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【KIMAMANIKKI】大学院中退。

「生きるのってお金がかかるなあ~」
「来月はおいしいご飯を食べられる生活を維持できるかなあ」

お気に入りのパン屋のくるみパンとホットカフェラテとともに
なんだか訪れたくなる居心地のいい公園のベンチで
そんな心のつぶやきをひとりノートパソコンに書き込んでいる。

銀行口座の中身が来月には空っぽになりそうなのに
なぜか心の焦りもなく生きている私は
結構メンタルが強いかもしれない。(笑)

約1か月半前、
言葉にできない感情をかかえながら
わたしは 大学院中退 を決めた。

なぜ?
なぜだろう、きっと苦しい環境から逃げたかったんじゃない?
自分で自分を諦めたんじゃない?できないって。
そんな心の声が渦巻いて、私の心を苦しめる。
本当にこれでよかったのかと悩む日々。
正解はだれにもわからないし、ないのかもしれないが
答えをすぐに見つけたいと焦る。
周りの友人にはなぜか笑顔で平然を装う。
苦しくないって。そう言い聞かせる。

勝手に進路を決めてしまったので
家族、友人にも頼れず
日雇いバイトに出かけては、今月生きるためのお金を稼ぐ。
あーお金が欲しい!お金があったらもっと自由なのに!
なんて思いながら、
だんごを買ってくれるお客さんのために、笑顔で

「ありがとうございます!またお願いします☺」

なんて言いながら、高速でレジを打つ。
長時間の立ち仕事で足の裏は悲鳴を上げていた。
デザイン性のある靴ではなく
機能性重視、クッション性の高い靴にかわっていた。

靴屋の店員さんに、
「普段ランニングされるんですか?」
「あーーー、はい、たまに走るんでー。」

帰りの電車の窓に映る自分を見ながら
「自分には何ができるだろう。」

「アルバイトじゃなくて、今は就活だよ!!」
そんな声も聞き流すように、
「うん、わかってるだけどね、、。
 明日を生きるために今日を生きてるの。」
なんて言い訳をしながら。

ZOOMで会社説明会をうけても、
「何か違うなあ、、」


学歴を積み上げていく人生、それを誇りに思う人生。
どこかで違和感を覚え始めた。

なぜ人間は人と人とを比べ、できる人できない人に分けたがるのだろう。

生えてきた芽をすぐに摘み取ってしまうのを見ていると
なんだか、なんだか、この世界にあきれてしまう。

そんな世界から飛び立って、上へ上へ空高く飛んでいきたい。

今日も気ままに。

KIMAMA



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