになった。

以前Mちゃんとの絶交について記事に書いた時、私はまだこの世界が幻想だとは半信半疑だった、だから彼女の目にもしも入ったらという恐れもあって、良いカッコして書いた気がする。

今の私はそんな恐れは全く無い。

カッコつけるつもりも無い。

Mちゃんに憧れていた反面、Mちゃんを妬んでいた、Mちゃんを独り占めしたかった、Mちゃんが私の僕となって付き従って欲しかった、Mちゃんの成長を許せなかった、それが正直な私のMちゃんへの思いなのだ。

その思いに応えてくれるMちゃんではなかった、それが許せなかった私だけど、今は違う。

Mちゃんが私の願望通りのMちゃんにならず、進化して成長してくれたから、私はMちゃんを自分の所有物のように見下し、傲慢な私にならずに済んだのだ。

Mちゃんが絶交して私を突き放してくれたから、次のステージに立つ私になれたのだ。

Mちゃんに自然と感謝できるようになった。

絶交するきっかけになってくれた Mちゃんの友達にも感謝している。

みんな私が演じていた一人芝居、私に純粋な愛を学ばせる為に、大親友との絶交という体験は組み込まれていた。

私の半生に登場した人全てが、今は愛おしく、感謝できるようになってきた。

そして何よりも、私を愛おしいと思える。

私はこのままの私で充分素晴らしい。

コンプレックスを抱えたままでも、全然構わない。

私の内面は清らかに澄んでいて、愛で溢れ輝いているのを感じる。

今ここにたどり着けたことが嬉しい。


ここまで読んでくださって感謝します。

幸せをありがとうございます✴️











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